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自己紹介と自己PRは違うよ

面白いネタができる人イコール面白い人ではない。
だからネタに必死になりすぎないほうがいいよ?

そんな内容から始まる僕の授業ですが、次のステップは自己PRです。

自己PRしてというと、大体の生徒は自己紹介をはじめます。

●●県出身で、部活は▲▲していて、親が実は■■で、この養成所に来ようと思った理由は、、、

どうでもいいです。その時点で僕は話を聞いてません。ノートに自分の名前の漢字の練習を始めます。

自分を紹介する自己紹介ならばそれでもいいですが、自己PRは自分の良さをアピールしてもらわにゃ困ります。パブリックリレーションズ、すなわち宣伝ですから。

例えば、人の悪口を言うセンスで笑いを取ってきた生徒なら、その場でクラス全員にニックネームをつける。そのニックネームが確かに!と思えればその生徒のPRは成功です。

すべらない話が得意なら実際にその場で始めれば良い。

斜めからの視点が売りなら、ゆるせない話でもしたらいい。

ギャグ50連発したらいい。

「自己PRしてください。」の言葉の裏にある「貴方の良いところ(芸人の学校なので、面白いところ)を教えて下さい。」を読み取って欲しいのですが、ほとんどの生徒はそれができません。

この、読み取る作業が芸人には絶対に必要な能力だと僕は思います。

かなりの売れっ子芸人さんに聞いたことがあります。
番組に出演している最中は、制作側がこういうリアクションやこういうコメントを求めてるだろうなっていう需要に応えようとしてますか?と。

それはやっぱりしてるかなぁ〜

もちろん、そればっかりじゃだめだけどね。

が答えでした。

要は芸人に自己PRしてくださいという質問には、あなたの面白いところを教えて下さい。が含まれていることを察して、それを説得力のある形で実践してもらいたいんです。

それができる生徒は大体ワタナベ所属します。

自己PRで自分の面白いところを宣伝するには当然、自分の面白いところはどこなのかを知る必要があります。

そこで今までの人生を振り返って、自分という商品のセールスポイント探しをしてもらいますが、ここでも大体の生徒がつまづきます。

あなたの面白いところはどこですか?

こればっかり聞いてくる講師のせいで、答えが見つからず自信を無くして退学していく生徒がチラホラいます。

ですかま、その人は、かしこいと思います。
それが無いと通用しない世界だということを理解して、自分では通用しないっていう判断をできる。それだけで頭は悪く無いのがわかります。

さぁ、これを読んでくれている芸人さんに質問です。

あなたの面白いところはどこですか?




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