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情報技術が熱狂を生み出す。

皆さん、こんにちは。
NTTデータの北代です。

ワールドカップ、皆さん観てますよね。
私ももちろん観ています。

スペイン戦の三笘選手のセンタリング、
素晴らしかったですね。

あの判定、実は、審判にとっては極めて難しい
もので、VARのサポートなしにはできない判定
でした。

どういう難しさがあったかというと。。

主審に関しては、真横から見ていないので、
判定できないのは言わずもがな。

副審は通常、ゴールポストの間とレフェリー
サイド(副審から見て、ゴールのあっち側を
「レフェリーサイド」と言います)のボール
アウトの判定は、ゴールポストでラインが
見えない場所になるため、ゴールポストを基準に
判定を行うことになります。

つまり、ゴールポストとボールを一緒に真横
から見て、間から向こうが見えたかどうか
という判定を行うことになります。(本当に)

ただ、人の密集するゴール前よりあっち側の
判定となるため、ゴールの中にポジション
しているゴールキーパーや、フォワード、
ディフェンスの選手が入り混じり、ボールが
見えないこともしばしばあります。

こうなると、判定のしようがないというのは
容易に想像がつくかと思います。

で、三笘選手のセンタリングの場面ですが、
三笘選手のセンタリングの瞬間、その前を
前田選手がスライディングで通過して
いたんですね。
(さらに、ゴールキーパーのシモン選手も
 重なっていましたね)

すなわち、副審からは前田選手の足や、
シモン選手の手が邪魔となり、ボールと
ゴールポストが一緒に見えない、判定不能な
状況が発生してしまっていたんです。

こういう時、副審がどういうアクションを
取るか、興味ありませんか?

答えは、
 人それぞれ
なんです。(笑)

と言うと、多くの方から「オイオイ」と
突っ込みが来そうですが、
 その時の副審の置かれている環境下で、
 最も合理的な判断に基づいて動く
というのが、より正確な言い方ですかね。

この「合理的」というのが人それぞれに
なっちゃうんですね。
(まあ、瞬間的に判断しないといけないので
 仕方ないと思いますが)

ちなみに私の場合は、ボールアウトの判定が
できていないため、
 ダウト過ぎてフラッグアップできない。
 主審が出たという判断をするのであれば
 主審の判断は尊重する。(こっちからは
 見えないし)
という思考になり、主審の判断より先に
旗を上げることはないです。

競技規則でも、副審の役割の一つに
 ボール全体が競技のフィールドの外に
 出たときに、どちらのチームがコーナー
 キック、ゴールキックまたはスローインを
 行うのか。
を合図することと書かれており、「出た」と
確認できない限り合図しないことになって
います。

となると、同じような状況が発生すると、
ボールが出ていても出ていなくても、
 副審から見えないのであれば結果が
 同じになってしまう
ということになってしまいますね。

それではマズいわけですが、今回はVARが
活躍することで、正確な判定ができることに
なったのです。

VARの確認結果はこちらのFIFAの投稿画像が
全てです。

この画像、ゴールインの判定を行うための
固定カメラのものなのですが、ゴールライン
全体を監視しているので、三笘選手の
センタリングをベストアングルで捉えられて
いました。

ということで、人の見えないところをVARが
カバーしてくれるという、理想的な情報技術の
活用の形が実現したわけですね。

ちなみに今回、出た出てない議論になった
この状況、同じくFIFAの映像で説明して
くれています。

ちゃんと横から見ていない画像は信用するな、
ということですね。
(今回の三笘選手のキックの瞬間も、
 真横から見た映像だと、1mmどころか
 1cmくらい残ってますしね)

今回、選手たちの素晴らしいパフォーマンスを
情報技術がきちんと証明してくれたことで、
予選突破できた日本代表。

決勝トーナメントでも引き続き、熱く
応援しましょう!!


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