第3回 「不治の病」に新たな光を!「まあいいかcafe」〜認知症になったとしても活躍できる社会を作る〜
こんにちは!北区盛り上げ隊です!
今までの取材は皆さんに知ってほしい企業さんのところへ取材に行っていましたが、今回は初めてイベントに参加させていただきました!
今回はその様子と皆さんに知ってほしいことを記事にしましたので、ぜひご一読いただければ幸いです。
認知症になっても活躍できる!まあいいかcafe
今回、我々が参加したのは、「まあいいかlaboきょうと」平井万紀子様が主催されている「まあいいかcafe」です。
「まあいいかcafe」とは、認知症の方が飲食店のホールやウエイトレスとして働く事ができるカフェのことです。
「認知症になったとしても活躍できる社会を作る」
「認知症になったとしても活躍できる社会を作る」という志のもと、活動をされています。
平井さんのお母さまが認知症になった際に、「注文を間違える料理店」に出会ったことが活動のきっかけになったそうです。認知症になってできなくなったこともあるけど、できることもある。私自身今まであまり深く考えた事がなかった認知症について考えるきっかけになりました。
HP https://maiika-kyoto.jimdofree.com
北区盛り上げ隊「まあいいかcafe」に潜入!
今回の「まあいいかcafe」は、京都市北区の大宮交通公園で開催されました。この日の大宮交通公園は日曜日で屋外には京都市北消防署の訓練を見学する子どもたちが多く集まっており、老若男女で大いに賑わっていました。
そんな中、「まあいいかcafe」が開かれている大宮交通公園内「社の家」に入ります。すると、そこにはお客さんとスタッフ、そして、今日の主役である認知症の「ホールスタッフ」の方々が準備をされていました。
※今回は認知症の方に加えて、イベントにぜひ参加したいという高齢者の方々もいらっしゃいました。
メニューを持ってきていただき、そのまま注文も受けていただきます。私はカレーライスとコーヒーを注文。しっかりとメモを取って注文を取られていました。
注文後、10分足らずでカレーライスとコーヒーがテーブルに運ばれてきました。注文や運ぶ場所を間違えられることもあるかなと思っていたのですが、しっかりと届けてくださいました。「カレーライスの人は?」と話すスタッフ役の認知症の方の目は一抹の不安はあるものの、どこか楽しそうにも感じました。
今回参加された方々に「まあいいかcafé」に参加した感想や、今思っていることなどをインタビューしてみました。
盛り上げ隊「今一番楽しいことはなんですか?」
小林さん「仲間と交流をすること。家でぼーっとしているよりも、運動とかをする方がいいです。」
しまじいさん「ネット囲碁や野球を見たり、友達と電話したりすることかな。」
盛り上げ隊「今回参加した感想を教えてください」
小林さん「人と話せる事が楽しかった。こんなに集まれることがそんなにないから。」
しまじいさん「もう少し自分一人で動いてみたいと思った。」
盛り上げ隊「今後やりたいことはありますか?」
小林さん「人と交流できることをやりたい。」
しまじいさん「子供と自由に交流ができるような施設を探したい。」
取材を終えて
北区に下宿している自分にとって、あまり交流のなかった地域の高齢者の方々と交流する事ができ、様々な話を聞く事ができた貴重な経験になりました。その一方で、将来、自分の両親や自分が認知症になったらどうやって対応するべきなのか考えさせられました。
認知症に完全な治療法が無い現代において、誰しも認知症になる可能性があります。今の日本は65歳以上の6人に1人が認知症患者だと言われています(※)。そんな厳しい現実の中でも、未来に希望を持つ高齢者の方々の話を聞いて、現状に落ち込むのではなく、やりたいことに挑戦し、今を懸命に生きる人達とそれを本気で支える人たちの姿がそこにはありました。
(※)公益財団法人 生命保険文化センター 認知症患者はどれくらい?
https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/1105.html
「認知症になっちゃったか。もう何もできないかも」ではなく、「認知症になってできないこともあるけど、できることもあるよね。」という意識。
そして、認知症を抱える人も活躍できる居場所を作る。挑戦をさせてあげて、多少の失敗は「まあいいか」と思える文化を作る。そうして、認知症の人への社会の認識が「まあいいかcafe」の活動によって少しでも変わることを祈っています。
「北区盛り上げ隊」藤本 聡