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花まくら

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四季折々の花を”まくら”においた、日々つれづれのエッセイ集です。 毎週火曜、金曜更新。
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2021年3月の記事一覧

アザミ(花まくら より 020)

 明るい紫色のポンポンが、背の高い草に咲いている。花は可愛らしく、大きさはピンポン球程度…

鬼藤凛
3年前
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コスモス(花まくら より 015)

 一九九〇年前後、私の生まれ育った愛知県岡崎市では、コスモス畑が急にいくつも出現し、白い…

鬼藤凛
3年前
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タンポポ(花まくら より 014)

 白色のタンポポを初めて見たのは中学生のころだった。中学校の外周を歩いている時、校庭の片…

鬼藤凛
3年前
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菖蒲(花まくら より 013)

 菖蒲、あやめ、カキツバタ、この三つは良く似ている。良く似ているのだが、私の記憶に特筆し…

鬼藤凛
3年前
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胡蝶蘭(花まくら より 012)

 おめでたい花、といえばなんだろうか。まずあげられるのは松竹梅の梅、そして桜あたりではな…

鬼藤凛
3年前
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ホトケノザ(花まくら より 011)

 ホトケノザは、道端に生えている雑草である。春の七草は「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ…

鬼藤凛
3年前
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ハス(花まくら より 010)

 ハスというのは、伝説、逸話、物語に事欠かない花である。まず第一に、仏教と縁が深く、仏様の座っているのも蓮華、つまりハスの花、と、ここからして一晩かけても話が尽きない花である。  今回は、私が知っていて、面白いなぁと思っているハスのお話をいくつか紹介したいと思う。  その1「二千年前の花が咲く」  植物の種の生命力がいかに強いか、という驚くべき事実である。一九五一年に、千葉県で弥生時代のハスの種が発見された。三粒発掘された種のうち、一粒が芽を吹き、開花した。このハスは発掘者

綿花(花まくら より 009)

 私の初恋のお相手は、小学校一年生の時のクラスメイトの浜田君だ。浜田君とは幼稚園も一緒だ…

鬼藤凛
3年前
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キンモクセイ(花まくら より 008)

 キンモクセイがいつの時期の花なのか、改めて考えてみると、記憶が不思議なほど、さだかでな…

鬼藤凛
3年前
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サフィニア(花まくら より 007)

 サフィニアは園芸で人気の草花で、五弁の花がたくさん咲く、花付きの良さが持ち味だ。一番最…

鬼藤凛
3年前
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