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天皇杯2回戦 下関戦

前日のエディピでの代表戦にあおちゃんが居たと聞いて、これはもう福山には行かないんだ、と相当悩みに悩んだけれど、エルゴラも中国新聞も前日コメントも「明日はキャプテンでスタメン」と書いてあり、寝るまでにはなんとか福山に行く気にはなり当日を迎えたのです。

とはいえ、正直、何も準備はしておらず、仕事は休んだから家事はしようと家の掃除をし、洗濯物を干して着替えてお昼ご飯を食べて、カメラをバックに詰めて充電してメモカを入れて、ゲーフラ、タオル、横断幕を詰め込んだのです。
(横断幕出したら今年初)
急遽参加の友達と広島駅で合流。
隣町から車で来てくれた友達と福山駅で合流。
ほんとは素敵カフェに行きたかったけどチケットの売れ行きがすごいので駐輪場のこともありそのままローズスタジアムへ。
(駐輪場は余裕だったけど列は人多かったし)
これまた友達の列に入れてもらえてお席も狙いの場所に座ることが出来た。
みなさまにお世話になりながらここまでやって来ました!
あとはあおちゃんがバスに乗っているか!?
半分シャーなしくらいの気持ちでバス待ち。
(いつもは再入場ないのに今年は出てもいいと!そして、出る時はフリーパス、入る時もフリーパスという緩さ笑)

後ろに人が来たので「あおちゃん来たらゲーフラあげます」「昨日代表戦居たので来ないかもしれんけど」と言うと「何言っとるんよ!今日はあおちゃん見に来たんよ!笑」と。
そうだよね!スキッべ!期待を裏切ったりしないよね!?(ホームルヴァンは外したもんね)

そして運命のバスいり。
スモークの窓見慣れた姿を発見!
「あおちゃんやん!!」とゲーフラ全開。
ああ、よかった!横断幕も空振らなくてよかった!
天皇杯はメンバー発表がおそいのでいつまでたっても出ない。
中に入って試合前練習が始まってもまだでない。
そうこうしてたらメンバーコールがはじまった。
スタメンでキャプテン。
スキッべここにきて大盤振る舞いだよ。
(もし、ここでいなかったらエルゴラ、中国新聞、TSSのコメントをスクショしてSNSで嘘つき呼ばわりしてやろうと思ってた。)
だれも信用出来ないほどに私の心は傷ついていたのだよ笑

さて、全ての準備はそろった。
選手入場。キャプテンは1番先頭で入ってくる。
「日本サッカーの歌」が流れるとどうしても涙が出る。
あおちゃんがピッチに帰ってきた。
あとは浮かれてしまわないように。
まずは1点。
なんとしてでももぎ取らねば。

カテゴリー下と対戦する天皇杯2回戦は、過去に2度敗退した経験がある。
どちらも上を目指すチームが勢いをつけて、なんとしてでも勝つという「引いてカウンター」というサッカーをされたことから、実力差を潰されての敗戦だった。
しかしそれもサッカーの方策であり、間違いではない。
今回も下関がそういうサッカーをしてくるかもしれない。
カテゴリー下のチームはなかなかデータがないのでどんなサッカーをするのかわからない。

キックオフ直後、これは、と思った。
下関は引かない。
果敢に対峙してくるチームだ。
自分たちのサッカーを崩して勝ったとしてもその先がないとのとこだろうか。
しかしボールはほとんどサンフレッチェが持っている。
スペースもあるので回せてしまう。
ここから11ゴールというクラブ記録を打ち立てる試合がはじまった。

これだけゴールを決めたのだが、下関が弱いからという印象はまるでなかった。
こちらがミスをすれば立場は一転する様相であったし、実際、まだ3得点のころ、さすがにここまで取ればと浮かれたサンフレッチェ側を尻目に個人技でゴール前に持ち込みそのままシュート、失点をしたのである。
3得点のままもう一点取られていたらわからなかった。
1点返した時に下関が引いてカウンターを仕掛けていたらもしかするとサンフレッチェは負けていたかもしれない。
それでも下関は引かない。
果敢にボールを奪いに寄せ、守備に走り、ボールを持てれば攻め上がった。

サンフレッチェはもしかするとそんな下関のサッカーに対して「自分たちもミスはできない。プロとして最強のサッカーを」と奮起したのかもしれない。
相手をいなし、パスを回し、ゴール前でボールを受けたらシュートを決め切る。
そこにカテゴリー下の相手に手を緩めるなどという忖度はまるでなかった。

故の11得点。
監督がゴールを決めれば認めてくれ、試合に起用してくれる、というのもあるだろう。
ヴィエイラ、小原の2人がハットトリック、マルコス、エゼ、マコ、青山の4人も得点した。

中でもマルコスのゴールは相手のゴールキックを狙ってゴールに押し込んだ。
プロはここも見逃さないと言いたげな。
自身交代直後のプレイだった。

小原くんのシュートはどれもPAに入り込んでの痛快なゴールだったし、ヴィエイラも個性的な泥臭いゴール、そして、あおちゃんのスーパーミドル。
そのころ下関の前目の選手が2人ほど白いストッキングの下に黒いスパッツを履いていたことが気になってあおちゃんから目を離していたその瞬間、ボールを持ったかと思ったら振り抜いて、これは!と思ったらそのままゴール!!目も追いつかない、カメラも構えてない、だけど弾道は見た!!

その後の動画や写真を見るとインステップでしっかりとつま先がゴールに向いているいいシュートだった。

ゴールが多かったからそこに目がいきがちだが、守備も素晴らしかった。
サブメンのチームで試合にのぞむときはそのチームのサッカーがまとまらない事があるが、このメンバーがもうひとつのチームであるがのようにコンビネーションが取れていて、相手に寄せる、ボールを奪う、裏を取られないようにカバーするなど、ひとつの穴も開けないような守備を繰り広げた。

そんな守備が見られたということは下関もしっかり攻めてきていたということ。
彼らは格下だからというサッカーは一切せず、どんなに点を取られても、下を向かず最後まで自分たちのゴールを積み重ねられるようにサッカーをしていたのです。
普通、3点差以上付くと相手がどんどん大きく見えて、どこにボールをだしていいのか、どこに取りに行っていいのかわからなくなってしまい、動けなくなってしまうのに、そんな姿は1度たりとも見せなかったのです。
だから試合後広島サポーターは心から賛美の拍手を贈りましたし、監督もコメントで絶賛していたのです。
プレイもクリーン、そして2つのゴールは素晴らしい個人技からでしたし、個人が止められるとなれば他の選手を使って攻めてきました。
ゴールの数というより、イーブンなサッカーが見られたことが一番楽しかったことでした。

この試合を最後にガクがタイに行ってしまうかもしれないということ。
そういえば、あおちゃんがゴールの後にガクとハグをした時、いつもの笑顔じゃなかったんですね。
どうしたのかな?と思ったけれど、まさか
そこまで思いを巡らすことはできませんできた。

もしも、これで拓夢も海外へとなるとボランチがいなくなります。
もしかすると東を…となるかもしれませんが、彼を便利使いするのはそろそろやめてあげて欲しいものです。
その時はあおちゃんをベンチに置いてくれないかな、それだけのプレイを見せたと思うのですが。


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