\\🚘7年乗り続けたN-BOX 旅立ちの時🚘//



今から7年前の平成28年4月初旬のこと
天皇陛下が生前退位した年

僕は母と2人で車に乗り、国道をドライブしていた。約100メートル先に『カミタケモータース』という車屋が見えた。カミタケは軽自動車を豊富に取り扱う店

母が僕に言った
『なぁ、車見に行ってみようや〜』

僕は入社直後で、働き始めて数日。車を欲しい願望はあるけど、この時は『まだいいかなぁ』と思っていた

『うーーん。ちょっと見るだけ見てみようかな』

左ウインカーを出し、敷地内に入る。車を駐車場に停めると『いらっしゃいませ!案内致します!』と若手男性社員が笑顔で元気に迎え入れてくれた

『ちょっと車見させてもらっていいですか?』

『はい!どうぞ!ご一緒致します』

そこから広大な敷地に停められている車を見回った。ちなみに総在庫は1000台を越えるみたい

約20分程見回った時、ある車が目に止まった
それは『N-BOXカスタム』

『いつかは車欲しいな』と思っていたが、その欲しい車こそ『N-BOX』街中で走ってるN-BOXのフォルムに一目惚れをして『買うならN-BOX』と思っていた

僕は店員さんに『ちょっとN-BOX見させてもらっていいですか?』と聞くと『どうぞどうぞ!』鍵を開けて見させてくれた

ドアを開けた時の新車の香り、運転席に座った時のドキドキとする高揚感。『N-BOX欲しいなー』車を買いたい欲求が一気に最高潮に達した。心の中でずっと『欲しい欲しい』と思ってた分、実際に触れると想いが溢れ出てくる

約20分ワクワクしながらN-BOXを見て店内に移動。仮に車を買うとなれば、どんな手続きが必要で、ローンがどれくらいになるのかを聞いた

色々聞いて感じたのは『えっ、いけるじゃん』まだ初任給すらもらってない段階だが、N-BOXに乗ることは出来そう

『うわー。どーしよかなー。買いたいな。でも給料がちゃんと出てからの方がいいかな。ただ、新古車やからこの車は明日には売れてしまうかもしれん』

横で見守る母は
『もう欲しいって思ったら買いや〜』と言っている

頭がはち切れるくらい、悩みに悩んだ結果
『買います!』と購入することに決定
やはり、憧れのN-BOXに触れた高揚感が、一番の決め手だった

様々な手続きを終え、イチから車を作る訳ではないので、納車は5日後

『おねがいします!』と言葉を残し、店を後にした

5日後の夜7時、コンビニの駐車場

用事があり店舗には取りに行けなかったが、父がカミタケまで取りに行ってくれて、家の近くのコンビニでN-BOXと対面

『うわ〜。ついに自分の車かぁ〜!嬉しいなぁ〜』
この時の嬉しさは今でも覚えている

翌日、N-BOXの初ドライブは『名古屋』
日本ガイシホールで開催されたライブに行く為、N-BOXを乗り名古屋へ向かった

ここからスタートし、本当に色んな場所に出掛けた。東京に行ったり、四国に行ったり。ゴルフ、買い物、引っ越し等など。N-BOXがあることで移動距離が伸び、今までは行けなかった、穴場スポットにも数多く行った

途中、ホンダのヴェゼルに気持ちが傾き、N-BOXを浮気しそうになったが留まる時期も

N-BOXを乗らない日がほぼないくらい乗った・・・

購入から7年後の今年の1月初旬のこと

来年からオーストラリアに行く計画をしてる僕はフト考えた『オーストラリアに行ったら、さすがにN-BOXを使わずに置いとく訳にはいかんな。もしかしたら手放さんとアカンのかも』

色々と調べたり、N-BOXの現段階の状況(走行距離 車検時期等)を考えた結果
『売るなら2月』と結論が出た

『思ったよりすぐ…。寂しい…。』

そういう気持ちもあるが、大切に大切に乗ってきたN-BOXを、いい状態の時に手放したい。来年にすると、ガクッと売るときの評価が下がる可能性があった

そこから2日間に分けて、合計7社に査定をしてもらった。その結果、凄くいい評価をしてくれる会社があり、今日『よろしくお願いします』と手放す事が決定した

自分の部屋で椅子に座り、この投稿文を書いている今N-BOXとの思い出を思い出しながら書いている

『色んなとこ行ったなぁ。まだ無くなる実感湧かんけど、ちょっと寂しいな』

僕は子供は居ないけど、子を持つ親は、子供が離れる時はこんな気持ちなのかな

車の引き渡しまで残り数日。完全に手放す最後まで、大切にしようと思います




今回で僕の手からN-BOXが離れるけど、思ったのは
ここでこのN-BOXは途絶えるのじゃなくて、誰かに繋がるるという事

継いでくれた人は、そのN-BOXに乗り、色んな場所へ行ったりして、色んな思い出が出来ると思う。だからここで止まるんじゃなくて、繋がっていく。以前見た映画『ラーゲリーより愛を込めて』でも、人の想いは繋がる。というメッセージを受けた。人が亡くなっても、誰かが想いを繋ぐ事で、その人その想いは生き続ける

なので、N-BOXを手放すのは寂しいけど、次の誰かに繋がるなら嬉しい。世の中にも繋がってるモノはたくさんある。例えば100年続く老舗旅館とか。繋がりには美しさがあると感じる事が出来た。その為には、今を大切にする必要があるので、これからも今、目の前の出来事やモノを大切にして過ごそうと思います

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