飛石

寄付待合、腰掛待合、茶席へと道は飛石で組まれております。石は全て自然石で平らな物、露地草履を履いても歩きやすい物を用いており、右足左足と交互に、大きい石でも踏み換えられるように配列されております。景色を意識して間に山石の切石、小さい石を並べて作った延段などの畳石や石臼を飛び石の一つに見立てたのもなどあります。石一つにも客をもてなし喜ばせる工夫がこなしてあります。飛石を歩くのに馴れていないと、打ち水で草履から足袋が汚れるのではと余計なこと考えたり、着物・袴で歩ける幅を洋服感覚で大股に歩こうしたりしています。飛石は静寂な心を一つ一つ踏みしめ歩むものです。

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