首都高SPLを参考にしたサーフィン漫画の金字塔を作りたい話 (企画)
バスケといえば、スラムダンク。(もっと若い世代は黒子のバスケとかいうのかも・・・。)そんな風に、一世を風靡するような時代を作るようなサーフィン漫画が作れたらいいなという話。巷にはサーフィンムービーなんてのもあって、サーフィンを題材にした表現もあるのだけれども、いらないものは省く、派手なとこは盛る、時系列も挿入回想も自由自在という漫画の特性を生かして、サーフィンのスピリッツやスタイルについて、その本質を鮮やかに切り取れないものだろうか。
こんな風に考え出したのはタイトルの通り、首都高SPLという漫画の存在が大きい。内容を一言でいえば、車で首都高を早く走りバトルする、車好きが車と首都高とそれを絡めた人生論を語る漫画である。といっても、イニシャルDのような、車をモチーフにしただけの毎回強敵と戦うバトル漫画とは異なり、後者のすべて車に絡めた人生論の比重が大きい漫画である。説教臭かったり禅問答のようなつかみどころのなさに、好き嫌いが分かれる漫画なのは間違いないと思うが、ある特定の分野について考え続けている重みやすごみ、掘り下げて掘り下げてきたからこそ、抽象化されて一見別に見える生き方やサーフィンともつながるそんな”本物”であるように感じる。
さて、ではそろそろ具体論に落とし込んでいく。なお、確実に自分で漫画化できないので、興味をひかれた方は是非自由に書いてください。
首都高SPLの参考点
・世代をまたぐこと
・各自が美学をもっていること、スタイルであり人生論に通じる
・必要であればちゃんとした技術論、メカニカルな部分も触れられること
・自然とその分野の歴史を学べる事
・大枠の物語性とスリルハラハラ要素があり、エンターテイメント性もあること
・古くからの人と人のつながりや縁が、結局は動機や渦になっていること
サーフィン漫画で置き換えて説明
世代をまたぐ:その時代時代にサーフィンをしていた人がいる。その人たちは新しい若手に昔の自分を重ねて、後悔や成功を伝えたい。若手はその積み重ねをしり刺激を受け、自分なりの解答を出して新しい何かが生まれる。物語の主軸は、現役をちょい引退気味の世代、または新しい若手世代。彼らを結び導くパイプ役や牽引役がいる。そして、その周辺に、古参世代やすでに引退したばかりの世代が並ぶ。
各自の美学:サーフィンのライディングも海とのかかわりライフスタイルもすべて各自の色がある。年をとればとるほど自覚しにじみでてくる拘りは、常人には理解しがたい部分もある。しかしそれだけ突き詰めた結果であり、逆に理想と現実のギャップも痛いほどある。歪で儚いでも美しい。
技術論:スポーツ全般に言えることだが、その原理メカニズムがはっきりわかっていないものも多い。サーフィンなんかその最たるもので、人の数だけサーフィンのアドバイスはあるといっても過言じゃない。知らないでもサーフィンはできるが、知ってするサーフィンの方が楽しいだろうし、レベルもつられて上がる。ボトムターンの原理やレールワークとか正確に誰にでもわかる言葉で伝えたい。完全感覚派の人には不要だろうが。
歴史を学ぶ:ロングボードから始まり、ショートボードになっていった。シングルフィンからツイン、そして画期的なトライフィンへ。アメリカらしい水のない円底プールでのスケートが立体的な動きを進化させ、そのままサーフィンも立体的にした。そういう額面的なものはある程度知っているけれども、ツインフィンに乗ったときの衝撃とか、エアーを見た衝撃とか、その時代を生きていた人の言葉で語られるからより迫って伝わるものがあるし、古木も新しきも知る中で、これを好んでいるという美学スタイルにも通じる。
大枠の物語性とエンターテイメント性:後述 以下に書くラフ案で詳細を。
人の縁:世の中はお金か縁で回っていると思う。それだけ強い力であるはずなのに普通の漫画だと、仲間友情、先輩後輩、師匠、恋愛程度にしか書き分けの種類がないように思う。多彩な人のつながりが、奇妙な縁になって、それがサーフィンの渦になるところを、サーフィンというスポーツが繋ぐものを見たい。
最後に ラフ案
舞台はやや寂れた地方都市。
海は見えないが自転車で25分程度の距離
進路やらうだつのあがらなさにあえぐ中学3年生が3名。
元プロサーファーのおっさん 地元で店を開いたが借金だけ残り、現在他の仕事
地元PRのためにサーフィンで町興しを考えている怪我引退公務員サーファー
成金の息子。親は車に金をかけていたが過去に事故。息子の車好きを見かねて危険を避けるべく親がサーフィンをすすめる。
サーフィンがうまくなりたい。サーフィンを町興しに。サーフィンPRを利用して一儲けやお金の事に絡む商売人成金。サーフィンを中心に、サーフィンにまつわる話をふんだんにしながら、サーフィン技術の成長とその先の、ライフスタイルとしてのサーフィンや、サーフィンと自分でできることや挑戦を語っていくそんな漫画。面白い・・・かな?
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