ニコメドレビュー:2022/9&2022/10編

2022年下半期、いろいろ活動するぞ! と意気込みいろいろな計画が動いているのですが、その合間に旅行・オフ会・カードゲームのイベント・生放送へのゲスト出演などいろいろやっていたら身体が裂けてしまいました。今年の末までにはいろいろ出ると思うから楽しみにしててください。

というわけでニヶ月に一度ぐらいやれるといいなと思っているニコニコメドレーのレビュー記事、第二回です。新作メドレーを2ヶ月に1度ぐらい、間の月は余裕があれば新作以外のことを書く感じでやっていけたらいいかな、と思ってます。先月は余裕ゼロでしたが許して下さい。

以下、投稿日順(8/31-10/31ぐらい)となります。

レビューだよ~~~

オモムキとアジ

noraさんの作品です。
一曲目の『絶対忠誠♡なのなのら!』がニコニコ動画でのタグ検索結果0件(キーワード検索結果も1件)ということで、タイトルや動画説明文の「趣味曲」を地で行く様子だったのが良かったです。
「構成にこだわって」とあるように、3分半の尺ですが「全体的にノリ良く、それでいて最後に一番の盛り上がりを作る」というのがかっちり組まれています。16曲目からラストまでの流れでクライマックス感が伝わってきますよね。
また、『You&Me(feat.motsu)』では打ち込みに原曲のラップを乗せる手法が採用されています。「原曲乗せ」は古くは『ニコニコ歌合戦!(ノマ、2011、現在は動画非公開)』でも見られる由緒あるテクニックですが、雰囲気を変えたりテンションを上げたりするのにはやはり良い方法ですね。

S.S mode-COOL

(・.・) (某メドレーマン)さんの作品。流石の安定感です。
魅力的なサムネっていいよね~~~~~~~。ニコニコメドレーは「複数の題材を使った二次創作である」制約からサムネイルを決めるのに難航することは多いと聞きますが、この作品はこのサムネのまま曲が変わるにつれて少女のカラーリングも変え、全体の雰囲気を統一した状態で複数の題材を乗りこなすことに成功しています。

上記の『オモムキとアジ』同様に趣味選曲であることを明言しており、個人的に知っている楽曲が『ロウワー』しかなかったんですが、何曲かはメロディラインが頭に残ったので(特に『ミラージュ・ミラー』)、ちゃんと活かされてるがゆえだろうな~これ、と淡い感想を抱いています。

たぶん映像をつけなくてもわかる音MADメドレー

遊屋(黒産ワサビ)さんの作品。
おしゃれクールシリアスで行くのかな~と思ったら最後で笑ってしまいました。
「曲とその加工を聴けば音MADが作品単位で想起される」というコンセプトであり、動画IDだけ掲載して動画を載せないという方針になっていますが、これが気持ち的にも効いています。sm36174579からsm39092801に飛んだときに動画が付いてたら「お前!!!!!!!」って言ってたかもしれません(それはそれでアリかも知れないけど)。sm39092801に罪はなく、任されたオチを淡々とこなしてくれているのがいいですね。音楽だけだとあっけないのもまた良し。

カレーライス

例のアレの超クールな音MADでおなじみ、ってね兄貴の音MADニコニコメドレーです。アツゥイ!
コンセプトの「個人作として使いやすい」、タイトルの「カレーライス」が示している通り、2分尺でメジャー音MADで知られる楽曲の美味しいところだけを使っていますね。

推しポイントとして、短い尺で楽曲数も少ない中でも一曲一曲の役割がちゃんと意識されていることを挙げたいです。『Baqeela』の序盤と終盤を外して"溜め"として使う、さながらスパイスのように渋い選曲の『19』で煽っての満を持して『Haunted Dance』。
目的があってその通りに作られているのって、見ていて気持ちがいいですよね。

終わりに

今回は4作品を紹介させていただきました!
次回は年末~年明けまでの間に11月~12月の新作レビューを、余裕があれば11月末に別の記事を出そうと思っています。よろしくね!


……あ。

そうだ、言い忘れたんですが……(レビュー対象についての小話)

※このパート地味に長いです。その上この下にレビューはないので、雑語りとして消費してもらえればと思います。(その上この下にって面白いな)

このシリーズですが、イベントへの投稿作、合作単品、また合作自体についてはレビュー記事で言及する優先度が低くなります。別の記事でレビューを行うのはありえますが……。なぜそれらのレビューを避けているのか、一応説明しておきましょう。

まずイベントへの投稿作ですが、それらは「イベントのコンセプト」のために作られているものですね。
投稿祭のような投稿するきっかけづくりのイベントであればよいのですが、先月話題になっていた「ニコメドRTA」ではいち早く制作完了することを目的としています。作者に向けて「気軽に作って投稿してみよう」と問いかけることに繋がるかもしれませんし、このムーブメント自体は良いことだと思っていますが、一方で視聴者に良いものを見せよう、という意識をあまり受け取れなかった面もありました。
サムネイルが大体”簡素な背景にタイマー"で、かつ動画タイトルがメドレーのタイトルでなく記録になっているところがその裏付けになっています。タイトルだけでも何か付けてくれていれば違ったかもしれません。

このツイートめっちゃいいこと言ってるよね

余談かつ誤解されないように補足しておきますが、「存在しない曲」と「ニコメドRTA」でムーブメントを連発したyuuyuuさんはスゴイと思ってます。実験的な試みは将来的に大きな発見をするかもしれないので、まだまだ開拓を続けていただきたいものです。『概論』の時に頓挫した企画も、いくらかは報われたかもしれませんし……。
そういうわけで、劣っていると判断しているわけでも食わず嫌いしているわけでもないのですが(実際何本かは拝見しています)、「Not For Me」ならぬ「Not For Review」ということで、お許しいただけるとうれしいです。

ここまでの主張でピンときた読者の方もいらっしゃるかと思いますが、合作の単品も同様です。それらは「合作のコンセプト」のために作られたものである、ということがまず言えると思っています。
合作のコンセプトに合わせ、役割を踏まえた上で制作するのが"参加して一部を作る"パート制作のあるべき姿だと思っているので、単品として成立するようなものって合作にパート提供せずに単品で投稿しちゃえばよくね? と思っちゃいます。すごくいい作品が「○○合作 △△パート単品」ってタイトルだったら寂しくないですか!?

ちなみに、合作単品にちゃんとタイトルが付けられている場合、それは単体の作品として視聴しています。リファインされている場合もありますが、逆に合作単品が単体として成立しすぎていると「合作中のそのパート」がそのパートの役割をちゃんと果たすために生まれたのか若干不安になります。

これらとは異にして、合作それ自体のレビューの優先度を下げているのは簡単で、単に「長いから」です。なんだかんだ聞いてはいるのですが、全体のコンセプトはなんだろうとか、個々の楽曲の役割とかを考えると深みにハマっていってしまうので、合作に関しては僕以外の人がレビューを書いたほうがいいんじゃないかな、と思っています。
余談ですが、コンセプトのために制作された合作(例えば、音MAD合作用の合作メドレー)の方が、それぞれが役割を持ってみんなが同じ方向を向いているのでよいな、と思うことがあります。合作については言いたいことを溜めているフェイズなのでいつかお話しましょう。

さて、そういう事情があるわけなんですが、2022年9月-10月はトピックとして「ニコメドRTA」「メドレー競作」「存在しない曲メドレー合作」「春夏冬合作」があり、上記に該当する作品が特に多かったような気がします。
この内メドレー競作は投稿祭形式のイベントだったんですが、すでにイベント内で審査員を務めてしまっているので、ここでのコメントは差し控えさせて頂きます。偏りがあるんじゃなくて、意図的に選んでいないんだ、ということを理解いただけると幸いです。
そういうわけでレビューが4本になってしまいました。許して……。

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?