🌸CME 27535円+125、2月雇用統計とCPI発表待ち。NYダウ 32889+72、NASDAQ 11466+72、SP500 3982+12と反発

ニューヨーク時事】週明け27日のニューヨーク株式相場は、ここ最近売りがかさんだ反動で安値拾いの買いが入り、小反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比72.17ドル高の3万2889.09ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は72.04ポイント高の1万1466.98で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比3717万株減の8億7813万株。
 米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のために進めている利上げが長期化するとの懸念から、株式市場は2月半ば以降、売りに押されている。ダウ平均は前週に週間で1000ドル超下落し、今年最大の下げ幅を記録した。
 このため27日は値頃感が意識され、寄り付きから買いが入った。朝方に米長期金利が大きく低下したことも、ハイテク株や成長株の買いを誘った。
 一方、午前に発表された一連の米経済指標は強弱まちまちで、インフレや利上げ長期化を巡る投資家の懸念を和らげるには不十分な内容だった。長期金利が下げ幅を縮めたことも嫌気され、株価は朝高後は上げ幅を削り、中盤以降は上値の重い展開となった。
 午前発表の指標では、1月の耐久財受注額が前月比4.5%減と、市場予想(4.0%減)を下回ったものの、航空機を除く非国防資本財受注は0.8%増と、予想(横ばい)を上回った。また、1月の中古住宅販売仮契約指数は前月比8.1%上昇と、予想(1.0%上昇)を大きく上回った。
 ジェファーソンFRB理事はこの日の講演で、金融引き締めのやり過ぎを避けるためにFRBの物価目標を現行の2%から引き上げる議論について、「物価安定の取り組みに疑義を生じさせるリスクをはらむ」として、否定した。

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