あれやこれや、考えてます。

今年の最初、どういうサッカーをするんだろうと思っていたところ規律のあるプレッシングサッカーだなとおもい、これの精度をあげていければ、いい線いくんじゃないかと思っていたのです。

不思議なのは、W杯休止以降、まったくいいとこがなくなってしまったところ。
これまで、いろいろ考えてきました。
そもそもの、6月までのサッカーについてもどうして勝てているのかというギミックの解析もしてきました。
その解き明かしも含めて、後半戦、どのようなレベルアップが必要なのかも考えていました。

しかし、状況は、代表休止を挟むごとに悪くなっていきます。
実際、相手が当ててきた、といったところで、こんなに手も足もでなくなるというのは、考えにくかったですし、それなら5月に立ち返る、ということもできただろうにな、と思っていましたが、実際、それもできず、というところでここまで来てしまいました。

一つの要因として、サイドに逃げすぎた、ということがあると考えています。
中がうまくいかなくなると、サイドへというのは、常套手段なのですがそれは、突破とクロスが多彩な専門職のサイドプレイヤーがいれば、という話でボランチやトップ下しかしたことのない中盤の選手をサイドに置いてできる戦法では、なかったのです。
以前、サンフレッチェがサイドからの攻撃で結果をだしていたのは、服部さん、ミカ、山さんという専門的にサイドができる選手がいたからということを忘れていたのでは、ないでしょうか。

現状、サイドハーフでサイドとしてのプレイができるのは、レギュラーでは、柏くんしかいません。
佐々木君は、もともとストッパーなので、上がってからの攻撃についての精度には、あまり期待できるものは、ありませんでした。
和田君は、サイドの守備専なので、ここも佐々木君と同じ。
それでも二人とも守備固めに置いては、リーグトップのクオリティです。
柴崎さんは、サイドアタッカーでは、ないので、なかなか大変だったと思います。

最初は、新鮮な気持ちでやっていたと思うのですが、馴れてくるといろんなことが見えてきたのでは、ないかと思うんです。
もっとうまくやりたいとおもったとおもうんですが、その分、サイドに居る時の技術力不足が見えてきました。
磐田戦の前半は、中に中にともともとの主戦場で勝負できていたと思うので柴崎さんのストロングが活かせていたと思うのです。柴崎さんは、キャプテンと違って、バイタルを駆ける選手ですから、これまで間延びしてしまっていた部分を埋めることができたと思うのです。

思うに442になる前のキャプテンアンカーで戦った4141の方がバランス的によかったということなのでは、ないかと思うのです。

442のほうがシンプルに動けるはずだったのですが、どうもそうでは、なかった。そこがなぜなのかは、まだわからないのですが、2列目に4人置いたほうがうまくスペースを埋められてたのでは?と思い返したわけです。そんなことを考えながら、友達とやりとりしていたのですが、ふと、思い出したんです。

5月頃、選手が口々に「なんで勝ててるのかわからない」と言っていたこと。
今でもあの言葉は、なんだったんだろうとおもっているし、冗談だろうとおもっているのですが、まさかと思うのですが、本当にわからなかったんじゃないか、と言う話になってきたのです。
もしも、勝ててた時に「自分たちは○○だから勝てている」と認識していたら、調子が悪くなった時にそこへ立ち戻ることもできたかもしれないんです。
だけど、それをしようとしたけれどできなかった。

ということは、勝てていた時にだれもそのメカニズムを解読して自分たちに落とし込んでなかったのでは、ないかと思ったのです。
勝ってるということで、そのまま来てしまった、というコメントをどこかで見たような気がするのですが、負けることについては解析するでしょうが、自分たちがどういうストロングを持っているのかを知らなければ、そこから生まれる弱点を見極めることも、勝っていくために、やるべきことも生まれてこないのでは、ないかと思ったことと、そのことが見えなかった8月9月を思えば、一番頭を使うべき時期に手を尽くせなかったというところがったのではと思ったのです。
いろいろな要件が重なって、うまく行ったりうまく行かなかったりしますが、来年も再来年もサッカーは、続いていくので、これから、サンフレッチェがどういう道筋をたどるのか見続けていけたらと思います。

先週、友人がお見舞いにもらってくれた色紙のお礼を伝えに行きました。

「試合を見て手紙を書いて」というメッセージだったのですが、それを書いた後で

「あ、これは、いらんかったかも」

と言ったそうです。

友人は、療養してるのに、手紙を書かせるなんて悪いとおもったんよ、と言ってくれたのですが、いやいや、しまった、また、うっとおしいのが来るぞとおもったに違いないよ、と返事をしました。
しかし、その心配もあって、書き方に気をつけんとなーと思いながら書いては、いましたが、状況が悪くなると試合を見て率直な思いを書かないのは、試合をちゃんと見てないと思うかもしれんなぁ・・・と。
(いらんかったかもと言ったのは)めんどくさいことになる、と思ったんじゃないの?と聞きに行きました。

普通の人なら「そんなことないよ」と言うでしょうが彼は、そんなことは、言わない人です。嫌ならいや、とはっきり言うと思っていたので、それなりの覚悟を持って聞きましたよ。
そうしたところ「いや、そんなことないよ。」と2回答えてくれたので、了解、じゃあ、スタンスは、変えんねと。

ただ、あの言葉のおかげでがんばれました、ありがとうございますと伝えることができました。
なかなか、思ったことを伝えるというのは、難しいですし、もし、嫌われでもしたらと思うと気が気じゃないこともあるのですが、それを受け入れてくれたり、聞き流してくれるキャプテンにいつも感謝です。

普通の人でいたい、という彼の気持ちに寄り添えるよう、自分もがんばらんとな、と思っています。

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