I've Girl's Compilation Album 個人的な解釈 EXTRACT→ALIVE

I've Girl's Compilation Albumには絶対に必要でもある
タイトル曲、つまりI've Original Songなわけですが、ある1点から明らかな変化があって、そこからのストーリーが本当に素晴らしく刺さるので、同人誌的な解釈の記事(一応公式からの裏話もあるし、個人的な解釈でもある)



I've Original Song

そもそも・・・I've Girl's Comapilation Albumにおけるタイトル曲は
regret→Last regrets
verge→verge
disintegration→disintegration
LAMENT→Lament
OUT FLOW→Out flow
COLLECTIVE→Collectibe
EXTRACT→EXTRACT -The truth in me-
LEVEL OCTAVE→LEVEL OCTAVE
Evidence Nine→Evidence Nine
ALIVE→ALIVE
となっていて、完全にオリジナルソングとタイトル曲が一致したのは3から

当時に言われてたものをそのままの形で表すと
ガルコンのオリジナルソングはI'veらしくダークで、イントロが1分以上あるのが当たり前というような感じだったと思います


EXTRACTリリースの頃の話 

これが強烈に言われ始めたのはEXTRACTの時
前作のCollectiveが歴代最強クラスの出来栄えな上に武道館補正
KOTOKOの過去の闇をこれ以上無い形で打ち込んだLament
本来I'veが得意とするトランスっぽさ、洋楽っぽさが詰め込まれたdisintegratinとOut flow

それも全てエロゲソングにはない、これぞI'veが全て詰まっている代表曲がある中で、ちょうど5年ぶりにリリースされたEXTRACTのオリジナルソング・・・これ???みたいな空気はすごいあったと思います(かなりオールド層ではある)
 
そもそも・・・EXTRACT事態がかなりPOPな出来栄えとなっていて
ちょっと尖った曲って入れづらいよね?とは思いますが、それでもなんか変わった?と思ったのは確か

でも、それ以降のガルコンのオリジナルソングが、まぁ刺さる刺さる
I'veの歴史をずっと一緒に歩んできたファンだからこそ刺さる場所が多すぎて、本当に全部泣けてくるんですよね、この曲たち
  
EXTRACTはI'veとKOTOKOへの川田まみの想い
LEVEL OCTAVEは高瀬さんとMAKOさんの決意と宣言
Evidence Nineは柚子ちゃんのI'veと自分への葛藤
ALIVEはIKUちゃんの高瀬さんへの意思

スターウォーズじゃないけど全部の話が繋がっていて、
解釈は自由でいいと思うけど、少なくともうん十年I'veと共に生きてきた自分にとってこの受け取り方が自然かなって思います
 
別にその時ファンだったかどうかというのはマウント箇所ではないんですが、強いて言えばNAMIしよう勢における「You may be in the sky」ってやっぱり聞き続けてる人だからこそ感じるものってあるじゃないですか?それです


EXTRACT 〜The truth in me〜 - 川田まみ

5年ぶりにリリースされたガルコン
当時はEXTRACTのリリースに伴ってTwitterアカウントが開設され、Ustream配信も行われました
開かれたI'veになりはじめた頃の話になります
EXTRACT自体はPOP寄りのアルバムになっていて、本家も「舞ちゃん(井内舞子)盤」というくらい
EXTRACT(抽出)の意味通り、今までに収録されてない、イメージに合わなかった曲を詰め込んだとのこと
Disc1はbumpy-Jumpy!で終わり、Disc2はEXTRACTで終わるという、
(途中に冬の曲とかは入るけれども)なんとなく夏の終わりから秋までの流れを2枚で体感できるようなトラック
リリースも9/24なので、この感じはぴったりだったなと思います(当時の9月はもう秋でした)

当時のよくある高瀬曲というよりかは、かなりPOPで素直なI've曲という感じで構成も曲調もかなり素直寄りだと思います
で、この曲はサビよりもBメロの歌詞と対比に個人的には目が行くんですよね

随分遠くまで来たよね あぁ 荷物ばかり増えてしまって
きっと 変わってしまった季節も 感じてこれなくて

 
「やっとここまで来れたよね そう 君を試すような事もした
ずっと わかっていたつもりでも 自分に勝てなくて」
 
「何度も振り返ってみた あぁ 自信に満ちてたはずなのに
そんな不安が埋め尽くしてく こんなはずじゃなくて

EXTRACT 〜The truth in me〜

これがなんとなくまみちゃんの思いの流れなのかなと感じつつ、
やっぱり1番くるのは

「秋空の下 澄んだ景色に浮かぶ 佇んだいつもの場所
歴史と温もり 穏やかな時間に守られてきた 
だけど行くよ 甘えないで そっと走り出した僕の決意

EXTRACT 〜The truth in me〜

これはもうI'veの事務所とKOTOKOちゃんがいた場所(歴史)なんだなって勝手に解釈してます
 
リリースされた2010年はI'veにとっては大変革となったわけです
実際の独立は2011年ですが、2010年のKOTOKO武道館の時点で独立が決まっていたという話でしたし、I've社内で大きな変化があって、そこから開けたI'veとして楽曲提供も進みはじめた年
そしてI'veのトップアーティストがKOTOKOから川田まみへと移りはじめた年
そんな気持ちが乗ってる曲だなって解釈をしていて、まぁ泣けるんですよね・・・
 
北海道に住んでたわけではないですが・・・いや、実質住んでましたが
冬っと気候の厳しさ的なのが先行するので、秋というシーズンがなんとなくこのような空気感を出しやすい気候なのかなって勝手にイメージしています
本州的には冬の方がそんなイメージありがちですが、北海道だと秋がそんなイメージあるなって


LEVEL OCTAVE - MAKO

EXTRACTがリリースされてから2年後に発売されたEXTRACT
昔のガルコンも2年毎くらいに出てたので、リリース決まったときはこのペース!?という驚きと、I've Original SongがMAKOさんという衝撃がありました
 
これは後に事情が話されるわけですが、
東北地方太平洋沖地震が起きた際に、ファンの連絡網としてI've公式サイトに掲示板が制作され、そこにMAKOさんの書き込みがあったことからI'veとMAKOさんの繋がりが再開となり、LEVEL OCTAVEの話や、その後のsnow flakeやTHIS IS HOW、15thに繋がるわけなんですが・・・

曲調的にはdisintegrationの頃を思い起こさせる感じとともに、MAKOさんのあの頃が詰まった曲だなと
そもそもLEVEL OCTAVEのテーマが「I'veを超越するのはI'veだけだ!」というのがあり、それが語られているのがこの曲だなと思います

ツイートでも語ったというか、同人誌的な考察をしたのですが、
まずI've Girl's Compilation Album vol.8 LEVEL OCTAVEってタイトルが結構秀逸で、OCTAVEというのが音楽用語で「第8度音程」という意味になり、vol.8と掛かっており、LEVELは水準、高さ、深さ、階層、度合いという意味合いがあります
音楽用語の8と、ガルコンの8枚目、8階層という意味が込められていると思うのですが、いきなりこのLEVEL OCTAVEの最後の歌詞にある

「思い描いた道を 突き進むその先で
手を伸ばす君と何度でも奏で続けていくよ
きっと つながる力で切り開き
声を響かせてく Go up an octave higher Higher… Higher…
 

LEVEL OCTAVE

ここで言う君は当然高瀬さんで、歌ってる主はMAKOさんになります
高瀬さんがMAKOさんに手を伸ばし、再度繋がる力で
「go up an octave」=1オクターブ上げる
第8音階を超えていく・・・つまり、
LEVEL OCTAVE=第8階層
第8階層=過去のガルコンから数えて8層目
それを更に超えていく、上げていくという気持ち
それが「I'veを超越できるのはI'veだけだ!」

I'veにおけるガルコンというのは、実質I'veの歴史でもあります
億レベルの借金を2枚のCDで返済したと言われているregretとverge(ベストと実験)
過去最高レベルに忙しかった頃に出したベスト盤的な位置のdisintegration
2枚同時リリースをしてみたい、PVも付けた実験的位置のLAMENTとOUT FLOW
プレ武道館かつ、ベスト版かつ、超攻撃的なCOLLECTIVE
POPかつ変革期を迎えた時期に出したEXTRACT

これを超えられるのは高瀬一矢であり、
その高瀬一矢が狸小路のカラオケボックスで発掘したMAKOさん
(島みやさんルートのアーティストではないことが重要)
この2人が手を取って、改めてI'veを超越すると決意し宣言したこの曲の素晴らしさですよ

「そう 願いかけた道を 突き進むその先に
手を引く君と どこまでも走り続けていくよ
きっと まだ見ぬ力を呼び覚まし
声を響かせたい この世界へと」
 
「そう めがけていた音へ 辿り着くその先で
手を引く君と いつまでも歌い続けていくよ
きっと まだ見ぬ力が溢れ出し
声を響かせてく この世界から」
 
「思い描いた道を 突き進むその先で
手を伸ばす君と何度でも奏で続けていくよ
きっと つながる力で切り開き 声を響かせてく
Go up an octave higher Higher… Higher…」

LEVEL OCTAVE

サビのこの部分はわかりやすくMAKOさんと高瀬さんを暗示するストーリーで、君=高瀬一矢、主=MAKOさんとなっており、
業界現状だったり、I'veが今立っている状況、それを打破するという意思が
この曲に乗っかっているなと感じ取れます

意図が乗ってるかは謎ではありますが

「欲してる"key"が 抑えてた感情 解き放ち あの域を超えて」

LEVEL OCTAVE

のKeyってのもまたI'veの歴史の一部を匂わせていて、
その域を超える!というのもまた良い・・・
MAKOさんの参加したvergeには鳥の詩のショート版が先行収録されており、
本来、鳥の詩はMAKOさんが歌う予定でオーディションもされていたため、
MAKOさんもこの域を超越するという意思が出てるのも素敵


Evidence Nine - 柚子乃

LEVEL OCTAVEから2年後にリリースされたEvidence Nine
 
Evidenceはビジネス用語にもなりつつあるエビデンス
真偽を明らかにする証拠や証言という意味よりも、軌跡の意味合いで
9つの軌跡という意味が捉え方的には正しいのかなと思います

柚子ちゃんがI'veとしてデビューしたのが2013年
そこから翌年にガルコンオリジナル曲として歌唱するわけですが、
柚子ちゃんファン的には「Bouquet」だと思うのですが、
純粋にI'veの目線から見ると「Evidence Nine」なんですよね・・・泣き曲
柚子乃FINALのEvidence Nineで大号泣して、柚子ちゃんからもイジられたんですが、まぁこの曲良いんだわ

ざっくり書くとI'veに放り込まれた柚子ちゃんの気持ちと葛藤なんですが、
柚子ちゃんのバックボーンをある程度知っていて、柚子乃とユズハの歌だと思ってるんですよね

「仮面変えて 裏と表 音に染まり魅せる Magic
虚像 抉り 触れるのも 愛溢れる真実」

Evidence Nine

この頃はまだわかっていなかったことで、後々FCツアーやTalkJamで柚子乃という人に触れて、札幌の地下シーンに詳しい人とも友人だったので、まぁ色々話は聞くんです、聞くんですけど、「じゃあ柚子ちゃんくらいプロとしてI'veと関わってた人が現状います?」って話で
誰とかいうとまたあれなんですが、FCツアーやLIVEにおいて、柚子ちゃんほどプロ意識で立っていた方はなかなかいなかったと思います(まみちゃんは別格として)

たとえI'veを踏み台として見ていたとしても、I'veの柚子乃として立っていたステージはダントツでI'veの柚子乃だったし、それを全うしてたのは拍手しかないです
というのが後にしてわかったのでこの曲が泣けるんですが、
I'veに放り込まれた柚子ちゃんの気持ちが乗りまくってて、それがI'veと柚子ちゃんの歴史になってるこの曲
 

「It's just our nine evidence(私達だけの9つの軌跡) 歌っていく
Seize glory evidence(栄光の9つの軌跡) 繋いでいく」

Evidence Nine

当たり前だけどこの栄光というのは聞いている自分は経験しているし、知ってもいる
柚子ちゃんは経験もしていないけど、なんとなく知っている
Rayちゃんがデビューした際に、I'veのことは余り知らなかったけど、Wikiで調べたら怖くなってきたというあの感覚に近いのかなってイメージしてます

「Don't look back. よく聞くけど 
振り向けば そう 心強い足跡が微笑んでいる」

「遠く昔から描き続けた物語の 何処に 今 立っていても
まだ 鮮やかな道 先に進んでいく 全てをそそごう 愛で伝えようここからまた始まる」

Evidence Nine

このI'veへの敬意と、柚子ちゃんから見ることのできたプロ意識がすごい重なって、涙が止まらなくなるんですよね、この歌
"心強い足跡"っていうのが、アーティストもそうだし、音楽も、ファンも、全てが足跡となって残っていて、その足跡っていうのがEvidence Nineの直前まで残っている
それが新しく入ってきたアーティストさんから見たら心強く微笑んで見えている
その上で、全てで答えようとするこの気持ち、想いが伝わってくるのがいいんですよこの曲

 

ALIVE - IKU

ALIVEに関してはIKUちゃんがLIVEでこの曲のテーマに関して強く語っています(たしか最初は大塚の桐島愛里のツーマンだった気がするのですが)
ゴールも分からず荒野をひたすら進んでいく高瀬さんをイメージして作詞して歌唱したとのことで、武道館を経験して、華々しくデビューしたように一見見えるけれども、多分僕らからは到底理解できない苦しさを経験していて、

The beginning of the end(終わりの始まり)
もう 二度と戻れないなら
The beginning of the beginning(始まりの始まり)
ただ 今は この声が届けばいい
Still I stand here. ALIVE(それでも私たちはここに”生きて”立っている)

I wonder what I left to you(私は何を残したのだろうか)
いま 心迫る想いが
I wonder what ever will became of you(あなたはどうなったのでしょう)
まだ 見えぬその先を追いつづけて
It`s proof of love. ALIVE(”生きる”それは愛の証)

荒野に咲く 一輪の花は
たとえつよい風がゆらそうとも
手折られること望まない

ALIVE

IKUちゃんがI'veという場所にやんわり加入した2008年頃
I'veの柱となるアーティストが沢山所属していたあの頃
そこからずっとI'veの核でもあるPCゲームを歌っていないことの葛藤
正式にI'veに加入した頃にはすでに柱となるアーティストやスタッフがいない状況
 
I'veは終わった、終わりの始まりだとか言う老人のクソデカ声ばっかりが鳴り響き
I'veのアーティストとしては花形でもあるGirl's Compilationのオリジナルソングを歌う頃には支柱となっていたアーティストやクリエイターもいなくなっていて、更に大きくなる老人のクソデカ声
それでも高瀬一矢という絶対的な柱でありI'veの魂を歌ったようなこのALIVE

変わったのはI'veだけではなく、音楽業界、アニソン業界、PCゲーム業界
その全てが逆風になっているこの荒野において、生きることこそが愛であり、生きて歌うことがこの荒野を進む高瀬さんの助けになるような詞が心に響きます
どんなに環境や業界の空気が変わってしまっていても、歩き続ける意思こそがI'veだと言わんばかりに

旗から見ていてもアニソン業界、PCゲーム業界は本当に変わりました
新規ゲームをやりもしないが声だけでかい老人、決まり文句は「あの頃は」
声優しか出てこない国内最大アニソンフェス、若い層は「BBAとかマジでいらないわ」
 
時代が本当に変わってしまったなと思うし、その荒野でどうやって生きていくか、それを考えに考えた結果が今のI'veの形態だと個人的には感じています
それすらも終わったしか言えない老人

あれって結局自分が時代についていけなくなって、
自分が中心だったはずなのに、今となっては自分が端っこどころかかまってもらえない、自分の意思どおりに公式が動かないことに対して、自分が終わってるのにもかかわらず自分が中心で生きていたいから、外に対して終わってるって言うことでかろうじて自分のメンタルを維持してるんだろうなって勝手に思ってます
声デカくやってないと生きていけないんだと思う、あの層は

このコロナ禍だった状況下において、軒並みメジャーレーベルのリリースは止まり、声優、一般アーティストに押しのけられるアニソンアーティスト
その中でも年間50曲以上のリリースを続けるI'veの現状は限りなく良いものであり、NAMIしようという配信媒体で新規ファンをしっかり獲得しながら
また新たに地盤を固めて生きて、進んでいる・・・いい事じゃないと思う


特別に感じるということ

このEXTRACTからALIVEまでのストーリーはまさにスターウォーズじゃないけど、I'veの歴史とアーティストの想いが詰まっている曲で、
その歴史とともに生きてきたというか、いつも横にいたファンのこの曲の刺さり方は多分この歩んできた人たちが特別に感じるものだと思う

アーティストも楽曲もファンとともに生きて成長していく
その中で、新解釈とされる曲もたくさん出てくる
(美しく生きたい、空より近い夢、Wing my Wayなんかはまさにそれ)
 
そして今でいうとまさに「You may be in the sky」なんかはそれ
これを大きな舞台で歌って、それを聞いた時に、今のメイン層は絶対に心に響くものがあるはず
だからいつからファンとかそういうのじゃなくて、今を共に生きること
これをファン側だって誇って良いと思うし、少なくとも昔は老人なんかよりは貴重な貴重な存在
 
 
May The I've Sound Be With You・・・
 


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