その先に。

日曜日の試合と今日のトレマ、2つの試合を見てちょっと思い出したことがありました。

手詰まりです。
バイタル前での手詰まり。
そこからサイドに頼ります。
相手は揃っています。
当然、サイドは押し込まれます。
コーナーキックに持ち込むか、無理やり切り込んでクロスするのです。
相手が整っている状態からスタートなので攻めども攻めどもゴールに直結する形になりません。
日曜日は、何度目かのそのシーンの隙間を縫って決めたキャプテンのゴールでした。

試合は勝ちました。
今日のトレマも勝ちました。
しかし、それでよかったのでしょうか?

結局、崩すことはできていないのです。
走って、寄せて、攻めたとしてもサイドを走らせずサイドに突破させ、それより、相手のブロックを作らせてそこからボランチは自分たちが整った相手からギャップを作らなければならないとを忘れてはいないでしょうか?

今のやり方では、結局、柏好文以外のサイドアタッカーは、チームで使えないということになります。
ボランチもトップ下もトップもサイドアタッカー柏好文の添え物でしかありません。

私としては、柏好文がいなかったメルボルン戦の方が面白かったし、こういうサッカーをするつもりがあるのなら日曜日は勝てると思いました。

バイタルの中心を動かすことで見えてくるゴールまでの道筋が未だ見えていません。
走るだけでなく、どうすれば、ブロックに隙間を作ることが出来るか。
左右に揺すりながら縦に入れつつどう食いついてくるかトップ、トップ下を動かし、隙間を探す。
2008年のサンフレッチェはそういうサッカーをして一世を風靡しました。
森崎和幸がいるサッカーというのはそういうサッカーです。

もしも、監督にバイタルより先のアイデアがあれば、バイタル前で止まることはないのかもしれません。
そこで止まらないことができなければ、今のような点のとり方では、いつか破綻すると思っています。

読まれるとかでなく、作っているものの精度を上げていけば、負けはしないですし残留も出来ると思うのです。
しかしその先があるのかと言われれば、それは違うかもしれないなとおもっています。

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