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ファンとの約束

お久しぶりです。

試合がないので、ひまに任せて書きまくるぞと思ったら、アウトプット期間じゃなかったので、思うようにまとまりませんでした。

そこで昔思ってたことを思い出してみたりして、そーいえば、あんなこと手紙に書いてたなぁ、なんて思ったりしていました。その中で今中止になっている、ファンサービスのことでひとつ。

ファンサービスを再開しやがれ!とか、いうのでなく、ファンサービスの意義というかなんというか、というのを考えていた時期がありました。

結論から言うと、ファンサービスというのは、サインをする、写真撮影に応じる、という行動以外に大抵「頑張ってください」という、応援の言葉を交わす機会でもあると思うのです。

プロサッカー選手という仕事は、サッカーを通して、お金を貰い、お金を払った人の「期待」に応える仕事であると思っています。
お金を払った人というと、何だか下世話なので、「応援してくれる人」の「期待」に応える、というのが大きな仕事だと思うのです。

サッカーにおいていい結果やいいプレイを見せること、私たちは、サンフレッチェの選手がいい結果といいプレイといいサッカーをしてくれる事を期待しています。
そして、ファンサービスの時に「頑張ってください!」という言葉を掛けます。

そことき、選手は「がんばります!」と答えると思うんですよね。
その時から選手は自分のためにサッカーをするわけではなくなるわけです。
これが、うまかろうが下手だろうが、「プロサッカー選手」になるという、瞬間であると思うのです。

この「頑張ってください」と「がんばります!」が選手とファンの「契約」であると、私は思っています。
プロと私が認める選手は、がんばります!と言うからには、結果が出るかどうかわからなくても、ファンのためにサッカーができる人のことであり、それ以上、期待を超える結果をだせる選手であると考えています。

なので、そもそも、ファンを目の前にしてサインだけして帰ればいいとか、頑張ってください、という言葉に応えることもしない選手がいくら結果を出そうが、お金をもらってサッカーをしていようがプロだと思わないのです。
照れくさいとか、理由はあるかもしれませんが、ファンの言葉や視線に対して、真っ直ぐに見返せない選手というのは、ファンとの「契約」を避けていると、私は思うのです。

おおげさに書きましたが、ファンサービスに来なかったり、機嫌が悪くなったりすると、ああ、調子悪いんだな、とか気持ちがブレてるんだな、とか。
とにかく日本人選手は、そういう所、甘いなぁと思うわけで。

外国人選手がファンサをせずに帰っても何も思われないのは、言葉が通じないわけでもなく、彼らは練習場にいる間、こちらから声かければ必ず笑顔を返してくれ、サインはもらえなかったとしても頑張ってくださいと声をかければ、うなずいてくれるのです。
その上で試合では日本人と同じモチベーションで必死にプレイする。
そういう姿を見ると、プロだなぁと思うんです。

彼らからすると日本人なんで同じ顔にしか見えないだろうと思ってましたが、ミカと街で遭遇した時には、ちゃんと、ああ!って顔して会釈してくれましたから、彼らは、たとえファンサービスの列にくわわらなくても誰がサンフレッチェをいつも応援してくれている人か、覚えてくれてるんだな、と、思ったのです。
そういうところを素直に出せば普段ファンサービスの場に行かなくてもファンが喜んでくれる、ということをわかっている、そんなところがプロだなぁと思ったのです。

私が最近思うのは、機嫌が悪そうに、疲れてるんだよ、って来るくらいなら、笑顔ひとつで今日はごめんね、って、車で通り過ぎる時に笑顔を振りまいてくれる方が喜んでくれる人がおおくて、その上、がんばります、のあとにいいサッカー見せてくれたら、もう最高なんじゃないかと。

でもね、やっぱり、普通のファンサービス、して欲しい、あ、あれやこれやになったなぁ。

とにかく、にこやかに、こちらが気兼ねばかりするような雰囲気がなくなればいいなぁ、と思うところなんですね。

最初は固かったのにあとはグダグダだ。
久しぶりに書くとこんなことになってしまってごめんなさい笑

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