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画像認識技術の驚くべき進化

皆さん、こんにちは。
NTTデータの北代です。

北京オリンピックも閉会式を終え、
また、まったりとした日常に戻るのが
ちょっと寂しい気がします。

最終日、カーリング女子の決勝戦は
惜しくも敗れてしまいましたね。

この試合、ずっと見ていて、天井からの
ハウスとストーンの映像が出た時、
ふと、大学でやっていた画像解析
(と言っても四半世紀も前の事なので、
 今から比べるとかなり原始的ですが)
を思い出しました。

どういうことをやっていたかというと。。

ビデオカメラ(当時は、テープ録画)
の前に振り子を置いて、映像の中で
その振り子の座標を取り続ける、
ただ、それだけです。

これで何ができるか、ということが
抜けてましたが、簡易な地震計が
できるんじゃないかというものです。

地震計って、値段が高いですし、
そんなにそこいらじゅうに置かれて
いるものでもないものなんです。

ところが、コンビニなどに設置
されている防犯カメラなどにこの
簡易なものが取り付けられれば、
高密度で地震のデータが取れるはず。

そうすると、被災後の被災者支援の
優先順位とかを決める基礎情報に
なるんじゃないか、という考えで、
研究室の先生から、
 やって。半年後には完成させて。
と言われてやり始めました。
(ここまで引っ張っておいて、
 私の発案ではないのでした。。)

画像解析用のプログラムは先生が
100行程度の簡単なプロトタイプを
作っていて、
 改造して勝手に使って。
と言われていたので、それほど
苦労するところはなかったのですが、
もっとも大変だったのが、振り子を
より正確に追いかける仕掛けを
どうするか、という問題でした。

基本的には、振り子の色を特定して
画像の中からその色を抽出し、
その重心を追いかけるというもの
だったのですが、現在のオンライン
ミーティングで背景が安定して
くれないのと同じで、背景で
よく似た色を拾ってしまったり、
光の反射で白色になったりして、
なかなか難儀していました。

あと、縦揺れと横揺れが重なって
振り子が宙に浮いてしまうと、
振り子に波の力が伝わらなくなり、
地震波を捕捉できないという問題も
ありました。

そんな難題を抱えたまま、期限が
それなりに近づいてきていたので、
必要な物は何でもそろうと信じていた
池袋まで、当時住んでいた赤羽から
自転車で遠征に出かけた時のことです。

とりあえず、ハンズで適当なものが
ないか、物色してました。

その時!!!

真っ黒なゴムを発見。
色でいえば、ツヤ消し黒。
おー、RGBそれぞれ0に近い値で
他の色と分けられそう!!

その勢いで、振り子を支える道具も
なんかないか?

おー、針金が目の前に。
これなら振り子が宙に浮かないわ。
なんと簡単な答え!

ただ、種類がいっぱいある。。
とりあえず高いの買ってればいいか。

と思ったのが、これが実は失敗で、
高いステンレスを買ったおかげで
硬すぎて加工がすごく難しいし、
振り子につけて揺れだしたら、
ばねと同じで固有周波数で
揺れっぱなし。。。
(ばねの波が強すぎて、小さな
 地震の波が検出できなかった
 ということです)

まあ、最初はそんな失敗をするもの
ですね。

でもせっかく最初に作ったので、
 kitadai 1号
という名前を付けたところ、
研究室の先輩方からの冷ややかな
反応。。

そうこうしているうちに、なんとか
それなりのものを作ることができた
のですが、さらなるハードルが。。

コンビニの防犯カメラに振り子を
つけると、その部分に死角ができる。。

しまった。。。

というような苦労をしていた過去が
全く意味のないものになってしまう
ような、AIを活用した画像解析技術、
すごいですよね。

たとえば、当社からもご紹介している
この技術。

こういう技術を活用した商品を探して、
マケプレで扱ってみたいなぁと思って
います。
逆に、我こそは!という会社さん、
技術紹介をお待ちしていますよ!!


マケプレは以下のURLから。
記事に関するコメントなども、
「お問い合わせ」からどうぞ。
https://nttdata-mp.com/


「kitadai 1号」の材料はこちら。
※本文にもあるとおり、
 失敗作です。(笑)


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