見出し画像

野球界に思うこと。

皆さん、こんにちは。
NTTデータの北代です。

最近、ちょっと野球界に思うことが
ありまして。。

千葉ロッテの佐々木朗希投手が
完全試合を達成しました。
素晴らしかったですね。

その後、それほど日を置かずに
その佐々木朗希投手に対して、
球審が威圧的な態度で注意をする
といった事案がありました。

この審判員は、その後、公式試合を
担当する度にWeb上のニュースなどで
一挙手一投足を報じられるように
なりました。

これ、サッカーの審判をやっている
自分から見ると、かなり違和感を
感じています。

どういうことか、背景をちょっと
説明しますと。。

2014年のブラジルワールドカップ、
開幕試合を覚えていますでしょうか。
ブラジル対クロアチアでした。

この試合を担当した審判員は
 西村雄一さん
 相樂亨さん
 名木利幸さん
の日本人トリオでした。
※日本サッカー界にとって、とても
 名誉なことでした。

この試合で西村主審がブラジルの
PKを取ったシーン、判定自体は正しい
ものであり、国際サッカー連盟(FIFA)
も判定をサポートするとの声明を
出しました。

しかし、PKを取られたクロアチアの
監督が、マスコミを通じてPKの判定に
不平不満をぶちまけたため、審判に
フォーカスが強く当たりすぎました。

FIFAはサッカーを通じて感動や希望を
全世界に届けたいという理念があり、
これだけ目立ってしまった審判員を
試合に割り当てると、素晴らしいプレー
ではなく、審判員に注目が集まって
しまうため、西村主審は開幕戦で
素晴らしいパフォーマンスをしたにも
拘わらず、残念なことにこの大会では
その後の試合に割り当てられません
でした。

と、ここまでが背景です。

日本野球機構(NPB)は先に記載の通り、
変に目立ってしまった審判員を公式試合に
割り当て続けた結果、本来、マスコミに
野球の魅力を伝えてもらいたいところ、
この審判員の一挙手一投足を報じられる
ことになり、野球という競技の
すばらしさが報じられていない
ということになってしまっています。

なんか、
 スポーツって、こうじゃないよな、
というのが、私が感じた違和感でした。

と、ここで終わってはただの感想なので、
もう少し。

この記事に対するユーザーコメントや
関連する記事を見ていると、こういう
事態を避けるために、「AI審判」や
「AI判定」が必要であるというような
議論が行われています。

これらの言葉にも違和感を感じています。

なぜか。

そもそも問題の発端となったのは、
投球された球がストライクだったのか
ボールだったのか、という点です。

ストライクゾーンというのは、
 打者の肩の上部とユニフォームの
 ズボンの上部との中間点に引いた
 水平のラインを上限とし、膝頭の
 下部のラインを下限 とする本塁上の
 空間をいう。
 このストライクゾーンは打者が
 投球を打つための姿勢で決定される
 べきである。
と明確に規定されています。

つまり、機械的に判定をするのであれば、
・投球された球がホームベース上で
 どの位置を通過したか
の座標を捕捉し、
選手ごとの打つ姿勢における
・肩の上部の高さ
・ズボンの上部の高さ
・膝頭の下部の高さ
が把握されていれば判定できてしまい、
AIの出る幕はこれっぽっちもありません。

世間的にはAIが正しく理解されないまま、
 AIという言葉を使えば何か解決できると
 思われているのかなぁ
という違和感が残りました。

今回の件で、
 本ブログの読者の方には少なくとも
 AIのできること、得意なことをきちんと
 理解していただきたいなぁ
と思いましたので、折を見てこういった
情報提供を行っていきたいと思います。

乞う、ご期待。


マケプレは以下のURLから。
記事に関するコメントなども、
「お問い合わせ」からどうぞ。
https://nttdata-mp.com/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?