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『Med-1GP2022』全参加作品講評メモ #Med1GP

この記事は、2022/5/3-2022/5/4に行われたイベント、『Med-1グランプリ2022』の参加後記&参加作品レビュー記事です。
「まだ見てないけどニコニコメドレー好き」って人は、この記事を読む前にまずは生放送作品の数々を観ましょう。まだタイムシフト間に合いますよ!
(5/13追記:タイムシフトが終わってアーカイブが投稿されたのでリンクを差し替え)

そういうわけで、この先ネタバレっぽいな。

はじめに

さて、皆さんこんにちは。きっかんです。
まずは、『Med-1グランプリ2022』超お疲れ様でした。
今回はご縁があり、全22作品ひとつひとつに審査員として点数をつける立場に就かせていただきました。
いやあ、すごい参加者数と盛り上がりでしたね。参加者として微力ながら貢献できたかと思うと光栄に思います。

さて、イベント2日間でニコニコメドレーを22作品見させていただいたのですが、生放送中ではそのうち8作品のみにコメントすることになりました。
尺の都合上しょうがないですね。
全作品をまじめに審査した身としてまだまだ語りたい部分がありますし、他の方も記事にまとめているようだったので、今回は全作品分の審査結果・講評をまとめました。

採点基準について

運営サイドからは、雑に要約すると「各々の基準で」ということでした。
その後キャスティングを確認したところ「参加者ごとに違った視点から評価することを求められている!」と感じて、自分なりの基準とはなんだろう、と考えるに至りました。
先日は生放送後にメモの一部を晒しましたが、個々ではもう少し細かい話をさせてください。
あくまで「審査員のうち、きっかんの採点基準」ですから、そこはお間違えなきよう。他の審査員の方にはそれぞれ別の採点基準がありますし、それがあるから自分の採点基準にちゃんと筋を通せたと思っています。
(きっとこのnote記事を見に来た人は細かい話が見たい人だと思って完全版をご用意しましたが、メドレーごとの評価が見たい人はさっと飛ばしてください。多分、あなたの想像よりもこのパートは長いです。)

人にお見せできる字ではなかったので
このためにメモを清書しました

採点ルール1:90点ベースの減点方式

いきなりメドレーと関係ない話で恐縮なのですが、自分はパスティーシュ(文体模写、「それっぽい」パロディ)が好き……ということで、まずはパロディ元であるM-1グランプリの採点を確認しました。
M-1っぽい採点だったほうが「なるほど!」って思えるんじゃないかな? って発想に至ったわけです。

調べてみるとM-1グランプリ2020・2021では85点未満の評価は出ていないようでしたが、長い歴史を横断すると「ほとんど70点~98点に評価が収まる」みたいな温度感がわかりました。これで評価のレンジが決まりましたね。
では、どういう条件ならば上記のようなレンジで、自分に納得のいく評価ができるのでしょうか?
いろいろ考えてみました。まずは以下の要素から、評価の根本的なルールを減点方式にしたほうがよさそうだとわかりました。

  • 音楽的知識に欠ける:自分は「あの部分はこうするべき」という音楽的な講評ができません。基本的に満点だと思って聞き、流石に気になった……って部分があれば減点していくやりかたの方が都合良さそうです。
    「作者ごとに講評のが求められている」中、音の面での具体的な講評についてはキットカットおいしいさんにおまかせしようと思いました。
    (初対面でしたが、想像している通りの講評で安心しました)

  • 全体構成で見る:非作者、そしてTwitterで構成の話を何度もしてきた身として、全体構成が審査の指針になるのは避けられません。個々の要素を加点するよりも、全体で見て足りない点を考える方が都合良さそうです。

  • 点数の制御:加点要素が500個あったら何点になってしまうのでしょうか? 上限があったほうが良さそうです。

採点ルール2:「刺さったボーナス」で最大10点加点

上記の枠組みが決まったとき、最初は100点ベースの減点方式にすればよいと考えていたのですが、二点ほど問題がありました。
一つめは、「ここはグッと来た!」を完全に加点要素にしないのは無理があると考えられた点。
二つめは上記のメモ帳晒しツイートの通り、採点基準が減点の有無だけだとコメントを求められたときに困る、という点。

上記の箇条書きを見てもらえるとわかるのですが、上2つは「減点方式だと都合がよい」要素、一番下のみが「加点要素だと崩壊する」という要素です。したがって裏を返せば、点数がちゃんと制御できるなら加点要素が含まれていることには問題ないだろう、と考えました。
そこであらゆる面で刺さったら加点する10点分のボーナスを設け、90+10で100点満点となるようにしました。

まずは点数のレンジについて、妥当性のある着地ができたのではないでしょうか。

採点要素について:必然性

同人誌、Twitter、ニコ生、オフ会、……様々な場で自分の主張に触れたことのある人であれば耳に入っているとは思いますが、「必然性」というワードを最重要項目としています。
断片的には本番の講評でお話した内容も含みますが、すっげえ簡単にまとめておきます。

その選曲、繋ぎ、その順番、その重ね、雰囲気、リスペクトに納得感はあるか? そして、それは視聴者に通じるものであったか?

「採点基準:必然性」のまとめ

言い換えると、ありとあらゆるトピックで「なんでそうすることを選んだの?」という質問に答えられてほしいです。理由があることを前提として、それが「なるべくしてそうなっている」「こうするのが一番良いからこうしした」のが最高ですね。
そして、それが受け手に通じることでやっと「良い作品だ!」と受け取られることを忘れてはいけないと思います。

ニコニコメドレーは「複数の楽曲を用いて作る一つの楽曲」という個性を持つ変な二次創作ですので、意味を伝える・通じさせる方法はたくさんあります。選曲のバックボーンをつなげるとか、「この曲は主役!」ってアレンジとか……、それらを感じることで、「憧れちゃう!」となるわけですね。

今回の『Med-1』は審査にあたって「一回しか聞かない」「即採点する」というレギュレーションなので、なおさら「一発で通じるか」は重要だったのではないでしょうか。
審査員として「汲む」「良さを理解する」のも大事なので気合いれました。

「必然性」について、こんな抽象的なワードを10年以上振り回してきておりますが、いい機会なので近いうちに激長早口オタク言語化しておきたいですね。今年はほんと……ちゃんと活動するんで……。

超余談:
上記「『採点基準:必然性』のまとめ」の太字部分を見て何か気づいた方はいらっしゃいますか?
そう、『神っぽいな』のサビ後半で歌えるようになっていますね。
そのために譜割りを気にして内容を整えるところまでやっています。

やっていることは替え歌と一緒で、文中にユーモアを入れる意味もあるかとは思いますが、
わかったところで「なんで急に『神っぽいな』になったんだ?」とはなりますよね?
そもそも、「通じなければ意味がない」のも理解してもらえるのではないのでしょうか。

この例で「必然性」の大切さ、それが「通じる」大切さが伝わったでしょうか?

超スーパー余談:
 ・この記事冒頭の「『ネタバレ』『っぽいな』」
 ・ちょい上の「憧れちゃう!」
これらが「『神っぽいな』っぽいな」と気づいた人がいる場合、
伏線回収と天丼によって少しは面白くなったかもしれませんね。

採点要素について:コンセプト

仲の良い方ならばご存知かもしれませんが、自分は仕事で企画書を書いています。詳細まで知っている人は、ちょっと内緒にしといてくださいね。
そんな中で「どんなアウトプットでもコンセプトとターゲットが大事だよ」という思想が醸成されています。

そのニコニコメドレーは何のために作った作品で、見た人をどういう気持ちにさせようとしているのか?
誰がどう感じることを目標としているのか?

「採点基準:コンセプト」のまとめ

自分は正直言って芸術には疎いほうですし、「作品のメッセージが」云々の話をする気はありません。「~~のために作った作品であるべきだ!」という主張をする気もありません。商売であれば話は別ですが。
とはいえ、作品で成し遂げようとしていることが明確で、それに向かって一貫性があること、どんな形であれ視聴者が「~~な作品だった!」と思いやすいものは、後から振り返っても心に残るのではないかと思っています。

採点要素その他:動画、サムネイル、タイトルなど

動画を採点要素に入れるかどうかは悩みました。
「ニコニコメドレー」の要素の主たる部分はもちろん音楽ですが、音楽だけで比べるのならば音声ファイルのみ提出で審査すればよいはず。
解釈は様々だと思いますが、『Med-1GP』がニコニコ動画に投稿することを前提にしているコンペティションなのは間違いなさそうなので、「動画を考慮に入れてはならない」ということはないだろう、と判断しました。

また、「そのニコニコメドレーのコンセプトに沿った動画を作って、それがより伝わるようになる」という現象は避けられないものです。
曲名繋ぎを理解させるために動画に曲名表示が必要だとか、エモさを伝えるために動画に歌詞のテロップが必要だとか、ニコニコメドレーで使えるおもしろギミックが動画の補助輪を必要としていることはよくあります。

生放送の空き時間では「WMP+曲名表示でも全く構わないし減点はしないけど、動画を作っているということは何らかの主張があるものだと判断します」と言いましたが、要するに「その作品のコンセプトを補強する要素になっていれば加点になりうる」という採点基準をしています。
そのため、動画単品のクオリティの高さはあまり考慮に入れない、ということにしました。
この見方であれば「ニコニコメドレーは総合エンタメコンテンツであり、全ての要素が同じコンセプトのもとに集うべきである」という自分の主張とも齟齬を起こさず、かつ動画という要素を重く見すぎないですむのではないか、とちょうどよい塩梅になったのではないでしょうか。

……というわけで、採点に関しての価値観をお話しました。
メインコンテンツの参加作品講評へ移ろうと思います。
採点基準は基本的に減点方式となっているので、以下の講評ではほとんど音やアレンジの話をしていませんが、音やアレンジが「ちょっとな……」と思って減点しているものもいくつかあります。そういう話は音楽作れる人から聞いたほうがいいっすよ。
そういうわけで、ここからはほとんど構成の話になりますね。
(5/8追記:ここまで3000文字だったはずなんだけど推敲してたら4000文字になっちゃいました。許してください……)

『Med-1 GP2022』全22作品講評

『NICONICO SEVEN』 / 獅子座じゃない人

採点:67
生放送でのコメント:
 ・わかりやすい縛り
 ・『七色』を「冷やしって七色ならではだよね」で起用するのはよかった
 ・せっかく「7」がテーマなので7曲目がもっと盛り上がるとよかった

所感:
「7」縛りのニコニコメドレーであることは非常にわかりやすかったです。
「テーマ縛りのニコニコメドレー」というだけだと(既存の縛りじゃなくても)新規性があまりないところがあるので、「七平均律にしてみる」という挑戦自体は非常に意欲的だったのではないかと思います……が、審査の後にそれを理解しました…………。
おそらく、一曲目の『20mシャトルラン』は「七平均律でやっていますよ!」を明示するための選曲ですよね。これはまっとうな「コンセプトをちゃんと伝えるための方法」だと思います。これにちゃんと初見・コメント無しで気づいていれば点数は少し変わっていたと思いますが、難しかった……。
獅子座さん(「獅子座じゃない人」さんを「獅子座さん」って呼ぶのは冒涜じゃないか?)も二次会で「もっと伝わるように書けばよかった」的なことを言っていましたね。自分もそう思います。

さて、動画の曲名表記の「7」に関係するところを赤字にするなど、ギミックが通じ切らなくても「縛りメドレーをちゃんとやる」心意気はかなり伝わってきたのですが、ニコニコメドレーとしては全体の抑揚が薄かったところが気になりました。
上述の『20mシャトルラン』、審査員コメントで挙げた『七色のニコニコ動画(冷やし○○パート)』などは工夫のある選曲だったと思うのですが、音楽的にも攻めているから盛り上げるポイントになる曲・部分がイマイチわからず「縛りのテーマに合う曲をただ持ってきた」ような感覚を覚えてしまいました。「7縛りなら7曲目で盛り上げてほしかった」というのはその具体例に過ぎませんが、全体のテーマだけでなく主役に相当する部分はあると嬉しいところです。

『笑顔に愛を』 / まるく

採点:87
生放送でのコメント:なし

所感:
一つのメドレーでちゃんとストーリーをやりきったのが高評価につながったポイントでした。
特に『私の時間』から『Lost Princess』までの流れが本当に良かったです。
初音ミク歌唱の楽曲は、往々にして原曲の時点で「ニコニコ動画を舞台に生きる歌姫であること」を世界観に活かしていることがあり、その代表的な作品である『私の時間』の採用だけでは「印象的な引用」ぐらいのものだったと思います。
それをただ借用するだけではなく、後ろの二曲で「出会えてよかった」「君と出会い君と往く」と(ニコニコメドレーの繋ぎとして破綻のない形で)続けていたのがコンセプトのアウトプットの強度を感じました
メドレーの中にも歌付きの箇所とインストの箇所がありますが、ここは歌詞が理解できたほうが100倍良いパートなので、正しい割り振りだな~~~~と思いました。

採点と関係ない話:
記事執筆に際して改めて聴いていたら『Lost Princess』の「君と笑い 君と泣く」の手前に『ニッポン笑顔百景』の「泣いたら負けだ やけくそ笑いましょう」があることに気づきました。
この動画の主人公、ニコニコ動画を愛するあまり感情ぐちゃぐちゃになってそうでいいですね。

『Niconico Ginger Ale』 / なわ

採点:75
生放送でのコメント:
 ・4分尺で静かめのパート複数回取るのは勇気いるけど聴きやすかった
 ・『うまぴょい』をライブ映像にしてたのは珍しいね
  └ 実写の多さに意図を感じたけど逆に『蠢々秋月』とかが浮いてた

所感:
「音楽に強くない審査員枠」の宿命として「原曲キー縛り」のコンセプトに気づけなかった、というインシデントが発生しました。すまねえ……。
とはいえ、楽曲を原曲キーで使うことの良さは「原曲に近い形で提示されるので違和感が少ない」というところに現れてきそうなので、コンセプトのとおりに作りきって、そのメリットはちゃんと「聴きやすかった」という感想に現れているのではないか? とも思いました。
生放送コメントの繰り返しになりますが、激しいアレンジにするパートを多用することなく、むしろ静かなパートを多めに用いて全体の流れを整えているのは良い構成だと思いました。ただ、個人的な好みだと、もう少しだけ盛り上がるところでハジけているほうがお得ではありました。
静かなパートが多いことと関連がありそうですが、一曲一曲の尺が長めでしたね。原曲キー縛りであることを含め、「原曲が好きな人が楽しみやすいニコニコメドレー」という一貫性が感じられます
……という感じで、自分は一貫性があるものを好むのですが、動画で実写パートが中途半端に多かったのが気になってしまいました。「原曲キー」が一番のコンセプトであることに気づかなかったのも含めて、元ネタに一貫性を持たせるタイプの縛りメドレーを幻視してしまったわけですね。

『にこぱ』 / たかた

採点:92
生放送でのコメント:なし

所感:
タイトルや動画開幕の表記「NICONICO PARTY」で主張している「パーティー」を感じられました。選曲も踊ってばっかりですね。
原曲メドレーは楽曲ごとの雰囲気が生き残りがちなので、雰囲気に一貫性をもたせるのがちょっと大変かなあと思うのですが、そのあたりを「下地に別の曲を流してその上に乗せる」ことで解決しているんですね。
自分も含めて当時の会場は「原曲メドレーに一部打ち込みを乗せたもの」だと思っていました(実際は全く打ち込みをしていないそうです)が、その認識の齟齬はあまり評価の高低には影響しないでしょう。
これは余談ですが、それどころかド頭はUDK姉貴の声が聞こえてきたので、映像も含めて音MADmixみたいなタイプのニコニコメドレーかと一瞬思いました。(ほのぼの神社だったわけですね。)
ニコニコメドレーであまりこういう一貫性のもたせ方をするのは多くなく(=新規性があって良い)、全体的にオシャレな仕上がりで聴き入ることができました。

『ニコニコメドレー「完」』 / FullKen

採点:94
生放送でのコメント:
 ・賞レースってつかみ大事だと思ってるけど、出落ち超良かった。声出た
 ・スタッフロール感/エンディング感がめっちゃ出てて良かった
 ・トータル、引きも全体も良かった!

所感:
タイヤヤさんのコメント「このメドレーはずるいですね」に尽きますね。
タイトル・出落ち一発ネタ・本編パートの納得感が半端じゃなかったです。
実は出落ちパートもめっちゃいいんですよね。『ようこそジャパリパークへ』単体の入り、普通に曲が始まる展開で『すてーじくりあ』と重ねてきれいに〆。「ニコニコメドレーでできる一発ネタ」をかなり高いクオリティでぶつけられました。
一発ネタからエンディングまでの余韻の尺もちょうど良く、動画にも言及するなら「おまけが本編」パートの最初はインスト曲+「高評価・チャンネル登録お願いします」でボケをぶつ切りにしてない丁寧さがありますね。

さて「おまけが本編」パートですが、やっぱりアレンジの方向性でゲームのスタッフロールみたいなものをちゃんと彷彿とさせたのがとても良かったです。みなさんも「相当な大作のエンディングっぽさ」をイメージできたのではないでしょうか?
個人的には『だんご大家族』→『*ハロー、プラネット。』あたりが特に良かったです。
アレンジそれ自体が気持ちよかったのもそうなんですが、エンディングってこういうアレンジの移り方するよなあ~ッ!

『帰らぬ星、想う花は』 / エルゼイア

採点:76
生放送でのコメント:なし

所感:
ニコニコメドレーの文脈を汲むと4分弱で全7曲は攻めた構成で、一曲を長く使う分、ちゃんと雰囲気を描写しているのを感じられたのが良かったです。
このメドレーの主役はラストの『隅田川夏恋歌』、そして手前のサビに『空』が配置されている構成だと思うのですが、もう少しだけその部分にインパクトがあると良かったです。
また、大内さんもおっしゃっていましたが、動画の情報が"うっすら"出ているのが気になってしまいました。
にしたけさんのコメントにもあるように「歌詞を残す」演出自体は(歌詞まで含めて雰囲気づくりだ、という主張においては)とても良い手法だったと思いますので、歌詞だけははっきり配置するなどしても良かったかもしれませんね。

『うぃんな二十ニ天王』 / うぃんな

採点:84
生放送でのコメント:なし

所感:
ライブ公開直前にボケをかましました(失礼しました)が、タイトルの「二十ニ天王」は参加者数を示しているのではなくて「自分がニコニコメドレーで使った楽曲22」という意味でした。「FLAG四天王」を想起させますね。
……ということは、すなわち「気に入っている曲を聞かせる」というニコニコメドレーのコンセプトだと解釈しました。
こういうコンセプトは縛りメドレーやテーマを設けたメドレーよりも人に伝わりにくいものです。そういう意味では「良さを伝えたい」という目的が滲み出るので、「この曲いいな!」と視聴者が思うことによってコンセプトが達成されるものだと思っています。
これは採点とは関係ないこぼれ話ですが、ちょうど先日「『ニコニコ動画で流行った曲』概念が難しくなったら、楽曲を聴かせて興味をもってもらうコンセプトのニコニコメドレーが主流になるときが来るかも」みたいな雑談を別所でしました。
「趣味曲ニコニコメドレー」という観念は既存のものですが、それが主流になりかねないのを考えると、こういうコンセプトでしっかり作ったニコニコメドレーにはどんどん出てきてもらいたいものです。

前置きが長くなって恐縮です。そう考えると、この作品はちゃんと細かくアレンジを工夫しているのがとても良かったです。『戦艦ハルバード:甲板』の原曲に寄せた作りや『FREEDOM DIVE』のアレンジは印象に残った方も多いのではないでしょうか。(これキットカットさんが同じコメントしてましたね)
『ネクロファンタジア』→『FLOWER』の繋ぎなどやや気になる部分もあったのでこの点数に落ち着いていますが、全体的に「こういうメドレー増えると嬉しいな~」と感じました。

『MagicalWORLD』 / 九連天和

採点:75
生放送でのコメント:なし

所感:
ライブ公開待ちでボケかましてすみません(2連続2回目)。
気を取り直してミクロな点からお話すると、『片道きゃっちぼーる』の「ドーナツになるより」部分でちゃんとアクセントを設けるなどの丁寧な面がある一方で、『金星のダンス』の「金星のダンスでオーデオーナイ!」部分で音が繋がりっぱなしになってしまっているなどのもったいない部分も見受けられました。スマホで作ると大変なのは想像に難くないところですが、聴いている方は何で作られたかを考慮しないですからね。

マクロで見たときに一番気になったのは、前半が音MADニコニコメドレーっぽいのに、後半で感動させる路線に突入する選曲に切り替わった部分です。
これは「ニコニコ動画らしさ」の表現と見られなくもないんですが、音MADニコニコメドレーを期待した人からしても、最初から世界観に振ったニコニコメドレーだと刺さる人からしても中途半端になってしまうのでは、と思いました。
楽曲単体の使い方や繋ぎ・重ねには工夫を感じたので、作品単位で表現したいことが一つに定まるだけでも変わる部分は少なくない気がします。

『メドレー「PERMIT」』 / DJ YOSHINAGA

(動画投稿されておらず)

採点:72
生放送でのコメント:
 ・元ネタを理解するためにさっきググりました
 ・DJ YOSHITAKA曲6連続(誤:5連続でした)のあと全く関係ない構成
  └ 意味を持たせたいのかどうなのかがわからない

所感:
正直に申し上げて一番コメントが難しかった作品です。コメント聞かれたときに「難しかった」って言っちゃったもんね。
コメントでも述べましたが、5曲連続DJ YOSHITAKA楽曲→3連続鉄道関係楽曲→4連続アニメ関係楽曲という構成の意図を汲み取れなかった部分がありました。全体的にDJ YOSHITAKA感を出そうとするアレンジで統一しているので、「その導入の役割なのかな……?」とも思ったのですが、「DJ YOSHITAKAっぽいアレンジでメドレーをつくりました」をコンセプトにするなら導入はもう少し短いべきだろうな……と思いました。
今回のイベントで、「コンセプトでないところに余計な意識を向かわせてしまうと損じゃね?」という講評はいくらかの参加作品に言えるところかなあと思っています。「できるからやる」ではなく、「~~が一番良いからやった」と胸を張れるようになっているのが望ましいですね。

『ニコニCD track2』 / ながしん

採点:84
生放送でのコメント:なし

所感:
非常に滑らかな繋ぎ、サビ一辺倒にしない楽曲の使い方、変えるところはちゃんと変えるけど逸脱しないアレンジのまとまり……。
「一曲っぽく作る」という意図の一貫性を強く感じました。
この点数には好みの問題もかなりあって、「もう少しだけでも特定の楽曲が目立つようになっていたら印象に残ってよかっただろうになあ」とか「弾幕が流れうる楽曲で弾幕スポットの採用をひたすら回避しているけど、一箇所ぐらいは弾幕で盛り上がれる箇所があっても良かったなあ」とか、思想に依るところが大きいです。
一貫してニコニコ動画でメジャーな楽曲を用いているので、「文脈で盛り上がる/ニコニコ動画らしく盛り上がる」方向性を望みすぎてしまったかもしれません。

『シャイニースターズ』 / 幾何

(動画投稿されておらず)

採点:86
生放送でのコメント:なし

所感:
「好きな曲で正統派にした」との通り、選曲の偏りは感じるところでしたが(特にアイマス・ボカロ・音MADの曲が多かったですね)、それらの配置を散らすことで余計な「縛りメドレー感」を出さず、全体に爽快感があり、『流星群』で〆ることでタイトルにもあるような雰囲気づくりには成功しているように思えました。
特に『バンバード』『コースクリアファンファーレ』『ロストワンの号哭』あたりの起用法が面白かったです。全体的な構成が良く、その中で印象的な部分が複数あるのはよかったですね。

『ニコニ☆コムロシンコウ』 / アラビックヤマト開眼式

採点:77
生放送でのコメント:
 ・駆け抜けって曲名だけ置くタイプが多いよね
  └ 動画でやると慌ただしく、曲名表示がなくてついていくのが大変だった
 ・三倍アイスクリーム→三曲重ねゾーンなどのネタポイントよかったね

所感:
生放送内では動画の話を多めにしてしまったので、別の話を書いていきます。小室進行というテーマについては他の人が話してくれることを信じまして……
駆け抜ける系のニコニコメドレーって、どこに魅力を持たせるのかが難しいですよね。"滑らかに繋がる"だけでは抑揚をもたせにくく、「やれるからやった」だけでは視聴者の驚きには直接つながりません。全体を通して選曲がド定番曲で固まっているのもあり、ピンと来る場所が少なかったのは少し残念でした。
コメントでは「三倍アイスクリーム」とその後について言及しましたが、他の場所で良かったところを挙げると、一瞬しか出てこない楽曲もたくさんある一方で、1小節しかないフレーズを繰り返す『ハンマー状態』が2小節出てきて2ループしてるのがちょっと面白かったです。

『SongModoki』 / 瑞翅

採点:87
生放送でのコメント:なし

所感:
「盤外戦術どうなの?」的なコメントやツイートも散見されましたが、自分は「ニコニコメドレーに音MAD的なエッセンスを用いることで初めてできること」が複数あったように思えました。
「できるからやる」では良くないよ、と上述しましたが、一つの着地点として「こうすべきだからこうした」という必然性を感じるに至れたので高評価につながっています。

さて、トピックのひとつ目は開幕。「ニコニコメドレーの1曲目をどうすればうまいつかみになるか」は永遠の問い。
『ウィーアー!』の最初の語りはニコニコメドレーの入りとしてはアリだと思いますが、つかみとして機能させるのは(メロディがないので)なかなか難しそうなチョイス。それを「カラオケにいく、シュルクとライン(以降シュルク)」で解決しています。
トピックのふたつ目は『君が代』をSUSURUで採用していること。「楽曲を重ねる」という扱い方はニコニコメドレーならではの技法の一つですが、ロングトーン主体になる楽曲でそれをやると工夫しないと埋もれがちです。それをSUSURUの元動画での歌い方(?)を引用することで「ここで『君が代』がかかっています」というアピールを成立させています。

極めつけは『Brain Power』~『ローリンガール』あたりの区間。
全体の構成をAメロ→Bメロ→サビにすることでシュルクの「サビしか知らない」に意味をもたせ、『ローリンガール』を"そのメドレーにとってサビでない扱い"にすることで、「ここは歌わないのかよ」というツッコミを誘発させながらニコニコメドレーらしさがにじみ出ているパートだと思いました。

そんな感じなので最後エモい流れにしてるけどめっちゃウケちゃった。良かったです。講評長えな。

『千変万化』 / はしゅぅ

採点:73
生放送でのコメント:
 ・柴又は音ひとつひとつの主張をしてナンボでは?
 ・抑揚が欠けてて、主役が見つからなかった
  └ 山場が一個あるだけでも印象が変わるかも
 ・繋ぎなど良かった面もあったので、ポテンシャルを感じる

所感:
大体生放送でのコメントのとおりですね。
『ニコニ☆コムロシンコウ』でも同じような講評を書きましたが、駆け抜ける(曲がしょっちゅう切り替わる)ニコニコメドレーは本当に良さのアピールが難しいですね。
「印象的な部分を作りにくい」ビハインドはこのメドレーについても同様であり、主役……サビに相当する部分が一つあるだけでももう少し締まった構成になったように思えました。
おそらく『KING』と『太陽曰く燃えよカオス』の重ね部分、『うまぴょい伝説』、『レッツゴー!陰陽師』、『BE MY BABY』あたりはサビに相当しうる箇所だったと思うのですが、絶対的にも他の楽曲と比較した相対的にもインパクトがもう少し欲しかったように思えます。
4分尺にこれだけサビの候補があるなら、どれかに絞っても良さそうですね。

『Nico Rapid』 / 青海 久瑠

採点:79
生放送でのコメント:なし

所感:
構成メインで評価をつけているのですが、本企画Day 2の「駆け抜け→SongModoki→駆け抜け→ちょっと駆け抜けっぽいスピード感あるメドレー」という流れで評価をする脳に明らかに負荷がかかっていました。順番の妙ってありますね……。
「駆け抜けるは難しい」「駆け抜けるは難しいんだ」と連呼していますが(『金星のダンス』の歌詞か?)、駆け抜けっぽい軍団のなかで最も抑揚をつけていたと思いますし、打ち込みも安定していたのではないかと思っています。
キットカットさんが5/7の生放送で「楽しい人もいるけどくどいかも」と言っていた『恋のミクル伝説』以降のオケヒが鳴りまくっているパートですが、個人的には『Southern Cross』で爽やかに抜けるところまで含めて結構お気に入りです。
(ただ、矢継ぎ早に曲が変わるという土壌でできるギャグの一つだと解釈しているところがあるので、構成が違えば映えるかどうかはわかりませんね)

『雨の粥』 / 徒者

採点:86
生放送でのコメント:
 ・少ない選曲でいろんな重ねや繋ぎの引き出しを使ってて面白かった

所感:
布教コンテンツであることを知らずに見ていたので画面下半分の動画情報をずっと見てました。ごめんね……。
最初の雨の音の演出からギターで入る、少ない楽曲をいろんな方法で繋いだり重ねたりするなど、良い構成だったと思います。
改めて動画を見たんですが「梅雨ライブで歌った曲」ということで、雨が降ってるところも再現の一部なんですよね。ちゃんと動画に落とし込むにあたって手法を考えているな、と感じられます。

余談気味の話になりますが、このメドレーでにしたけさんが「動画や選曲の意図をわかりかねた」という話をしていたときに思ったのですが、今回投稿者コメントではメドレーの内容に関する話をしないルールになっているのに、動画の中ではそれが伝わるような努力をしてもよい、という暗黙の了解が成り立っています。
もしかすると動画内でいっそ『猫又おかゆ』って名前出してしまっても良かったのかもしれないですね。どこまで伝わるようにしてどこからは裏話にするのか……といった部分も、エンタメコンテンツを作る上では意識する項目な気がしますし。

『Ent-art Med』 / 悪人

採点:93
生放送でのコメント:
 ・オチナイス!
  └ 「そうじゃないのかな」からキレイにオチ出てくると火力ある

所感:
や、やべ~~~~~~~~~~~。
生放送コメント絵は「火力」って単語を用いていますが、「カタルシス」って言えばよかったです。語彙が足りなかったので精進したいと思います。
テーマで縛るにあたって、選曲の一貫性はこの作品が随一だったと言えるでしょう。構成や音もトップクラスに良かったです。
後日談で「さまざまなエンタメコンテンツから抽出した」ことが明らかになりまして、そこまでは審査の段階で汲み取れていなかったのですが、一曲目とオチの強度は一発で伝わりました。唸るには十分でした。

『ニコメドsmallROOM』 / えっとぉ

(動画投稿されておらず)

採点:73
生放送でのコメント:なし

所感:
小室進行というテーマについては他の人が話してくれることを信じまして……(2回目)
メリハリ/抑揚をつけるのに苦労したんだろうな、と思いました。『とげとげタルめいろ』からゆったりしたパートになりますがその入り方に違和感があったり、終わり方も唐突だったのがやや残念でした。
一方、ニコニコオールスター的選曲を見ると新旧織り混ざった良いものでしたし、重ねを聞きやすくするために『炉心融解』あたりでちょっと歪んだわかりやすい音色を用いるなど、工夫も見られました。

これは採点とはあまり関係ない話ですが、投稿者コメントに「既存の繋ぎや重ねが出てくるかもしれませんがスルーしてください」とありました。これはつまり「既存の繋ぎや重ねを使うのはあまり良くないことである」という意識の表れではないかと解釈していますが、果たして本当にそうでしょうか?
この例に限らず「重ねや繋ぎの新規性」に対する神格化みたいなものがニコニコメドレー界隈の一部にあると思っています。もちろん見たことない重ねや繋ぎと出会うのは尊いことなんですが、アイデア一つをどう昇華させるかはメドレー次第じゃないか、同じアイデアでもメドレーや活かし方によって全然感触は変わってくるじゃないか、という思想が自分にはあります。
「この繋ぎ既出だよ」って外野からの指摘も野暮ならば、「この繋ぎ既出だからやめよう」って作者側の考えも結構野暮じゃないかと思ってます。
もちろんメドレーのコンセプトが「世界でだれも思いついていない繋ぎしか使わない! 見た人みんな新規性のある繋ぎで唸らせるぞ」だったら別なんですが、そうでもなければ一番面白く使えたらそれが正義なのですから。
先駆者には使い方で差をつけちゃいましょう。

『NICONICO MAXIMIZER』 / もめん102

採点:78
生放送でのコメント:なし

所感:
選曲から漂う"古のニコニコメドレー"感がヤバかったんですが、『はやくそれになりたい』で急に令和になったのでびっくりしましたね。
この前半と後半の選曲のムラについての意図が汲み取れない部分が少し残念でした。どんどん時間遡行していく演出やそうであることがわかるタイトルなどがあればまた違ったかもでしょうが……。
選曲が音MAD流行曲に寄っているので賑やかさが維持されたまま最後まで展開されたのは良かったと思いますし、ちゃんと『マーシャル・マキシマイザー』を主役にしていたのは安心しました。

『ぐっどらっくみきょく』 / ザイス

採点:88
生放送でのコメント:なし

所感:
歌ってみた(アカペラ)ニコニコメドレー枠という異色の存在でした。
盛り上がるところでめちゃくちゃ引き込まれる構成・歌唱になっており、「打ち込みにするか迷った」みたいな話もありましたが、「これ絶対歌のほうが良かったよ!!!!! 正解でしょ!!!!!」と思いました。
『I WISH』から『愛燦燦』あたりの合いの手・BPM変化・展開が歌ってみたメドレーの真骨頂ではないでしょうか。緩急がマジでエグい。

選曲も「背中を押す」という観点でとても良かったです。改めて聴くとどんどん味がしてくる。GW明けても頑張れる気がしますね。
ラスト3作品、本当に全部完成度が高かったです。点数の差は好みやどれぐらい意図を拾えたか、みたいなところも少なからずあるように思います。

『あなたのこころを揺らします。』 / Mock【もどき】

採点:93
生放送でのコメント:なし

所感:
アラーム音から始まる開幕、元ネタから不気味さを感じさせる1~4曲目。
再度アラーム音を挟み、5曲目『それではみなさんさようなら』に直面するわけですが……。
ここ自体はほのぼのとしたアレンジなのに「絶対なんかあるじゃん」と思わされましたよね? 構成がうまくなかったら絶対こんな感覚にはならないですよね。

楽曲ごとの繋ぎに関して、そんなに強くニコニコメドレーっぽい"技"をプロットしているわけではないと思いますが、「複数の楽曲を用いて一つのコンテンツにする」という点にかけて、ニコニコメドレーの楽曲接続技法を用いずとも「ニコニコメドレーでしか表現できないエンタメ」を実現していると感じました。

作品タイトルで主張してきたコンセプトの表現方法が根本的に結構露骨だよね、という点や、出てきた修造に押しつけがましさを感じてしまった点でほんのすこしだけ減点したのですが、参加作品で最高得点をつけていた可能性もあり得たと思っています。
打ち込み・アレンジのレベルが高かったのもあり、別路線のものもぜひ聴きたいですね! Twitterでもうメドレー作らないって書かれてて泣きました。

『君と旅する4分9秒』 / ふるの

採点:95
生放送でのコメント:なし

所感:
やべ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
一曲目の3拍子アレンジされた『Eight Melodies』から雰囲気に引き込まれたまま最後まで進行してくれました。超良かったです。
ニコニコ動画で流行した曲を一定以上入れるとそっちに引っ張られてしまうというのもあり、そういう選曲を最小限にしているのはかなり好印象でした。開催後のふるのさんのツイートを見る限り意図的だったようです。ナイス!
選曲からは「君と旅する」の雰囲気も出ていますね。ニンテンが旅をする曲で始まって、『僕たちの旅とエピローグ』で〆。美しいですね。

そして多くの人が言及していますが、やはり15曲目の『lost found melody』がちゃんと大サビを張る主役としてめちゃくちゃ印象的に使われていたのが良かったですね。
このイベントで初めて出会った曲が複数あるんですが、こればかりはすぐに元の曲と動画確認しにいったもんね。

総括とか

作品登場順の妙もあったかとは思いますが、『君と旅する4分9秒』が大トリで1点差の優勝を持っていった流れはインパクトがありましたね。
自分も『君と旅する4分9秒』には最高得点を付けましたが、1点単位の審査に苦心していたので凄まじいドラマを感じました。これで筋書きないのマジ?

……そういうわけで22作品、いろんなことを思いながら聴きましたが、投稿者の方々、主催の方々、そして多くの視聴者の方々と長丁場を楽しむことができて本当に良かったです。終わってみれば早かったですね……。
また、ニコニコメドレー聞き専として作者に面と向かって感想を言う機会は多くないので(プラスの感想言う分には良いんですが、マイナスの感想ってわざわざ直接言うことないですよね)、貴重な機会を頂いたのもありがたかったです。

途中にライブ公開待ちの時間でも同じ話をしましたが、「審査員は動画を一度だけ視聴して審査をする」というレギュレーションとの相性が良い作品とそうでない作品があったように思います。
あけすけに言えば「賞レースに勝つために作品を作る」という意図の有無も、得点には影響しているように思えます。
そんなわけでいわゆるスルメ的な作品もあったように思いますので、点数が作品の評価の全てではないですし、各作品を改めて振り返るような時間も近いうちに確保したいな、と思っています。
本当にお疲れ様&すてきな作品の数々をありがとうございました。

さて、ここまで16000字。明らかに書き過ぎです。
終了直後はフルバージョンの講評を残すかどうか迷っていたのですが、いろいろと思うところがあり、「今年度はインターネット上に活動の跡を残そう」という意気込みもあって、こうして記事にまとめることにしました。
ニコニコメドレーの業界での次なる活動は未定となっていますが、また自分の顔を何かで見た際には、何卒お手柔らかによろしくお願いします。

余談:これ書くのに明らかに8時間以上かかってて本編より長い時間を消費しています(草)

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