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還暦で厄年!それがどうした‼️(*^^*) その3 シンデレラ如意棒ノーパン事件

生まれて今日迄、住まいを15回変わっている。
それぞれの場所でいろんなドラマがあった。
その中でも壮絶なドラマが数々繰り広げられたのが、早稲田駅近くにあった三光荘と言うアパートに住んでいた時だった。一癖二癖どころか百癖ぐらいありそうなアパート住人達との交流の中で、マンガの世界がそのまんま現実化したような未知との遭遇。今思えば、アパート全体が超個性的住人ばかりでみんなが仲良しなんてあり得無い❗そんなアパートにたどり着く前の初めての一人アパート暮らしの頃の話しなんだけど・・・
池袋から埼玉県へと続く東武東上線の成増と言うところに住んでいた頃、田舎から出て来た自分にとっての身近な都会と言うと池袋だった。
ある冬の寒い夜、友人達と池袋で飲んでいたらうっかり終電を逃してしまった。
当時は今みたいにコンビニATM で夜中お金を下ろす事も出来ない時代だった。財布の中には2000円位しか入ってなく、ビジネスホテルにも泊まれ無い、今みたいにインターネットカフェ等も無い。そもそも24時間営業の店自体が滅多に無い。粉雪がちらつき始めた池袋の西口界隈をフラフラ歩いて寒さしのぎ出来る場所を探していたら、まるでシンデレラみたいな服装をした女の子が道端に立っていて「お兄さん!泊まるところを探しているんなら、素泊まりで1500円でいいわよ!」って、声をかけて来た。思わず、「本当に1500円だけで泊まれるの?」って聞き返して確かめた。多少酔っ払っていたから聞き間違いかと思ったが、そうではなかった。
案内された部屋は4畳半一間の窓が無い部屋で、布団だけが敷いてあった。
若干違和感を感じたものの、田舎出の自分はこんな部屋も有るんだ❗と思った。
寝ようとすると、シンデレラみたいな女の子が急に迫ってきた。「お願い❗抱いて❗触って❗」と猛烈に迫ってくるから、酔っ払っているとは言え、当時20代前半の自分の身体は一瞬でアルコールが抜けたかのような、ファイト一発状態になっていた。
シンデレラみたいな女の子を抱き寄せ、「触って❗触って❗」とせがむその場所へ右手を滑らせ、下着の中にスルっと入って・・・ギュッ⁉️
「痛い❗」シンデレラみたいな女の子が突然悲鳴を上げた。
酔っ払っていた自分は、「痛い❗」って言った声にビックリ、そして何故か弾力のある決してその場所にあってはならない自分の分身にそっくりな手触りを確かめるために、もう一度右手をギュッ❗「痛い❗」その声に一瞬で酔いがさめて「お前は男かぁ」って叫んで、そのオカマを突飛ばした。
するとそのオカマは、それまでの可愛らし声とは裏腹にドスがきいたような声で「ケツ貸せ❗」と言って、もの凄い力で押し倒してきた。
身の危険を感じながらも男の操を守るべく、死に物狂いで抵抗した。初めて襲われる恐怖を体験したのだった。
抵抗して、抵抗して、抵抗して、どのくらいの時間が経っただろうか?突然オカマが「もう襲わないから、その代わりあんたが今履いているパンツをちょうだい!私、男の人の履いていたパンツを集めてるの」って交換条件を出して来た。
襲われる恐怖体験とパンツを差し出してノーパンになる経験。どっちも嫌だったけど、渋々パンツを差し出しす方を選択した。ちょうどその日履いていたパンツは一番のお気に入りのパンツだったが、仕方無い❗パンツを脱いで直接G パンを履いて、オカマにパンツを渡したら、嬉しそうな顔をして、おもむろにパンツを被って見せた。ものすごく複雑な心境だったのを覚えている。今思えば、パンツを脱いだ時に襲われなくて良かった❗案外良い奴だったのかも?なんて一瞬思ってしまった自分がいる。
パンツをもらったオカマは嬉しそうな顔で部屋を出て行った。結局その後一睡も出来ずにノーパンのまま始発電車で帰った。帰りの電車内で誰にも気付かれる事は無いのに、G パンの下はノーパンだと言う恥ずかしさに一人ソワソワしながら、帰路に着いた。後にも先にも自分の分身以外の物を握りしめたのは、おぞましい経験としてここに書いた事により、心の片隅から浄化された気分になってきた。

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