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番外編1 小野郷に行ってみた!

 今回、番外編として、小野郷で活動されております北部山間かがやき隊北区担当の奥田さんに取材をさせて頂きました。この取材を通して、「地域活性化」という言葉が持つ意味の多様さと、制度などの仕組みだけでなく、地域個別の性格を鑑みれたのではないでしょうか。
 また、小野郷という地域が持つ魅力を、現地で解説して頂き、改めて奥ゆかしさというものを感じました。その様子などを記事として、まとめていきたいと思います。
 是非、ご一読ください。


小野郷について

 まず、簡単に小野郷について説明させて頂きます。
 小野郷は国道162号線に面した小野地区と静かな田園風景が広がる大森地区からなりますのが、小野郷と言われる地域です。
 山間部であるため、夏は涼しく、冬には雪が積もる気候となっております。
 源氏物語の舞台となっている小野郷では、その登場人物であります『落葉姫』が祀られております岩戸落葉神社や文徳天皇の第一皇子であります惟喬親王が晩年に住まわれたとされている安楽寺などがあります。



小野地区の岩戸落葉神社


大森地区の安楽寺

小野郷を含めた北山三村(小野郷・中川・雲ケ畑)について

 すごく自然や史跡名所、独自の伝統文化が息づいており、それらが大切に受け継がれている地域です。都心からも近いところも魅力です。

小野郷について

 世帯数では120世帯ぐらいと言われており、私がお会いしている人たちであれば100人いるかいないかぐらいの地域です。
 北山三村を合わせても、500人いるかどうかの地域です。
 豊かな自然がありつつも、皆さん色々抱えてらっしゃる課題がありつつも、魅力あるところだというところで、私は北山三村の魅力発信であったり、移住定住のサポートをしたり、神社の活動や秋祭りなどの地域活動の支援などを行なっています。
 小野郷と呼ばれる地域は、小野地区と大森地区が合わさって小野郷と呼んでいます。発信する際にも、どちらも小野郷であることがわかるように、小野郷学区小野地区や小野郷学区大森地区と言い方には気をつけています。住民組織である自治会は1つの自治会でやっているのが現状でありますが、小野郷には小野地区と大森地区の2つがあるということがわかって頂ければと思います。
 小野郷について、高齢化がかなり進んでいる地域で、就学児童がおらず、小学校も休校中です。そのため、福祉に焦点を当てていかないといけない地域だと思います。デイサービスセンター「北山杉いこいの家」があり、こういう厳しい地域にデイサービスがあることは1つの安心材料でもあると思います。誘致しても難しいとは思いますが、地域の方々のご尽力があって今、福祉の面では、かなり充実が図られています。
 小野郷全体で人口減少が進んでいるので、なんとか歯止めをかけようと、移住促進委員会というものを地域住民主体で立ち上げ、活動しています。私は移住促進活動をサポートし、また、空き家物件を調査したり、地域の案内をしたり、啓発パンフレットを作成したりなど補助的な役割をしています。

移住促進委員会の方々の年齢層とどのくらいの人数がいらっしゃいますか?

 自治会の役員の皆さんにも同様のことが言えるのですが、移住促進委員会の皆さんの年齢層は、70代~60代くらいです。
 基本的には、各地域の町内会長さんと自治会長さんなどを含めて約10名ほどです。ですので、住んでいる方が移住促進活動をされているという感じです。

小野郷という地域を一言で表すなら何と表しますか?

 小野郷が誇れるものとして、移住促進活動ではないかと思います。今年で7年目になるのですが、私が着任したのが、令和3年8月なのですが、そこから現在までで約2年間で4組の移住者をお迎えしています。

移住者の年齢層的には?

 私が対応している方は30代後半から40代となっています。

小野郷に移住されたとのことですが、移住されて気づいた魅力について何かありますか?

 私が対応した移住者の方々のほとんどが大森地区に住んでいるのですが、谷間に開かれた村で、風景がパッと広がり、美しいって方が多いです。そして、割と街に近い田舎ということも魅力であると聞いています。私は「街に近いほどよい田舎」とキャッチフレーズを入れて地域を紹介しています。この地域は、割と市街地に近いけれども、すごく豊かな自然と伝統文化を今も大切に受け継がれている。ずっと昔から皆さんで守られている大切な歴史とか文化が息づいている地域なので、本当に面白いなって、すごく思います。

リモートワークの普及によりこれから移住者の方が増えてくるのではないかと思いますが、その点についてどう思いますか?

 私自身、移住いただいて地域が盛り上がるのでしたら良いと思います。しかし、北部山間地域では他のどこの過疎地域でもそうだと思うのですが、田舎特有のものがありまして、神社の一斉掃除など隣組という組織がいくつもあり、ここを掃除したり、秋祭りなど割と田舎ってゆったりしているように見えて忙しいかと思います。そして、例えば、周りに迷惑をかからないように生活するなど「相手を思いやる」暗黙のルールも存在するので、一旦、移住促進委員会が窓口となって地域とかを案内してご理解いただける方に入って頂ければと思います。
 色々とその地域と折り合いをつけながら、地域も良し、移住者も良しという妥協点を探るということを移住促進委員会で活動している中で、大事にしていることです。
 移住促進委員会では、町内会長さんが移住促進委員さんなので、移住者さんが来られた時に町内会長さんと一緒に町内を回り、大きな祭りの時に改めて紹介するなどの工夫をしています。また地域紙に載せたりと、何か知らないけど入ってきたのではなく、誰かの紹介で入ってきたということを出来るだけ、地域の人に伝えるようにはしています。
 高齢者の方々が多い地域ですので、見知らぬ人が歩いていると警戒されるので、予め地域住民と関係を構築しておいた方がスムーズにいきやすいと思います。

おすすめスポットがあれば教えてください。

 地域の御宮さん二つをあげようと思います。一つが、小野地区にある岩戸落葉神社です。イチョウの黄葉が綺麗で、ライトアップなどで、映えスポットとなっています。もう一つが大森地区にある大森賀茂神社です。神秘的でスピリチュアルな感じがします。この二つを合わせて地域の魅力なんじゃないかと思います。


大森地区の大森加茂神社

北部山間かがやき隊の活動について

 主には、移住促進活動、ブログ・ラジオ・インスタなどで魅力発信、地域活動の支援の三つを軸としています。移住促進活動については、移住促進委員会と活動を共にし、新たな移住者の方々を迎える準備や、迎え入れた後の地域紹介などを行なっています。魅力発信については、『北山三村ブログ』というブログを書いています。ラジオでは、京都三条ラジオカフェで『京の田舎暮らしだより』という番組を持っているので、北部山間地域全体を紹介したりしています。その他にインスタや地域全体にかがやき新聞を毎月発行しています。地域支援の活動は多岐に渡りますが、例えば秋祭りの準備やサポートなどを行なっています。
 地域において、維持・継続して行くために、どういうことが必要かということを考えながら、人と人とを繋ぐということを目標に頑張っています。

短期的、中長期的にやってみたいことはありますか?

 短期的には、私が令和6年の3月末でかがやき隊の任期を満了するので、かがやき隊として最後にできることとして、小野郷・中川・雲ヶ畑それぞれに地域力というものが低下しているのはあるかもしれないですが、やっぱり魅力を持っている方や頑張っている方などが点在している状況なので、そういう方々をおこがましいですが、私が仲介して繋げられるようにしたいです。
 三つの地域は共通の課題を抱えています。それは地域経済低迷・学校の休校・路線バスの廃止などの課題があるのですが、そういう課題を解決する時にはやはり声を上げていかなければどうにもならないと思います。地域住民が声を上げないとわかってもらえないと思います。逆に言えば、地域住民が頑張っている人がいるということをアピールすることで行政側としても頑張っている人がいるので、サポートしますという立ち位置だと思うので、そういう方々をどんどん紹介して発信して、一緒にやれるところは連携してやっていくなど、ぜひ知ってもらいたいと思います。
 中長期的には、移住者の方々が今後を担ってくるので、移住者の方々と今後もつながりを持とうと思っています。やっぱりどこかのタイミングで代替わりが必要となってくるので、いきなりの代替わりではなく、色々一緒に活動する中で、思いを汲んでもらってリスペクトしてもらう中で、これは残していかないといけない、これは変えていかないといけないなど実務の中でないと分からないと思うので、そういったものを私と一緒にサポートしていきたいと思います。


 今回、小野郷で活動されております奥田さんに取材をさせて頂きました。
 この取材を通して、地域を活性化させる上で、制度などの仕掛け面だけではなく、地域それぞれの性格を考慮した上で対策を考えていかなければならないということを再認識できたように思います。
 この小野郷での取材では、実際に奥田さんの案内のもと、地域を紹介して頂きまして、多くの見どころや思考を膨らませることができました。そして地区ごとにそれぞれ特色があるので、語っても語り足りないことも魅力なのかと思います。皆さんも、ぜひ一度、来訪してみてください。

北区盛り上げ隊  山戸龍徳

 最後に、ブログ、ラジオ、インスタグラムもやられているということなので、紹介させて頂きます。
・「北山三村」ブログ https://kitayama3.jp

・ ラジオ https://radiocafe.jp/2019010001/

・ インスタグラム https://www.instagram.com/kagayakitaiin/?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA%3D%3D