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GameVketZero感想

ようやくGameVketZero(主催:株式会社HIKKY)を全て回りきることができました。
謎の忙しさで開催終了2日前からようやく入場することができましたが、突然の鯖落ちにあったときは期間中に全部回るのは無理かもと思いました。ですが、その後若干の不安定さを感じつつも全て回りきることができました。
こういったゲーム展覧会はリアル・VR問わずに初めての経験でしたが実に有意義な時間を過ごせました。
こちらではVketに比べて1か所当たりのブースが大きく、また数が少ないために必然的に1ブースからの印象を強く受けました。さらに面白いゲームを発掘するつもりで来ているので普段なら3秒で目を離したゲームも一通り目を通すことができました。
おそらく出店を容易にするためにテンプレを活用したブースが構築されており、そのためVketと異なってブースごとの個性はほぼありませんが、そのかわり動画とスクリーンショットが大きなサイズで見ることができゲーム展示ブースとしてはこれはこれで良いと感じました。
そのように没個性的ではありましたが一方でギミックを用意されているブースもわずかながらありゲームモーションが追体験できたり、物を持ったりすることができました。これらのブースは当然に印象に強く残りやすかったです。

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各展示ワールドもゲーミングマシンがテーマとなっており一方通行の一本道で迷うことはないでしょう。
一方でいくつか感じた不便な点は、その移動に関する点でした。迷子や意図しないはまりを防ぐためか道から外れることができず、落ちれば早くいけそうな場面でも遠回りな道通りに進まねばなりませんでした。そのほかポータルが次のワールド行き一つしかなく、せめてエントランスワールドのポータルエリアへ戻れるポータルぐらいは用意しても良かったと感じます。この点についてはさらにエントランスワールドのスポーン地点からポータルエリアへのショートカットを用意していただければ助かりました。最初は入場コースのギミックに興奮しましたが再入場してポータルエリアを目指す際に遅くなり冗長だと感じました。

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それと私の環境特有の問題かもしれませんが、いくつかのブースでビデオを閲覧できない場面がありました。この問題に対しては各ブースでそれぞれのウェブページを簡単に開けるのでブラウザから視聴することで解決しましたが少々気になりました。
インディーゲームは制作力が大作ゲームに比べて劣るものが多いです。今回のGameVket出展作品もグラフィックやコンセプトなどのほか、実に様々な欠点を簡単に見つけることができますが、参加者の皆様には是非ともそれぞれのゲームのもつ良い点、期待できる点を重視して評価していただければありがたく思います。
今回のGameVketで良いと思ったゲームは是非ともご購入して頂くほか、気になった制作者には継続的なフォローをしていただければ参加者、製作者両方にとって良い結果を導くと思います。
最後に今回のGameVketにおいて私が気になったサークル・ゲームをいくつかご紹介させていただきます。



ゲーム名
いのちのつかいかた
発売元(サークル名)
だらねこげーむず

ゲームブック風探索システムが過去の名作「Ruina 廃都の物語」に似ていることが目を惹いた作品。
マルチエンディングやTRPG風タイズロールなど気になるワードとQTEとコマンド制の融合戦闘システムなど気になる点は多いです。


ゲーム名
プリミティア
発売元(サークル名)
大田マト

ボクセルモデルが目を惹くVRサンドボックスゲーム。
自由に壊したり作ったりでき、VRでモノ作りはそれだけで楽しそうと思わせてくれます。
開発中だが現段階でいろいろと実装されおり詳しくは制作者のツイッターやYouTubeチャンネルを参照してほしいです。


ゲーム名
INFINOS外伝-閃光の解放者-
発売元(サークル名)
ピコリンネソフト

出てくる敵や背景が気に入って購入したゲーム。
あと、画面を覆いつくす弾幕がどの画像にもなかったので簡単そうに見えました。
このようなスクロールシューティングゲームはあまりやったことがありませんが、難易度イージー、コンティニュー回数を最大数の9回に設定することで1回目で全7ステージ中6ステージまで突入。3回目にはクリアできました。
1回目は敵の弾も避けられず、地形や敵にもぶつかって死にまくりましたが、コンティニュー回数が多かったので経験値の上昇も大きかったです。
2回目から敵の配置やパターン、コツをつかみ始め、成長を感じつつ3回目で余裕をもってクリア。死にまくっても前に進めたのでやる気を失わず、かつきれいな敵や背景のドット絵を横目に見つつ楽しく遊べました。
あまりこういったゲームをしないので自信がありませんが、敵の動きやパターンもおそらく攻略されやすく作られていると思いますし、ボムがないことやバリヤーなどもプレイ上のストレス軽減のために設計されていると思います。
また背景や敵のドット絵がきれいに描かれており、特に最初の都市に降り注ぐビーム光線や砂漠や雲上での背景などは奇麗だと思いました。私はドット絵にこだわる人間ではありませんがこういうグラフィックも奇麗だと改めて思えました。
普段、下手な私はすぐにゲームオーバーになり、そのままやらなくなってしまいます。なのでシューティングゲームは私にとって買おうと思えないジャンルに感じていました。
せめてオプションで初心者向けに設定できる程度の優しさを求めたいですし、いっそ残機制を廃止して無限コンティニューに設定可能なゲームが増えればいいと思います。
閑話休題、とりあえずイージーではクリアしたので今度は難易度、コンティニュー回数を調整して再挑戦しようと思います。


ゲーム名
マジックポーション・ミリオネア
発売元(サークル名)
ARTIFACTS

以前見かけたことがあり、また今回ブースで眺めていて面白かわいいキャラクターが気に入ったこととアクションゲームをやってみたくなって購入しました。
それとお店でお金を稼いで強化する要素があるということは純粋なテクニックが足りなくてもごり押しできないかなと期待したこともあります。
とりあえず1時間程度遊んで水・土・火・風のダンジョンを解放した段階までの感想です。
ゲームの流れは素材を集めて主人公を強化してクエストを達成して更に深くダンジョンに潜るの繰り返しです。
ダンジョン自体もまだ浅いところしか行けていませんが簡単な構造ばかりでシビアなボタン操作は無く、警戒していた即死トラップなども全くなくむしろ足場を用意してくれています。
ライフ制で回復手段もあるため一回のダメージ影響が軽く、多少のミスしても大丈夫になっています。また敵ものんびりとした攻撃が多く数も少ないのでパターンを覚える必要もなくアクションゲームの難易度はおそらく簡単なほう。主人公の攻撃手段が基本遠距離攻撃なのもシビアなアクション操作を求められない要因でしょうか。
素材合成も複雑なチェーンやレアアイテムはなく、おそらく数を用意するタイプであまり考えずに足りなくなればダンジョンに行けばよいという全体的にカジュアルなシステムで構築されています。
このようなシステムのためサクサク進みストレスが少ないゲームです。ダンジョンでストレスがたまらないため気軽にダンジョンに挑戦でき、結果として素材がたまり能力が強化されて自然と次のステージに進むという導線がうまくできている気がします。
このようなシステムで私にはちょうど良い難易度ですが、もっと歯ごたえを求める人用にライフが1になる装備が初期から解放されており、これを使うと難易度が格段に上がってかなりの緊張感をプレイに与えると思います。この点でもプレイヤーに難易度調整の選択肢を与えている親切なゲームという印象を受けました。



ゲーム名
謎と記憶のラビリンス
発売元(サークル名)
そらまめゲームス

縦スクロール漫画に謎解きアドベンチャーを組み込んだ珍しいタイプのゲーム。
縦スクロール漫画自体が近年登場したばかりの媒体でありそれをアドベンチャーゲームにどう活かすのか気になりました。
どうやら3Dで描写したゲームを漫画的なコマ割りや吹き出しなどで表現したうえで、推理アドベンチャーとしており、これまでの3Dアドベンチャーゲームとはまた異なる表現技法となりそうです。



ゲーム名
Behind the Frame - 一番とっておきの景色を
発売元(サークル名)
Silver Lining Studio

目を惹く絵画のような画像が展示されたブース。美麗なアニメーションがブース内で再生されており、しかしながら説明が殆どなくより興味を引き立てられたゲーム。
どうやら海外のサークルのようで日本語での説明が殆ど見つかりませんでした。
ブース内の映像を見るに、恐らく絵画を上書きしたりデッサンしたりして絵に関する謎を解いていき物語を進めていくのではと思います。
雰囲気やグラフィックはかなり上質なのでむしろシステムやストーリーが気になってしまいます。


ゲーム名
RESONARK X
発売元(サークル名)
sep-neko-ya

VRゲームにおける人気ジャンルである音楽ゲーム。
通常の流れてくるノードに触れる・はじく・押さえるといったほかに拍手といったアクションがあります。
デスクトップでのプレイもサポートしていていますが、これはVRリズムゲームには珍しいと思います。
本作を調べていてどうやら作者の方が作成した同様のリズムゲーがVRCHATにて公開されていることに気付きました。
とりあえず最新と思われるワールドで遊んでみましたので、この感想はVRCHATでのプレイ感想が含まれており、スタンドアローン版と異なる可能性がある点をご了承ください。
さてゲームの難易度に関してですが、全ての楽曲に三段階の難易度が設定されており一番下の難易度は初見で十分クリア出来、練習すれば直ぐにフルコンボ出来る程度には簡単な配置となっています。この段階では無駄な動作を組み込んだ魅せプレイを意識することも可能です。
逆に難易度を上げればもはやノードを目で追うことも難しくなり混乱と焦りで奇妙な踊りをすることになります。
しかしながらリザルトを見ると思ったよりは悪くはありませんでした。
恐らく各ノードの判定が甘めに設定されており、それが奇妙な踊りでもミス回数の抑制につながっているのではと思います。
他にもVRMモデル連携機能があり好きなアバターでゲームをすることが出来るようです。

GameVketZeroはいろいろなゲームに出会えた良いイベントでした。
次回があるのか、その内容もどうなるのかわかりませんが次の開催を楽しみにしています。

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