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ご報告

【ご報告】

 突然ですが、6月30日をもって、キリンを退職することになりました。

そして、先週の金曜日がキリンの最終出社日となりました。

 まさか自分が定年以前に退職するとは、もっというと3年以内に退職するとは思っていませんでした。入社した際は、キリンでビジネスマンの一生を終えることに何の疑いもなく、むしろそのことに誇りを感じていました。

 就職活動時も、「とにかく“カッコイイ大企業”に入社するんだ!」そんなミーハーで浅はかな気持ちでした。その後、幸か不幸か、第一志望の“カッコイイ大企業”のキリンに内定しました。入社後も、周りには表面的な謙遜で振る舞いながらも、あたかも自分が偉くなったような気持ちでいました。

 ですが、社会人1年目の冬あたりから、ある違和感を感じ始めました。

「あれ・・・俺ってなんで働いているんだっけ・・・?この先、30歳くらいで結婚して、子供生まれて、40歳とかである程度の役職に就いて、50歳くらいで困らないお金もらって、60とか70歳くらいで定年退職して、余暇を楽しむ。え・・・   俺って普通の人生で普通に死んでいくの・・・?子供生まれるぐらいしかワクワクしかせんやん・・・」

 かなり言い方は乱暴になってしまいますが、こんな気持ちになりました。虚しい気持ちになったというより、死ぬときに、「人生そこそこやったなあ〜」で終わることを想像したとき、月〜金まで愚痴を言いながら嫌々働いて土日でストレスを解消するサイクルに陥ることを想像したとき、「高校バスケの時が一番自分がんばったし充実していた」と、この先言い続けると想像したとき、本当に「怖い」気持ちになりました。

 気付けば、Googleで「なぜ人は生きるのか?」と検索していました。このとき、周りにいた仲良い友達とそれまで「読んでも意味ない」と思っていた自己啓発本に救われたのを覚えています。もちろん命を断つとかそういった話ではないのですが、「なぜ働くのか、生きるのか」と初めて真剣に考えさせられました。

 そんな中、いつものように退勤後、家で無作為にYouTubeを見ていると、たまたまソフトバンクの孫さんのある動画を見ました。このなんとなく見た動画が私の人生を一変させることになりました。

 「孫さんのように人に笑われるくらいの大きな夢や目標を持って、たった一度の人生を生きて、完全燃焼したい!」と。

 今でも鮮明に覚えていますが、その動画を見て僕は全身に電撃が走り、ノートに思いを書き殴りました。

そこから、色んなセミナーに行ったり、人に会っていったりする中で、

「高校バスケの時のように、逆境に自ら飛び込んで行かないと自分が求めているスピード感での成長はない」と思いました。

そして、2年目の夏〜3年目春まで「グロービス」というビジネススクールに自費で通いました。

貯まっていたお金もどんどん消えていきましたが、周りのレベルが高くなかなかついていけず苦しい、でも毎日に最高の楽しさを感じ、逆に満足度は貯まっていきました。学んだ知識もそうですが、グロービスで出会ったたくさんの方々が素晴らしく、その方々の影響で、何より自分の「視座」がグンと上がったのが一番の収穫だったかなと思います。

本当は4月から正式に入学するつもりだったのですが、今後のキャリアを考えることに時間を費やしたい、費やすべきだと考え、急遽辞退することになりました。ご報告できていなかった方々申し訳ございません。

 そして、転職活動を正式に始めました。

大手→メガベンチャー→スタートアップという順番で志向が変化しました。ここで、僕の“コンプレックス”が引っかかりました。

大きく二つあり、一つ目は、「就職活動時に嘘をついたこと」、二つ目は、「大学バスケ時チームに貢献できなかったこと」です。

 一つ目の「就職活動時に嘘をついたこと」については、軽く上述した通り、新卒の就職活動時は、企業選びの軸なんて考えてもよく分からなかったため、正直ベースでいうと、①大企業②カッコイイ③土日休み④絶頂期の年収700万円以上 こんな感じです。にも関わらず、一つひとつの企業に「御社の●●という部分に惹かれ・・・!」とカメレオンのように嘘を言っていました。
それだけならまだしも、もちろん一部ではあるものの学生時代頑張ったことなどかなり盛った(嘘に近い)部分もありました。
だから、内定した後も、8割嬉しいけど、2割違和感ありました。この一つ目のコンプレックスは、転職活動時の企業選びには影響を与えていませんが、今回の転職活動は、「全て本音で嘘偽りなくさらけだそう」と誓いました。

二つ目の、「大学バスケ時チームに貢献できなかったこと」について、このコンプレックスがスタートアップを志望する理由の一つにもなりました。

大学4年生ともなると、普通チームのためにどう行動したら良いか、という思考になります。ですが、就職活動に没頭していた自分は、自分のことだけしか考えておりませんでした。一方で、ラグビー部やサッカー部、ラクロス部などの仲の良い友達は就職活動もあまりせず、どうすればチームが良くなるかを考えていました。そんな彼らと第一志望のキリンに受かって浮かれている自分とを比較した時、自分にとって彼らが尊い存在に映りました。

キリンに就職後も、担当業務が個人プレーな面もあり、そのコンプレックスは自分の心の中で暴れ続けました。そう思った時、大手企業ではなく、少人数のベンチャー(スタートアップ)に行くことで、自分を変えれるチャンスになるのではないのかなと考えました。もちろん、キリンでもできるのですが、良くも悪くも一人の影響が大手企業より格段に大きいベンチャーの方が自分に責任を持って行動できるのではないかと考えました。
ベンチャーやスタートアップを選択した理由はそれだけではないのですが、上記のコンプレックスが要因の一つであることは間違いありません。

 上記のような軸で転職活動をしていく中で、本当に素晴らしい方々にたくさんお会いました。

「自分が知らなかっただけで、こんなにすごくてカッコイイ人がたくさんおるんや・・・」と。

 そして、7月1日より、ビザスクというスタートアップ(ベンチャー)にジョインすることになりました。
色々省略すると、特にビザスクに惹かれた理由は、
1.社長の端羽さんをはじめとする魅力のある方々と働くことができることを想像したとき心からワクワクしたから

2.ビザスクのスポットコンサルサービスを通じて、存在意義を見失っていた人たちが自分の価値に気付き、イキイキとした人生を過ごせることに貢献できると考えたから

3.大手企業の経営企画部や新規事業担当者等をクライアントとして業務を行う、「事業開発(≒新規開拓営業)」というポジションで非連続な成長ができると思ったから
の3つです。
 素晴らしい会社に採用していただいたことに感謝して、プライドを捨てて死ぬ気で頑張りたいと思っています。

 また、「ごく普通の人間でも努力すれば成功できる」ことを証明したいです。
正直、自分がこんな優秀な人たちしかいないスタートアップに行っても良いのかと不安に思った部分もありますし、同じような不安を抱えている人もたくさんいるのではないかと思っています。
これまでは敷かれたレールでしたが、周りの反対を押し切って自分で決断した道です。

 だからこそ、ごく普通で平凡な自分が「不安は杞憂。情熱さえあれば誰にだって可能性がある」ことをこの身をもって、証明したい。本田圭佑がそれを僕に教えてくれたように。




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