ダービーの予想をしよう 2024日本ダービー予想

第一結論 資金力があって度胸もある人へ
無敗の皐月賞馬のダービー単勝オッズとその成績(グレード制導入以降)。

1984 シンボリルドルフ  5戦5勝 1.3倍 1着
1991 トウカイテイオー  5戦5勝 1.6倍 1着
1992 ミホノブルボン   5戦5勝 2.3倍 1着(距離不安?)
2005 ディープインパクト 4戦4勝 1.1倍 1着
2019 サートゥルナーリア 4戦4勝 1.6倍 4着
2020 コントレイル    4戦4勝 1.4倍 1着
2021 エフフォーリア   4戦4勝 1.7倍 2着
2023 ソールオリエンス  3戦3勝 1.8倍 2着

見ての通り、8戦5勝2着2回で馬券圏内に来る確率は相当に高い。2019年はダービー馬ロジャーバローズの年。時計の出る馬場で速いペースで先行した馬がそのまま残ってしまうパターン(ディープブリランテ的な)。まあ多少の事故が起こったと言えなくもない。エフフォーリアもシャフリヤールの強襲に屈したがほぼ勝っていたと言ってもよいところでやられたのはかわいそうだった。
今年はジャスティンミラノが3戦3勝。スローペースの共同通信杯で朝日杯馬ジャンタルマンタルを子ども扱いし、ハイペースの皐月賞で中山得意だと思われるコスモキュランダの強襲に遭いながらも最後まで抜かせずレースレコード。このパターンの違う2レースを見ただけで今年のダービー馬はジャスティンミラノだと決まる。おまけにメイショウタバルの除外によって変なハイペースの確率も低くなり、紛れの要素が一つ減っている。そこへ持ってきて前日オッズ2.4倍である。「無敗の皐月賞馬」の「ダービー直行」という要素だけを切り取って言うと世間の評価はソールオリエンスの際のよりも低く、逃げ一辺倒で血統的な距離不安も大いにささやかれていたミホノブルボン並に危ないと思われているのである。考えられないことだ。資金力のある人にはジャステインミラノの単勝をお勧めする。これが第一結論。

第ニ結論 少ない資金で何とかしたい人へ
 ジャスティンミラノに信頼を置けないという人は皐月賞のレース映像をもう一度見直してほしい。メイショウタバルの作ったペースは前半5F57秒台というちょっと無謀なものだ。勝ち馬ジャスティンミラノはこのペースを前目5番手、3着だったジャンタルマンタルも3番手で進めてレース終盤を迎えている。ジャンタルマンタルがバテた前の馬を交わしてほぼ4角先頭の形で最後の直線だ。ジャンタル・ジャスティンが並の実力馬なら後ろの馬にワッと飲み込まれて掲示板にも残れない、なんてこともあっておかしくない展開だ。しかしここからこの2頭は頑張った。坂を登るまで先頭を譲らなかったジャンタルマンタル、そして唯一後方から差してきたコスモキュランダに最後まで抜かせなかったジャスティンミラノ。本来ならこの皐月賞の勝ち馬はコスモキュランダになっていておかしくない。それをそうさせなかったのはコスモキュランダがもう一押しに欠けていた、というところもあるし、ジャスティンミラノの底力が上だった、というところもあるし、とにかくこの差を小さいと見るか大きいと見るかでダービーの展望が違ってくる。私は大きいと見ている。中山2000を3戦連続で使われた中山巧者(中山の3~4コーナーで順位を上げられる馬)のコスモキュランダが東京2400でジャスティンを上回るパフォーマンスは出せないと見る。
 すると、残りの相手はほぼ勝負付けが済んだ相手となる。皐月賞の残り200mくらいで前の3頭にカメラがややアップで迫ったとき、4着以降となった馬は映り込んでこなかっただろう。あんなに前掛かりのペースだったのに。つまり、前3頭と4着以下には明確な差があったのだ。それで2着は好転の目が薄いと考えられる中山巧者で3着馬は不出走である。ジャステインミラノが普通に走って9割の力を出せればほぼ負けない。あなたもそう思えてきたでしょう。
 しかし私も、いくら期待値的にお得だとわかってはいても、単勝240円の馬券を大量には買えない。そこでこのダービーの焦点は2着探し、となる。第二のスズマッハ、ライスシャワー探しが今回のダービーの醍醐味である。

候補1 サンライズジパング
 サンライズ勢が2頭出走している。アースがホープフルS取り消し、すみれS1着、皐月賞12着で単勝83.1倍の13番人気。ジパングがホープフルS3着、若駒S1着、皐月賞9着で単勝101.5倍の14番人気。Why?この差は何? 普通逆でしょう。若駒Sは悪い馬場に脚をとられている感じだったが最後の伸び脚素晴らしく抜け出した。皐月賞はそれ以来という臨戦過程の悪さ、調教もやり過ぎたとコメントが出ていて馬場の悪かった内側の1番枠スタート。すべてが好転する今回、伸び伸びとした走りを見てみたい1頭。

候補2 ジューンテイク
 凡庸だった若葉Sから一転、京都新聞杯を見違えるような脚で差しきった。タイムもまあまあ。同じステップから見せ場を作ったトーセンホマレボシほどのインパクトはないが、距離が伸びてよいのではないかという気がする。ちょうど好枠も引いたし、内でジッとためられれば。

候補3 ビザンチンドリーム
 きさらぎ賞勝ちは相手に恵まれたが2月の京都で1分46秒台ならまあまあだと思う。いかにも不器用な走りで、ハイペースの中山2000で勝負できるようなタイプではないから皐月賞のことは忘れて買えるというよさがある。とは言え今回も追い込み一辺倒の馬に出番はなさそうだが何かの間違いで中団くらいにつけられればチャンスがあるかも。

この3頭がお勧め。私はこれを買います。だから
馬連10-15 3-15 4-15  の3点。気分は10-15の一点買い。
10の単・複も。

第三結論 心の平安がほしいという人へ
ここまできて、すっ飛ばされた2~6番人気くらいの馬たちはどうなんだという考えもあるでしょう。
「今年の皐月賞で非常にペースに恵まれた位置取りをしていながら、一番キツいレースをして勝ちに行ったジャンタルマンタルも抜けなかった馬がダービー馬になるのは難しい」が私の結論です。具体名を挙げるとレガレイラ・アーバンシック・シンエンペラーです。まあレガレイラはホープフルSから直行だったし今回ルメールが選んでいるので嫌な感じはあるんですけどね。でもジャスティンミラノを2.5倍に落とすほどの馬ではないでしょう。シックスペンスはって? (昔シックスセンスという2着3着をとりまくる馬がディープインパクト世代にいましたねえ…)スプリングSは確かに強かった。めちゃくちゃ強かったです。しかしスプリングSまで無敗だった馬なんて過去に腐るほど?いたでしょう。この3戦の勝ちタイムもまるで速くないので、もうこれにいきなりダービーを勝たれるようならそれこそ「フサイチコンコルド」並の事故ってことで切り替えるしかないです。こいつらが2着に食い込んでくることは、それは確かにありそうですね。14番人気や13番人気の馬との馬券だけでは心許ない、そんなあなたに以下の3連複フォーメーションをお勧めして、今回の予想は終わり。どうなるでしょうか?

3連複フォーメーション 15 - 10,3,4 - 10,3,4,2,12(15点)
これが一番当たりそうな気もするな。





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