「ステージが楽しい」人たちって、
奇特~~~!
副題:生まれた星はどんな星?
内容:日記
きのホ。二周年ワンマンZepp横浜、楽しかったですね。
そこに至る日々も当日もその瞬間もマジで全部楽しかった。
ゾーンBからきのホ。を追い始め、フワフワとフィーバータイムを過ごしてきたわけですが、この日でやっと地に足つけて「このグループのこときっとずっと好きでいよう」と思えたような感じがします。この日のことを思い出せたら惑わずにいられるような、信念を持たせてくれるような、そんなステージでした。感謝。
アイドルに初めてハマった当初、地味に驚いたことがあります。
アイドルたちがライブやコンサート後に「楽しかった!」って言うこと。
今や当たり前のように受け止めてる言葉なんですが、ステージに立つことが「楽しい」人がいることが、私にはまあまあ驚きでした。
オタクのみんなたちはさ(特大呼び掛け)、小学生の時の劇とか…運動会のダンスとか…その当日、発表会のその瞬間って楽しかったです?
考えてみれば、そんな舞台に積極的にあがる子たちがいたわけなので、そこに楽しさがあることはわかりそうなものなのですが、感覚的には理解出来ていなかったのだと思います。
なぜなら私は特段楽しくはなかったので。
何を隠そうこのわたくし、子どもの頃クラシックバレエを習っていました。
3歳から10年ほど。後半の5年は毎週やめたかったです。思わず太字にしちゃった。ちょいノイローゼになってたくらいツラかった。し、当然上達もしなかった。なので普段あまり言わないようにしています。全然隠してる。
何事もそうですが習っていれば出来るというものではないんですよね。私はとにかく振付を覚えるのが苦手で、いつも「今週は間違えませんように、怒られませんように」と、時期によっては日々祈りながら過ごしていました。あとバレエといえばのトゥシューズ、あれって普通に痛い。実は痛くないなんてことはなく、平然と痛い。中敷きパッドも嘘でしょ?みたいな防御力。足の指の収まりどころが悪ければ血も出る。
週に一回行くのでも憂鬱なのに、発表会前になると週二になる。つらい、つらすぎる。
何より険しかったのが、振付をなぞるのに必死になっているような状況で「笑顔~~~~~~~~~!!!!!!💢💢💢」と怒られること。泣き出したいくらいなのに笑顔なんてやれるわけないよ~~~!
てかバレエの先生怖すぎる。バレエやってた人なのになんでこんなヤンキーみたいな怖さなの??? ここの教室だけ???
そんなわけなので、私はバレエの発表会当日、舞台上で「楽しい!」と思えたことは記憶の限り無いです。スタンバイ中のハイとか、無事終えられた達成感はあってもスポットライトの下に出ている間はとにかくミスがないようにいっぱいいっぱいで、表現する楽しさとか、客席の雰囲気とかは、無、でした。次の発表会までにはやめていたいと願いながらその日を終えていましたし、今もこの先もまたやりたいと思うことはないんだろうなという感じがしています。
改めて問うけど、みんなたち、発表会とかのその瞬間って笑えてました?
なのでアイドルのみなさんが、どうやら本当にステージを楽しんでいるらしい様子を見ると、生まれた星が違うんだな~と感じます。すごいな。人間って、多様。
人類の何%が舞台上で表現することを楽しめて、心から笑えるんだろう…目立つところにいるからたくさんいる気がするだけで、本当に少数派だと思うんだよな…。陸や水中でしか生きられない生き物の性質のように、スポットライトの下、ステージの上でこそ息が出来る人がいるんですね。
そしてとても嬉しい。好きになった人たちが、その場所で苦しんでなんかいなくて、楽しんでそこにいられていると分かるとほっとします。
ステージが楽しい人たち。不思議だ。
一生分からないであろうその感覚が、眩しく見える。
「ステージに立ち続ける人たち」って私の中で特別な存在と思っているのですが、そういう体感があるからこそなんだろうな。
自分自身も観客としてもちろん楽しかったのですが、きのホ。の5人があまりにも楽しそうで、こんなようなことを思い出したり考えたりしていました。
今、美里ちゃんからバレエ要素を感じる度に「ウッ!!! 頭が!!!」となりながら畏敬の念を感じざるえないのをやっているのはなかなかエモい因果を感じたりしています。どんな演目やってたのか今度聞いてみたいな。言うて私が分かるのは白鳥の湖とコッペリアくらいでそれらもかなりうろ覚えですが…。
さらに言えば、嫌々通う中での唯一の光が、クラブメイトの子が持ってきて貸してくれる漫画(BLEACH)の続きが読めることだけだったので、らねちゃんがBLEACHが好きと知って「人生」となるなどしました。
オタクにはオタクの感受性と表現があって、私は私が生まれた星が結構好きだったりもします。
人には人の星があり、景色があり、私には私のリアル、君には君の詩がある。それだけでいいとハンサムケンヤも言っています。
そしてそんなふうにそれぞれに違うバックボーンをもったアイドルと運営と客席の一人ひとりが存在しながら、ある瞬間で一斉に「楽しい!」に集約される奇跡みたいな時間が、あの日発生していてその中にいたのだな~という感動がずっと残っています。
だから生のコンテンツって良い。
にポ、楽しかったな~~~!!!
感情:
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