🌸シカゴ日経平均先物 33490円-60。NYダウ 33979-232、NASDAQ 13626+53、SP500 4372+3。FOMC声明 今回は据え置き、後2回利上げ示唆。

ダウ平均は7日ぶり反落 FOMC受け急落 あと2回の追加利上げを示唆=米国株後半

4:55 配信

NY株式14日(NY時間15:44)
ダウ平均   33948.81(-263.31 -0.77%)
ナスダック   13590.65(+17.33 +0.13%)
CME日経平均先物 33555(大証終比:+5 +0.01%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は7日ぶりに反落。午後になって急速に下落し、ダウ平均は一時400ドル超下落した。午後のFOMCを受けて売りが強まった。FRBは市場の予想通りに利上げを一時停止したものの、注目のFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)で、あと2回の利上げの可能性を示唆した。市場ではあと1回と見られていただけに、株式市場ではネガティブ・サプライズとなった。

 短期金融市場では年内利下げの可能性が完全に後退し、7月の追加利上げの可能性を高めている。確率は70%程度に上昇。しかし、2回目の追加利上げについては、まだ可能性は低いと捉えている。FRBは追加利上げは指標次第と言及しており、この先の指標を確認したい意向もあるようだ。

 その後のパウエルFRB議長の会見を受けて、米株式市場は下げ渋り、ナスダックはプラスを回復。議長は「休止は利上げペースを緩やかにすることの継続。ゴールに近づくにつれ、利上げは控えめにするのが筋」などと、比較的タカ派なトーンが控え目になっている点を株式市場は評価した模様。

 しかし、市場が期待している利下げについては「2、3年先の話。商業用不動産の損失が発生すると予想」などと述べたこともあり、ダウ平均はプラス圏は回復できていない。

 ダウ採用銘柄のユナイテッドヘルス <UNH> が下落し、ダウ平均を圧迫。レックスCFOが証券会社主催のコンファレンスに出席し、「最近の手術やその他の医療行為の増加が予想以上に経費を押し上げる可能性がある」と述べたことが嫌気されている。CVSヘルス <CVS> やヒューマナ <HUM> といった、他のヘルスケア株にも売りが広がっている。

 ダウ採用銘柄のナイキ <NKE> が上昇。同社株の値上がり率は今年最大となり、このまま終了すれば、終値は約1カ月ぶりの高値となる勢い。一部からは、5月の米国のオンライン消費動向の軟化も報告されているが、これは欧州の好調な動きによって一部相殺されたとの指摘が出ている。欧州の動向はコンセンサス予想の上振れを示唆しているという。

 液化天然ガス(LNG)のネクストディケード <NE> が急伸。仏トタルエナジーが同社株の17.5%を購入することで合意した。

 外来患者用画像診断のラドネット <RD> が下落。1億7500万ドルの増資計画を発表した。

 自動運転用センサーのマイクロビジョン <MVIS> が大幅安。7500万ドルの増資計画を発表した。

 交通システムのイテリス <ITI> が決算を受け下落。EBITDAが予想を大きく下回ったことが嫌気された。

 化粧品のエスティローダー <EL> が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。中国の美容市場の強さに信頼を置いているとしている。

 レーザー加工を手掛けるコヒレント <COHR> が大幅高。同社は電気自動車(EV)製造アプリケーションに最適な溶接の深さの精密制御に最適化した新レーザー加工ヘッド「PH20スマートウェルド+」を発表した。

 医薬品のミラム・ファーマ <MIRM> が下落。ライバルの仏イプセンが、アラジール症候群の患者の1歳からの治療薬「Bylvay(主成分:オデビキシバット)」の販売承認をFDAから獲得したことが嫌気されている。

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