永遠の昨日 第9話

2022.12.15 O.A. ※私の脳内放送です。


“みっちゃん”と呼ぶのは浩一だけだ。


2年になり2回目の期末テスト。
テスト前の自習時間、
俺はいつも勉強を教えている。
浩一「みっちゃんここ教えて!」
委員長「俺も!青海に聞こうと思ってた」

橋本「てかさ、山田っていつから“みっちゃん”呼びだっけ?“みつる”じゃないの?」
浩一「えー?いつからだろ?みっちゃんはみっちゃんだからなぁ。」
橋本「ねえ!みっちゃん!ここ教えて!」
俺はとくに反応せず黙って橋本を見た。
橋本「怖っwww」

俺はいつもと変わらないテスト結果だが、
浩一は中の下。
教えてと言う割に集中した姿を見たことがない。

テスト期間が終わり、
浩一のお母さんからの誘いもあり、
山田家で夕飯を食べることになった。

また賑やかに食べ終えたあと、
俺は浩一の部屋でスマホを眺めていた。
後ろで浩一が部屋に入ってきた音がした。
すると後ろから腕をまわされ、
「何してるの?………みつる」と突然耳元で囁かれた。
「なんだよ!?急に」
「いや、呼んでみたらどんな反応するかなーってwごめんw」
「バカっ……やめろよ!」
耳が熱くなるのを感じた。
赤くなってるんじゃないかと思い、
顔を逸らした。
だが頬に浩一の手が触れる。
俺はこの手が好きだ。
顔が近づく。
「みっちゃん…」
「………」

「みっちゃんどこぉー?にいちゃんのとこぉー?」
部屋の外からの声に一瞬で目を開けた

「…やべっ、あいつら」
「あー!やっぱりへやにいたー!」
「みっちゃんあそぼー!」
「ぼくのみっちゃんだってばあー!」
「取り合いすんなって!兄ちゃんの“みっちゃん”だぞ」
「やああだああああ」


俺はお前がいるから安心していられる。


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補足ちゃうゾ☆
みっちゃんの壁を壊し、鍵のない扉を作ったのが浩一。
門番として“みっちゃん”と呼ぶ浩一の存在が、みっちゃんを外へと繋げてくれて、みっちゃんが安心して外へ出れる。
それが20年後いつからか“みっちゃん”と呼ぶようになった郁ちゃん。
浩一が繋いで満に残してくれたもの。
それを象徴してるのが “みっちゃん”。
みっちゃん甘やかされてんなぁ。

生まれて初めて二次創作してしまったんだが、文章で情景を伝えるって難しいんだなって思いました。(KONAMI感)