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歌手になるには③

今回は「歌手になるには」の3回目。オリジナル楽曲を作成し自ら歌う「シンガーソングライター」になるにはというテーマで書いていきます。ここではソロアーティストだけでなく、ユニットやバンド形式でオリジナル楽曲を制作し自らプレイする形の方々も含め、CDデビューや配信をして、ライブをしたり音楽番組に出る仕事をしたいという方向け。

とにかくオリジナル楽曲の世界観や、アーティストの個性が前面に出る。ルックスは良いに越したことはないが、それよりも雰囲気とか楽曲の世界観を表現しているか等の方が重要。歌も演奏も上手い方が良いけれど、演奏は打ち込みだったり、生でもレコーディングだけスタジオミュージシャンがするという手もある。その場合ライブ前になるとかなり練習が必要となるが・・・

これから活動を始めていこうという方もいると思うので、やるべきことの流れを含めて、プロへの道のりを書いてみます。

1. 楽曲を作る。

当たり前だが、これがないと何も始まらない。とにかく量産。まずはフルコーラスなくて1コーラスだけでも良いし、歌詞はなくて曲だけでも良い。次のステップへ行く為にとにかく作る。(作り方が分からない場合については、ここではなく今度改めて記事を書くかもしれない。)


2. これぞという曲(ここでは押し曲と言っておきます)を10曲選ぶ。

とりあえず10曲作るという意味ではないので勘違いしないように。かなり量産した曲の中から、これは自信作というのを10曲選ぶということだ。

職業作家でさえ、Aという歌手の次のシングル曲のコンペに出す曲の候補を、コンセプト(次のシングルはこんな曲をイメージしているという概要)を元に何曲も作家事務所に提出しコンペに出す曲を選んでいる。作家事務所がOKを出すまでに何回も直したりするのもよくあることだ。それで、いろんな作家が提出した100曲以上の中から次のシングルが選ばれるという世界。

プロでもそういう状態なのだから、アマチュアであれば天才でない限り、かなりの曲数を作らないと押し曲と呼べる曲は出来ない。

よくシンガーソングライター目指してますっていう人が、オリジナル曲は30曲ありますとかって平気で言うんだけど、ちっとも多くない、むしろ始めて1か月ならまだいいが、1年やってて30曲って、どんだけペース遅いんだって感じだし、やる気あるのかってなる。だいたいそういう人は1曲1曲丁寧に作っているとか言うんだけど、ただ単に作曲する時間が少なすぎるだけでしかない。丁寧にたくさん作ればいいだけで、それに時間がかかるなら、その時間を作るだけだ。人生かけようってことに、時間をかけていない時点で、やる気ないんだなとなる。

もちろん30曲作って30曲とも素晴らしい人もいるが、それはほんの1%くらいの天才だ。
押し曲を作ることに慣れてきていれば、また話が変わってくるが、凡人でまだデビューもしていないのであれば、やらなきゃいけないことをしっかりやるべき。それが出来ない人が多すぎる。だからこそ、出来ない人は同じところにずっといることになるから、きちんと行動できていれば他の人たちよりは先に進めるチャンスがあるということだ。

とにかく押し曲の数は、活動を続けていけば量産数が増えるのでもっと多くなっていくと思うが、最低でも10曲くらいは欲しい。


3. 押し曲を形にする。

前述の1と2の過程では、フルコーラスなくても良いが、ここで押し曲と決めた曲をしっかり音源にする。その為に、曲の構成を決め、歌詞もフルコーラスつけてという作業をする。

それが終わったらバンドだったら楽器隊のレコーディング、ソロだったら打ち込みでカラオケ音源を作る等して、その後歌入れ(コーラス含む)して、ミックスしてマスタリング。
別にCDにしなくていい。音源を作るだけで今のところはOK。

レコーディングについては、スタジオでマスタリングまでやってくれるところも多いし、ネットで調べればいろんな会社がいろんなサービスをやっているので、自分で全部できなくてもお金を出せばやってくれる人はいる。


4. セルフプロモーションを始める。

ここからが本番という感じだが、ここからはやり方はいろいろある。
もちろん1と2の曲作りは継続してやり続けるのは大前提。
セルフプロモーションとしては、ライブをしたり、配信をしたり、ブログを始めたり、レコード会社に音源送ったり・・・

でもレコード会社に音源送ってきちんと聴いてくれるのは、インディーズレーベルくらいだと思う。
それでもインディーズレーベルと契約出来れば、それは大きな一歩にもなる。但し、ちゃんとしたレーベルであること。お金だけ取られて泣き寝入りとかもあるので、気を付けて評判や条件を確認する必要がある。

とにかくこのセルフプロモーションでしなくてはいけないことは、ファンをたくさん作ることだ。自分を知ってもらうこと、曲を知ってもらうこと。

ライブをどんやっていくならば3で作った音源をCDに焼いて手売りする。10曲入りでも良いし、2曲入りにして安価にするのもありだ。そこはそれぞれの考え方。とにかく手売りで1つのアルバムなりCDが最低でも1000枚は自分で売れないと話にならない。これも勘違いしないで頂きたいが、シングルがA~Eまで5枚あったとして(別の曲で)そのA~Eの合計が1000枚ではない。A~Eそれぞれが1000枚は最低でも売れるということ。
正直それでも少ない。

メジャーレーベルから声がかかる数字のラインっていうのがある。インディーズでCDが●枚売れていること、ライブの集客が毎回●人以上。その数字は有料版で書くことにします。

いずれにしても、ここまで読んで、自分では無理だと思ったならダメだろう。趣味で続けることをお薦めする。

セルフプロモーションについて、ライブのやり方から説明しなくてはいけないようでは話にならないので割愛した。配信についても1曲からiTunesで配信出来る。インディーズレーベルだって、ネットでたくさん探すことができる。そういうネットで調べればいくつも情報が出てくることは、割愛させていただきました。

とにかく、ここで大事なことは、ファンをたくさん作ることだ。


5. まとめ

最終的にメジャーデビューをしたいのかどうなのかによっていろいろ変わるが、その前の目標としてインディーズレーベルで活動していけるようになると良い。但し、悪徳レーベルには要注意。
しっかりとしたレーベルであれば、プロモーションも手伝ってくれるし、いろいろ力になってくれる。

メジャーデビューをいきなり目指してもなかなか難しいし、インディーズで売れればメジャーからお声がかかる。
逆に言うと、インディーズで売れていない人は、なかなかメジャーから声はかからない。
よっぽど他の方法で有名になっていれば別だが。

現実を書くと、夢がなくなるだろうが、現実でやっていくには現実を知らなきゃ夢で終わってしまう。
これを読んでやる気になっている方は、すぐにでも動きだすだろうし、こんな方法じゃなくてもいつかは誰かが見つけてくれると思っているのであれば、それはそれで。

趣味でやるという方法もあるから、自分がどういう風になりたいのかをよく考えてみて下さい。
メジャーデビューの目安の数字など、本気の方向けの情報は別途有料記事でアップします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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