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小説『英彦の峰の気を負いて』人生100年時代に

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九州の一地方都市で、この年65歳になる登場人物が、故郷を再発見し、自分の原点を探る旅を始めた。男女7名の高校の同級生が、故郷の大分県中津市に集まった。 メンバーは1970年代の…
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小説「英彦(えひこ)の峰の気を負いて」抜粋①

中津駅のホームから 高架線のホームから眺める街は雪で真っ白に覆われていた。 小幡次郎は大…

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小説「英彦(えひこ)の峰の気を負いて」抜粋②

1981年2月 渋谷 この日集まったメンバーは学生時代によく酒を酌み交わした仲間だった。…

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小説「英彦(えひこ)の峰の気を負いて」抜粋③

福永光男のこと 渋谷の喫茶店、バトーでの読書会は福永が主宰していた。彼は世話好きで、いつ…

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小説「英彦(えひこ)の峰の気を負いて」抜粋⑥

珈琲と木村記念美術館 岩田郁子の実家は江戸時代から続く藩医の家だった。家では子供たちが医…

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小説「英彦(えひこ)の峰の気を負いて」抜粋⑫

英彦の峰の気を負いて  四日目の最終日、全員が朝早く母校の校門前に集合した。七人の卒業生…

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