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読書備忘録27

この本に求めていたコト

感情とは切り離せない経済学に興味を持ち、世の中の実態を捉えている本だと思い購入。

感想

以下3点は印象に残った文章(注:自身の言葉と考えが混ざっている)

●25ドルの万年筆が15分先の別の店で18ドル、と、455ドルの高級スーツが15分先で448ドル 25ドルの出費に対しては15分先の18ドルを買うために少し遠くても別の店に足を運ぶが、455ドルのスーツと448ドルのスーツでは、すでに高い出費は確定しており、その中での7ドルの出費はもはや誤差として捉えて、別の店に足を運ぶことよりも今いる店で購入を決断する。

●値札の価格は、私たちが商品やサービスをその価格で買おうと思った時、はじめてアンカーになる。そしてその影響は後々まで続く。一貫性を保つために。 ※だから自分の価格を提示する時には定価で高い金額を提示しなければならない、一度低くアンカリングされると二度と上げられない

●人に何かを欲しがらせるには、それが簡単には手に入らないようにすればいい。 フランス人ジャン=クロード・ブルイエは、タヒチの黒真珠の販路を見出そうとし世界中に売り捌くことにしたが、まったく売れなかった。 旧友である伝説の宝商ニューヨークのハリー・ウインストンを訪ね店舗のショーウインドウに飾って法外に高い値札をつけ、豪華なグラビア雑誌に全面広告を出した。価値がはっきりわからなかったものを高級品に変えた。よくわからないものは人のふんどしを借りて高くし憧れの存在にした方がよい。高い=いいものであり、万人は手に入らないので人と差別化できる個人の所有欲を満たせることができると考える。

経済学は合理的であり無味乾燥な学問だと思っており、実社会とどこか照らし合わない部分が多いと感じていた。人間には感情が存在しており、その感情によって人間の行動は左右される。人間の感情や欲求を踏まえた実態に近い経済学を実験結果を交えて表現されていたこの本は、面白いものであり、自分の考えの型として、自身のメモに追記した。


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