2024 函館2歳Sの出走馬の勝ち上がりをチェックしてみる2

前回の続きから。

サトノカルナバル 東京芝1400m。東京からの臨戦はこの馬だけ。勝ちタイムが1分23秒6、自身の上がりが34秒0。勝ちっぷりの割にはそこまで突出したものではない。レースの前半3Fが35秒6でここまで見たレースの中では一番遅い。左回り→右回り、距離短縮、洋芝替わり、と条件が激変するから、今回の条件の方が向く確率よりは向かない確率の方が高いのではないかと私は考える。レーン騎手を配して東京でデビューして7馬身差快勝した馬(父キタサンブラックで堀厩舎、名門と言えるのではないか?)がなぜ秋に備えて充電せずに函館2歳Sへ? 疑問符だらけである。人気を背負うようなら疑う方が期待値は高そう。
シュードタキライト 函館芝1200mの未勝利を勝ち上がり。デビュー三戦目での勝ち上がり。函館2歳Sでは必ずしも新馬勝ちの馬でないと勝負にならないというわけではないと思われるが、3戦目となると…? 5頭立てで特に印象のない勝ち方。芦毛のビジュアルがかわいらしい。
チギリ 函館芝1200m。これも牝馬限定の未勝利勝ち。これまた芦毛だがシュードタキライトよりもまだまだ黒い。
ニシノラヴァンダ 函館芝1200m。サトノクラウン産駒。スタートの飛び出しがポンと速い。そのままハナへ。途中で競られるがハナをゆずらず直線に向き、脚色衰えず完勝。勝ちタイム1分9秒3も今回のメンバーの中では上位。もちろん単純比較できないが、この馬が前3F34秒1で逃げたのと比べるとサトノカルナバルの新馬戦のサトノカルナバル自身の前3Fは推定35秒台後半。この時点ですでに2秒近い差をつけているのである。函館1200という条件で言うならサトノよりはこちらの方が圧倒的に勝利に近いのではないだろうか。

ここ5年の函館2歳Sの勝ち馬を確認してみたが、知らない馬ばかりで5頭中4頭はその後の勝ち鞍がなかった(例外の1頭は函館SSを勝ったビアンフェ)。この辺は昔の傾向と同じである。将来にわたって活躍する馬を選び出す必要はない。

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