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パイオニアシールドに参戦してきました

先週土曜日9/17に、渋谷note placeで開催された謎のイベント『パイオニアシールド』に参加してきました。今回はそのレポート記事となります。

パイオニアシールドって……何!?

主催・はまさんのnote記事も上に引用したので確認いただけると良いかと思いますが、要するに「パイオニアで使える41個のブースターパックを全部剥いてシールド戦するよ!」ということです。豪快すぎる。『ラヴニカへの回帰』が2012年10月5日発売ですので、10年分のパックを剥けちゃうわけですね。

ラスベガスで開催されるMTG30thイベント中の企画をやってしまおう! というわけ

10年分のブースターパックというと絶版パックも多く、なかなかできる体験ではありません。ラスベガスに行かずともこのイベントを謳歌できてしまう! というわけで、友人と参加に名乗りを挙げたわけでした。

会場入り

渋谷note placeは過日の『RTA in Japan 2022 Summer』が行われた会場でもあり、「配信で見るような立派な会場でゲームができるのか~」というワクワク感がありました。少し早めに会場入りすると……

カードショップのレジ奥でもなかなか見られない壮観
ジェイスやチャンドラがパックの顔になっているのもあれば、
ちょくちょくモブか? みたいな顔のパックもありますね

そこにはボックスの群れが待ち構えていました。自分がMtGを始めたのが『戦乱のゼンディカー』~『破滅の刻』あたりのスタンダード環境からなので、結構知らないセットも混ざっていることになります。

余談ですが、同会場の別スペースでは翌日の9/18に行われる『ドラキチ』の予行練習が行われていました。世界的にも有名な国内トッププレイヤーの方々がドラフトを嗜んでおり、にじみ出る強者オーラで勝手に気圧されそうになっていました。そんな中で集合の時間を迎えます。

開封~構築

パックを自分の手元に用意する段階で「重み(物理)」がしました

41パックは通常のシールドで扱うパック数の約7倍。600枚超の選択肢が用意されているわけなのですが、開封から構築までに与えられた時間はなんと60分。限られた時間で60枚以上のデッキを作成しなければなりません。

1パック20秒で開封したとしても10分強を割いてしまう計算なので、とにかく急いで剥き、色ごとに分けるだけ分け、強そうな塊からチョイス……と考えて実行したのですが、ここでミスりました

カードがとにかく多いので、「ボム」「まあ入る」「プレイアブルではある」「アンプレイアブル」なんかに分かれるわけですが、色ごとの束それ自体が非常に厚いんですよね。ボムやレアだけ先に抽出して色を決める方法を採るのが良かったと思っています。

ちなみに41パックから登場したレア・神話レアは45枚。神話レア少なくね?

構築中に並べて撮る余裕はなかったので、自宅で発売順に並び替えて撮りました

基本セット2021から《万物の聖域》、イクサランの相克からは平成最後のカスレア《スフィンクスの命令》が登場するなど、なかなか苦しい状況だったのを覚えています。

頭を捻っていると、周囲から歓声が聞こえてきます。

このイベントで「参加費ペイ」ってことがあり得ていいのか!?

嘘でしょ……。なんと会場から出てしまいました、Zendikar Expeditionsが。戦乱のゼンディカーブロックは各参加者2パックしか剥いていないはずなので、恐ろしい強運だと言わざるを得ません。てか剥いて出すところ始めて生で立ち会いました。もはや誤差ですが、ぜんぜんパイオニアリーガルじゃないカードが出てきているのが面白いですね。

さて、デッキ構築の話はさておき、自分はどんな高額カードを引き当てることができたのでしょう? 上記に貼ったレア・神話レアのカード一覧を見る限り《踏み鳴らされる地》、《豪胆な敵対者》、《嵐削りの海岸》、《耐え抜くもの、母聖樹》あたりが嬉しいところでしょうか。

しかし、自分の一番の当たりは、なんとアンコモン枠から登場しました。

パイオニア禁止カードだぞ!
このイベントで「参加費ペイ」ってことがあってもいいのか!?(二回目)

引き当てた当初はfoilがここまで高価であることを認識しておらず、「今回はデッキが60枚だから強いサイドカード引いてもあんまり使えないかな~」みたいなことを考えていたのですが、大変な価格のカードを引き当ててしまいました。しかも基本セット2020のブースターパックからは通常版の《夏の帳》も引き当てており、2枚あればサイドボードとしても役に立つ場面が来そうです。平然と禁止カードを2枚引き当てるんじゃあないよ

構築の話に戻りましょう。自分のプールは簡単にまとめると、

  • レアがバラけており明確に強い色はなさそう

  • 大型のフィニッシャーになるような生物がいない

  • 打ち消し呪文を大量に引いた(10枚以上)

  • 軽い火力呪文を大量に引いた

という感じでした。最終的には以下のような赤緑アグロにしました。

母聖樹もデッキに入っているんですがミスって森の束に紛れてしまっています
また、サイドの入れ替えなどのせいでクリーチャーが1枚欠落しています……

火力がたくさんとれていること、赤緑の多色土地が3枚引けておりやや安心できること、《生類の侍臣》は流石に強いだろうと思ったことなどがこの選択の理由となりました。これで《夏の帳》2枚も活用することができますね(ニコニコ)。

いざ、3マッチ

R1 白緑(ミッドレンジ) 0-2

Game1 3Tに《ブリキ通りの重鎮、クレンコ》を叩き付けますが、《長老ガーガロス》《スカイクレイブの大槌》という圧倒的な暴力を突きつけられて投了。
Game2 再び3Tに《クレンコ》を叩きつけますが、これ頼りのキープだったのもあり、除去されたあとに緑マナが足りず後続が出せずにジリ貧に。最後は《信義の神オケチラ》が出てきて成すすべなく投了。レア強!!!

R2 赤青(クロックパーミッション?) 2-0

話を聞いている感じお互いに有用なフィニッシャー不在のプールのようでした。
Game1 相手が軽いクリーチャー数枚と土地1で男気キープ。こちらの手には軽い火力が複数枚あり、最終的に《古きものの目覚め》でリーサル。
Game2 《古きものの目覚め》と、それによって合計信心7を獲得した《鍛冶で鍛えられしアナックス》が相手の場を蹂躙。チャンプブロックを繰り返した後息切れして勝利。

R3 緑単(ミッドレンジ) 1-2

Game1 無限に土地を引く間に向こうのクロックが膨れ上がり敗北。緑単は火力で除去するのが難しいため、追加の《反逆の行動》として《不本意な雇用》をサイドインすることに。
Game2 相手の土地が4枚でストップする間に、こちらの《古きものの目覚め》で攻める展開に。とはいえ緑単ならではのクリーチャーとコンバットトリックで応戦され、こちらはリソースを消耗。そののち相手は《ナッターノールズの隠遁者》をプレイし、しばらくして《ナッターノールズの一匹狼》に変身。ドローされると厳しいなあと思いながら自分のターンでデッキトップの《反逆の行動》に届き、《ナッターノールズの一匹狼》を強奪。盤面だけでは処理できないマストブロックの攻撃を仕掛けることで、勝利 or こちら2ドローという状況を作り、2ドロー後押し込んで勝利。
Game3 《わめき騒ぐマンドリル》などでこちらが主導権を握る展開になるが、相手ライフ7で攻め手を欠く状態に。もたもたしていると、相手の手札からは《世界を食らう者、ポルクラノス》が。手札の《残虐無道の猛火》を魔巧達成状態で打てばリーサルだったのだが、マンドリルくんを唱えるときに探査でインスタントを追放してしまっており、最終的に墓地のインスタントとソーサリーが1枚足りずに敗北。

マジック歴は全体でもかなり浅い方でしたが、楽しく3マッチプレイすることができました。

感想・学びなど

今回は火力を多めにとった前のめりのデッキを選択しましたが、vsデカいクリーチャーで2マッチ落としてしまったのは相性の問題もありますね。デッキ自体はそこまで悪いものではなかったのではないかと思っています。

パイオニア範囲には知らないカードがたくさんあったので、リミテッドを長くプレイされている他の参加者の方と比べアンコモン以下のカード選択は若干地力の差が出てしまったかもしれません。しかしながら、MtGAでときどき開催されている「アリーナキューブ」で近年のパワーカードはその多くを見てきており、またそれから得られる知識で白単・赤単・多色欲張りデッキが強いと考えていたので、周囲を見る限りそれはある程度正しそうだな、と評価することができました。

しかしまあ60分が短い。さっき言った多色欲張りデッキにかぎらず、プールが広いので多色デッキが強いはずなんですが、選択する候補も爆発的に広がるのが問題ですね。自分のプールはマナ加速もそこそこあったので、ボムがもう少し豪快だったら緑5cなんかも選択肢にあったのかもしれません。

最後に申し上げておきたいこととして、企画者のはまさん、パックを工面して頂いたむすこさん、参加者の皆様に感謝をお伝えしたいです。そもそもが貴重品の絶版パックを大量に開封するのはなかなかできる経験ではないですし、ちゃんと8人集まってシールドができて本当によかったです。マジで面白かった!!!!!!!!!1

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