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私のVRCHATの楽しみ方。北川梨乃助の場合

2021年5月10日 初版


要約

私のVRCHATの楽しみ方を最初の動機から現在の楽しみ方まで、そして今感じている問題までを記述しています。


そもそも最初にVRCHATに参加した動機

○他のVRSNSの中から何故VRCHATにしたのか?
現在VRSNSと呼ばれるものは意外と多くありますが有名所ではVirtual Castやclusterなどがあります。それらの中でVRCHATを選んだ理由ですが、それはのらきゃっとさんの「気になるVRChatのワールドを巡ります!【モノクロ&クール編】」だと思われます。
後述しますが私がVRCHATに参加した主な動機は観光であり、気になったワールドの存在するVRCHATが自然とその対象となっただけです。そのため他のVRSNSとは殆ど比較検討はしておらず最初から最後までVRChatを目指して行動を始めました。

VRChatのことは以前からゲームメディアやインターネットメディアで存在は知っていましたし、Steamで何度も見かけていました。
過去に一度はコミュニケーションに憧れてインストールしたこともありましたが、その肝心の対人交流への不安から参加することはありませんでした。たしかそのときはバーチャルマーケット5が開催されていたような気がします。たまたま開催していたそのイベントに合わせてVRSNSデビューを果たそうと考えたわけです。
しかし人付き合いに苦手意識があった私は尻込みしているうちにVket開催期間が終わったことで参加する切っ掛けも見失い、ログインすら諦めたのです。

ですがその後も各種メディアでその様子を垣間見るうちになんとなく楽しそうだという漠然とした憧憬は強まっていきました。
そしてその時まで、私にとってVRChatはまさにソーシャルネットワーキングサービスとしての魅力のみであり、そこへ向かう憧れも顔が見える人と会話したいという対面交流への欲求のみがその理由でした。
しかしながら、先述したのらきゃっとさんの動画を見たときに私の目から鱗が落ち、新たな可能性がVRChatの魅力を押し広げたのです。
それが綺麗なワールドや色々と展示されているワールドを巡るという楽しみ方、観光とでも言えば良いのでしょうか、それを知ることが出来ました。
その後調べたところによるとそのような観光に適したワールドは多く、本当に美術的な作品を展示するワールドや、ゲームや現実を再現するワールド、普通の町や景色が広がるワールドなど様々なワールドが存在することを知りました。
映像や画像で見るだけで綺麗なそれらに踏み込むことが出来る楽しみに期待がより強まったものです。
そしてそんな明るい憧憬の一方で私の卑屈な部分がこうもささやいたのです。『もし人付き合いに失敗して一人になっても綺麗なワールドを回る楽しさは残るよ』と。
そんなささやきが私の不安と恐怖を和らげ、私は遂にVRChatに降り立つことが出来たのでした。


今の楽しみかた

さて、対面交流と観光を目的に掲げて2021年3月にVRChatの世界に突入した私ですが、それから早2ヶ月経った現在どのように遊んでいるかといいますと、その目的は多様化しました。

○観光目的がイベント周回や飲み会など多様化
突入直後は観光にあちこち出向きましたがある問題が発生してその歩みが止まってしまいます。その問題とは、肝心のワールド先がわからないという問題です。
VRChatではワールド移動のために基本的には入り口となるポータルかワールド名が必要となります。ポータルは主にそれぞれのワールドに固定で設置されているのですが、そもそも設置されているワールドを知りません。次にワールド名も始めたばかりで知りません。
そこでチュートリアルを終え、いくつかワールドを回ったものの途方に暮れてしまいました。
また行き先に迷ったことと同じくらい問題になったのが、一人でワールドを回るのが寂しい、という問題です。ワールドというのは基本的には広大な空間を有しており、そこを一人で回っているとだんだんと寂しさと心細さを感じてきます。それは怖いギミックや展示アバターなどを見ると特に感じます。
かといって知り合いもいませんし、友達を作ろうにもそもそも他人と友達になれるコミュ力があるならば逆にきっと私はVRChatに来なかったでしょう。

このような問題に直面した私が出会ったのがVRChatイベントカレンダーでした。
こちらはその名の通りVRChatで開催されるイベントについてそれぞれの主催者が登録した情報に基づいてカレンダー形式で一覧表示してくれるウェブサイトです。
それからはこのVRChatイベントカレンダーを見て、行きたいイベントに参加するようになりました。イベントも多種多様にあり、音楽系や観光系、座談会・ボードゲーム集会・アバター集会・居酒屋等のお店系などがあります。
各種イベントには当然他の人がいて対面交流もイベントにかこつけてスムーズに出来ますし、そもそもイベント自体が楽しいです。
面白そうなイベントが多いため、今ではイベントではない観光は殆ど行かなくなってしまいました。

また最近ではVR飲み会という楽しみ方を見つけてこれにはまっています。これは居酒屋ワールドに集まって各自お酒を飲んだり飲まなかったり、酔っ払ったり酔っているふりをしたりする会なのですが、これがとても楽しいのです。
今までの私の飲み会というと外でやるため自分が酔い潰れるわけにはいきませんでした。更に料理の注文や後始末などもやる機会が多かったため、常に緊張感を持たざるをえず、そんな自由にお酒を飲めない飲み会ばかりでした。
ところがVR飲み会なら自宅で飲めるので酔い潰れても大丈夫なうえ酔っ払いの介抱や支払いを心配する必要も無く、本当に心置きなく飲むことが出来るのです。
そのあまりの気楽さと楽しさから最初のVR飲み会では人生で最も飲み過ぎてしまい、記憶を失うほど酔い潰れてしまいました。その後また人生初の二日酔いも経験しましたがとても楽しい時間でした。
飲み会が楽しいと思えたのはVRChatのお陰と言えると思います。

このように当初考えていた観光は今では少なくなりましたが、イベント参加や飲み会など楽しみ方は多様化し、より楽しくVRChatで過ごせています。
当初考えていたものとは多少変わりましたが、それでもVRChatを楽しめているそんな私の楽しみ方の流れをひとつご説明します。
まずイベントカレンダーを見て気になるイベントを見つけます。
それぞれのイベントには参加方法が書かれており、大抵は主催者へ事前にフレンド登録をお願いしておいて開始時間直前に登録した主催者の居るワールドへ参加します。これをフレンドinとかいいます。
あとはそのイベントを楽しみ、同時になぜか不思議なことに素敵な撮影チャンスが大抵生まれるので写真を撮影しておきます。
イベント終了後、その感想と共に撮影しておいた写真をツイッターやnoteに発表します。

○楽しいけれども
このようにVRChatを楽しんでいる私ですが、いくつかの問題にも悩まされています。まず乗り物酔いのような症状に悩まされるVR酔いも地味につらいですが、こちらは酔い止めの薬を飲むようにしてからは殆ど気にならない程度まで軽減することが出来ました。

それ以上に深刻で最大の問題はずばり時間です。
先に述べた楽しみ方でも、イベント以外でも本来の目的であった観光などを行いたい、あるいは知り合った人に積極的に交流していきたいという思いはあるのです。ですが時間が無いのです。VRChatのピーク時間は21時から23時ですが翌日の仕事を考えると22時には帰りたいですし、休日でも色々とやることがあってVRChatのみに専念することは出来ません。正直働いている時間が惜しいと思います。正に「俺の大切な時間を仕事なんかに使えるか!」と叫びたいほどです。

それにVRChatでは実はログインしていない時間も求められます。代表的なのはアバターに関わる作業でしょうか。単純に購入したアバターをアップロードするだけでさえ、私には簡単な作業ではありませんでしたし、アバターを改変や自作しようと思えば必要な時間はそれこそ何十、何百、何千と必要になってきます。
それにこの文章もVRChatで遊んだりVtuber動画を流し見したりしながら2日程度かけて書いています。文章を書くのは楽しいのでこれはこれでいいのですが、VRChatで遊ぶ時間はかなり減っています。このほかにVRChat以外の趣味と人間関係があります。

これら全てがVRChatの時間を削っていき、私はもっと時間が欲しいと嘆き悲しんでいるのです。特に今はアバターを改変するために調べたり試したりするために1時間2時間の短時間ではなく、まとまった時間が欲しいと思います。1時間の作業ですと、どこまでやったか次に何をやるかが歯抜けのように記憶から欠けてしまうからです。
このようにVRChatは時間をかなり吸い上げる恐ろしいツールという一面があると言えるでしょう。


VRChatは1000時間以上遊べるツール

ただしここで逆説的に述べておきたいのは、これらの時間を全てVRChatに使ったとしても消費しきれるほど、コンテンツとしてのVRChatのボリュームが大きいと言うことです。ゲームで100時間遊べばよく遊んだ方ですし、1000時間遊べばかなりコンテンツを味わい尽くしたと言えます。しかしVRChatには1000時間以上を消化しきる潜在力を私は感じています。それらは単純にVRChatを遊ぶだけではなく、アバターのためにUnityとBlenderを勉強したり、ワールド作成のためにUdonを勉強したりといった遊び以外のことも含んではいます。しかし更にそういった遊びのための準備を通り過ぎた後の、アバターやワールドの自作という創作活動は基本的に終わりのない活動なのです。
そもそもVRChatはVRSNSですので、魅力的な人が居れば永遠に楽しめるツールなのでその点でもコンテンツとしての永続性は未知数と言えるのかもしれません。
このようにVRChatの大きな魅力に対して、私の可処分時間が少ないことが現在の最大の問題です。


#私のVRCHATの楽しみ方 の勧め

最後に自分で書いていて思いましたがVRCHATでの楽しみ方は一つのハッシュタグとして成立しうるのではと思いました。
しかし現状noteでは特にそのようなハッシュタグでの記事作成は行われていないように見えます。
あえて言うならば#VRchat始めましたが最も近いハッシュタグかもしれませんが最初と現在で楽しみ方が同一な人はどれほどいるでしょうか。恐らく変わった人が多いはずで、そのような人も含めてその人が、今、VRCHATを、どのように楽しんでいるかを記事にするのはとても楽しいのではないかなと思います。
人によってそれは友達でだらだらすることだったり、アバターやワールドを作ることだったり、お砂糖することだったり、一人で黙々写真を撮りまくることだったり、取材して発信することだったりと千差万別なのですから。
自分の経験をそのまま書くだけで良いので記事にもしやすいので是非皆さんにもお勧めします。

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