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ボトムターンができるようになるまでに必要だった本当の方法論や練習方法。早く知りたかった・・・。

おっさんショートボードサーファーです。テイクオフできた。横に滑れた。次にターン!と上達を目指すわけですが、ネットで独学をしていたら本当に時間がかかりました。そして、参考にならなかった情報も山ほどありました。それはそうですよね。フィギュアスケートでいうなら、もっとうまく回転する方法論をみても、そもそも回転ができないんだよ!!という人には参考にならないわけです。というわけで、そもそもボトムターンできないんだよ!という人向けのボトムターンができるようになるステップを1から書いていきます。



◆そもそも騙されたアドバイスの数々

・目線が大事

・先行動作が大事。頭、腕、肩から云々。

・波が巻き上がるボトムの力を使う

・ボトムに降りすぎない、逆にしっかり降りるようにする。


全てボトムターンができるようになった人のその後の洗練精錬話です。全く参考になりません。これらのアドバイスをまに受けても、できるようにはなりません。以下から、本当にためになったと思う自分の経験や情報を書いていきます。尚、この情報を信じなくても、少しずつでもあなたなりに改善工夫していけば、時間はかかってもいつかは必ずボトムターンできます。ファイトです。



STEP1 サーフスケートを使って陸上で練習。

1万そこらのものでいいので、サーフスケート(板が荷重で傾きながら曲がるスケートボード)を購入して、陸上でターンをできるようになりましょう。陸上でなら1か月ぐらいで、軽々できるようになると思います。体にターン動作というものを覚えこませます。陸上で、落ち着いた安定した位置姿勢で、サーフスケート浮力相当の荷重で、曲がれる状態になります


・曲がる直前やレールを切り替える際には、必ずフラット(レールを入れていない)瞬間が起点になっていること

曲がる前半部は荷重して、後半からは荷重を抜きながら曲がっていること(車のハンドル操作のように、曲がる瞬間にはハンドルを切り、カーブ中や終わり後にはハンドルを戻しながら曲がっているということ)


コツというわけではないですが、上記2つの意識理屈も頭でイメージしながらだと、海上で初めてボトムターンするとき役に立ちます。




STEP2 陸上でボトムターンの姿勢作り練習

step1をマスターしても、サーフスケート浮力と、サーフボード浮力やスタンス幅の違い。また、陸上とは異なり海では一瞬でボトムターン姿勢を作る必要があるため、次は、海の上でも、思った瞬間にボトムターン姿勢を作れるようになる練習です。姿勢を作る等と思ってしまうと、時間がかかるので、自分なりのキーワードを頭で思い浮かべながら、姿勢作りを練習し、キーワードと姿勢を結び付けましょう。(私の場合は、右ひじを海につける!)



姿勢作り練習

テイクオフ後の姿勢で立つ(両ひざは真横、上半身はやや前向き半身というか。肩幅程度のスタンス幅が基本で、細かい調整はお好みで。)

体の正面の腕(レギュラースタンスなら右手)の肘から先を90度に曲げたまま、地面と平行にまっすぐを保つ。

肘から先全部が平行まっすぐのまま、肘を地面にできるだけつけようと近づける。


・ターンは後ろ足荷重で行うので、主に後ろ足の太ももや膝や足首に体重が乗っている状態か確認する。

・できるだけ腕を地面につけようとすればするほど、つま先側に加重することになる(つま先側のレールが入る)。




STEP3 浮力の少ない板を準備する。

ボトムターンができるようになってから、浮力が大きい昔使ってた板(体重の75%)でも、意外とすんなりターンができたので、浮力が大きい板で練習を続けてもいつかできるようになると思います。しかし、不慣れなことに挑戦するときは、大抵おそるおそるな弱い力の入れ方をしてしまう。つまり、浮力が大きくて、弱い力の入れ方だと反応しにくいボードで練習していても、フィードバックが乏しく反省しにくいわけです。(要は、ただ板が動かないばっかり。)私は、体重の40%のボードでやりました。


※テイクオフ、波待ち、板の滑り出し速度、浮力を落とすとすべてが難しくなり、サーフィンのハードルがあがります。あくまでボトムターンの習得時の数か月用とわりきった安いペラペラボードでいいです。

※サーフィンライフの記事を見ていたら、意外と皆さん30L~35Lぐらいでサーフィンされてるんですね。体重の50%位とか。




STEP4 波が穏やかな日、うねりから立てる日に海へ行く。

不慣れなハードルが高い薄いボードである点、ゆっくり動作を確認できる点、以上より、できるだけ波が穏やかな日で、うねりから立てるポイントに向かいましょう。


波が穏やかだとついつい、長く滑れそう滑りたいと思って、横に走りたくなりますが、テイクオフ後には、まっすぐフラットレールのままボトムへ降りる。その直後、ボトムターンの姿勢作りをしてみる練習(姿勢と結び付けた自分キーワードを意識する)をするを繰り返します。以下で詳しく説明します。



まっすぐボトムへ降りる

波が押してくれることでサーフボードはスピードを得られますが、これに加えて、波のトップ(坂の上)から、ボトムに降りるという動作を自ら加えることで、さらにスピードが得られます。アップスダウン然り。今いるうねりの位置からボトム側へ降りる=位置エネルギーを運動エネルギー(スピード)に変換してくれます。

自分の意志でボトムへ降りるには、横滑りをあえて禁止して、レールをフラットにする。(岸側へノーズを向ける)そして、重心を低くしてその差分の位置エネルギーをボードのスピードに変換し(普段のライディング姿勢よりも、その場で腰を真下に落とすようにしゃがみ。)これで、ボードが加速しておりていく感覚をつかめると思います。ボードを踏む、体重を板に乗せる、前足荷重で加速する。そんな言葉で加速について色々書かれてますが、すべてデタラメだと思っています。


最初は何事もゆっくりする方が反省しやすいので、フェイスを完全に降りきってから、一呼吸おいて、ボトムターン姿勢作りをして板が曲がっていくことを確認してライディング終了です。慣れてきたら、うねりを降りきる前に姿勢を作ってみてもよいでしょう。




STEP5 ボトムターンのプロセスを理屈で改めて確認

ボトムターンをするために、

1、レールをフラットにする

2、重心を低くして、ボトムへ降りる=加速する。

(1と2はほとんど同じタイミングや前後重複するタイミングの動き)

3、ボトムターン姿勢で曲がる


当たり前ですが、ボトムターン姿勢がそのままボトムターンの必要な要素の詰め込みになっていることに驚きます。プロの映像で、あんなに腰を落とした姿勢になっているのは、ボトムに降りるため(位置エネルギーを運動エネルギースピードにするため)。そして、曲がる直前には、一瞬、ノーズが岸側を向く(レールを入れるためにフラットにする起点)




◆終わりに ボトムターンの先、奥が深いボトムターンの世界

ここまでの練習がすべて終われば、ボトムターンしようかなと”思う”だけで、できるようになっています。車の運転と一緒で、慣れれば、思うだけで必要な分だけ、加速減速したうえで、勝手にハンドルを切るように。慣れれば、しようと思うだけでできるようになります。しかし、車と違い、どういうラインを通るのか。そのラインが実際どういう風に現れるのかは自分の読みと技量次第です。


ボトムターンができるようになったら、すぐにわかりますが、曲がった先にうねりがなければトップでのターンができずに失速します。狙ったトップへ行くためにボトムでターンをする。トップターンの為のボトムターンで、ボトムターンの為のテイクオフですべてが一連に繋がっていきます。波に自分が思い描くラインを重ねつつ、波に身をゆだねつつ、そして多少予想外れでも修正する技術(車の修正舵のように)を身に着ける。ボトムターンもサーフィンも奥が深いです。


さて、トップターンについてや、ボトムターンの後半の伸びについて等、何年後になるかわかりませんが、わかりましたらまた記事を上げようと思います。


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