「女芸人」もうやめませんか?
昨日開催されたワタナベお笑いNO.1決定戦で、なはしょーが優勝しました。
何年か前の事務所ライブでのネタ見せで、ボロカスにダメだしされて悔しくて泣き出したはなと、ぐっと堪えて歯を食いしばっていたしょうこの姿がすごく印象深いコンビです。
おそらくはなしょーの二人と最初に絡んだのは、一回目の池崎さんの下北での単独ライブのお手伝いに来てくれていた時だと思います。
お手伝いにきてもらっても1円のギャラも払えない状況でした。
そんな中、若手が休めるほんの少しの貴重な休憩時間にも関わらず、暑い中劇場の表のポスターを直してくれていたのが、はなしょーの二人だったのを覚えています。
そんな二人が、THE Wで準優勝を果たして、ワタナベお笑いNO.1決定戦で優勝したのは、おめでとう!と心からお祝いしたいです。しかも、ブスとかのネタではなく、しっかり設定とキャラクターの面白いコントでの優勝!最高です。
そんなはなしょーの活躍を見ながら思ったこと。
もう「女芸人」ていうのやめませんか?
ジェンダーレスの観点
男女平等の観点
この二点から考えてみました。
今は、生まれた時の身体的特徴で性別をわけて何かをする時代からの脱却に向けて世界が動いています。
なんでもかんでも、欧米では〜という人は大嫌いです。日本には日本の文化があって、それを大切にしてきたからこそ、今の平和と豊かさを享受でにているのに、それを鑑みずに全てを欧米に倣おうとするのは、愚の骨頂だと思います。
ですが、このジャンルに関しては日本も欧米に倣うべきだと思います。
僕の友達にCodyというアメリカ国籍という友人がいます。Codyが公表しているので問題ないと思って書きますが、彼はゲイです。
Codyとはよく恋愛トークで盛り上がりますが、言うことが完全に女の子です。
目をキラキラさせながら、どうしてもっと強引に来てくれないの!?いつもこっちから誘ってる!やんなっちゃう!とかいいながら、でっけぇ口でメキシコ料理食べてました。
しかしCodyは、THE Wには出られません。
They is の単数形で表現されるような人もTHE Wには出られません。
身体的特徴で参加条件を縛る番組を作って堂々と大会を催す事自体がどうなんでしょう?
その条件はもはや時代遅れでないだろうか?
そう思ってしまいます。
本人の心を尊重する時代に、区別の為の呼称とは言え、「女性限定」という括りを設ける必要性を感じません。
ついでに、Codyについてもう一つ。
Codyは「黒人」で「ゲイ」で「タトゥー」が入っています。
日本で差別される三代要素が入ってるな笑
と話したところ、日本人に差別された事は無いと言ってました。
僕が思ったのは、「さすが日本人!差別とかしないんだな!」ではなく、「それはCodyを面と向かって差別する勇気がないんじゃ無いかな?」でした。アジア人には差別できても欧米人には差別できない。それが日本人だと思います。
話しがそれました。
僕は「男女平等」の観点からみても、「女芸人」という括りを無くした方がいいと思います。
お笑いとは少し関係ない話になりますが、男女平等のゴールって何でしょう?
・男性と同じ権利を女性が勝ち取ること
・男性と女性の垣根を無くして、同じ様に扱うこと
この二つ、微妙に違うと思います。
フェミニストと呼ばれる人たちは前者が多いと思います。
男VS女
こういった意識が強すぎるのではないでしょうか?
先日も、Twitterでフォローしている女性がとんでもなく怒り心頭の呟きしてました。
てめぇら男が痴漢やらレイプやらするからだろうが。
レディースデイの撤廃?アホか!それがいやなら男の賃金も下げろ。
みたいな感じの。
どうしたんだろう?何か嫌なことあったんだろうか?と思ってその人の他の呟きを覗いてみると、どうやらフェミニズムに関するインタビュー記事に関して、感想を述べていたようです。
この呟きを見て、僕は思いました。
「うざいな、、、」
僕はミソジニストでは無いと思っています。ですが、うざいと感じてしまったのが事実です。
なんていうんでしょうか?ガングロギャルルーズソックスブームの高校生時代に味わった、大人からの「今の高校生は、、、」という一括りにされて批判される事への嫌悪感というか。レッテル貼りすんなよ。という強い抵抗感。
昨今で言えば、「これだからゆとりは、、、」と一括りにされる事への嫌悪感でしょうか。
そんなん一部のアホだろ?その一部を切り取って一緒にすんなよ。
そう思ってました。
痴漢やらレイプやらの性犯罪を犯している男がいるのは紛れもない事実です。最低の行為で厳罰を受けるべきです。擁護できる要素はゼロです。
ですが、自分は痴漢などした事ないですし、周りにも聞いたことありません。一部のアホが最低の事をやらかしただけの話で、それなのに、「男」という括りで敵意をぶつけられた時、「うざいな、、、」と感じてしまいました。
このうざいな、、、という感覚って世の中の男性のあるあるじゃないでしょうか?そして、その感覚こそがフェミニズムの障害になってるといないでしょうか?
フェミニストはヒステリックだ。めんどくさい。
なんでレッテル貼りしてくるような奴の活動に協力する必要あんの?
肌感覚として、そう思っている男性は世の中に多いと思います。
フェミニストの活動こそが、フェミニズムの邪魔をしているというジレンマがあるのではないでしょうか?
もちろん逆に、男性から女性への一括りの敵意もありますよね。
なので、対立構造で男女平等を目指すと、どうしても時間がかかると思います。
なので、僕は
・男性と同じ権利を女性が勝ち取ること
・男性と女性の垣根を無くして、同じ様に扱うこと
であれば、後者の選択肢がいいんじゃないか?と思います。
その際に大事なのが、どちらのチームでどういう声を上げるかだと思います。
例えば、少し前に某タレントさんがタトゥーを入れてからタトゥーへの偏見やめて!と訴えていましたが、それタトゥー入れる前に言ってたら、もっと説得力あるのになぁって思いました。
タトゥー入れてる人が偏見やめろよ!っていうのと、タトゥー入れてない人がタトゥーへの偏見やめようぜ!って言う方が説得力ありませんか?
なので男女平等を目指すには、男性側がもっと意識を変えて、男性に働きかける必要性があると思います。もちろん、女性も女性に働きかけるべき事もあると思います。でもそれは決して、女と戦おう男たちよ!!男に負けるな女たちよ!の声ではありません。
長くなりましたが、そう言った意味でも、「女芸人」はやめませんか?という考えになるのです。
みんな「芸人」でいいと思います。
ゆくゆくは、女芸人しか出れないという大会の必要性がなくなるのがいいなぁって思います。
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