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考えすぎてきた自分を変えてくれた、フィンランド留学

 私は現在、とある地方国公立大学の4年生だ。振り返ってみると、自分は人生において常に悩み過ぎてきた性分だ。恐らく、自分はHSP(Highly Sensitive Person)に当たる。初めてそれに気づいた時、どうしようもないことなのだと分かった時、涙が止まらなかった。それだけではなく、自分の育った地域、家庭環境も影響し、自ずと考えさせられることは多かったように思う。

 しかしそれは本当に、自分のことをトコトン悩ましてきた。けれど今振り返ると、だからこそ感じ取れてきた物の見方や、経験、他者への配慮、そういうものは身に付いたようにも感じている。いや、そう言い聞かせてきた。

 けれどそんな自分は、昨年2019年のフィンランド留学を機に180度とまでは言わずとも、120度くらい?変われたように思う。自分がHSPなのだと気づいたのも、この留学中であった。


 フィンランド留学は大学4年の夏に行った。就職活動と卒業を遅らせた上での留学だった。(何故このタイミングで行ったのかは追々綴りたい)

 留学先の大学はフィンランドの中でも田舎の方で、日本人留学生は私1人だけであった。自分は特別英語が得意な訳でもなく(TOEIC600点くらい)、特に会話には全く自信がなかった。国際系の学部に所属する学生のくせに英語を話すことを怖がっていた...。その上、留学先ではこれまで学んだことの無い社会福祉を勉強することになっていたので、不安でしか無かった。


 しかし、そんな心配は全くの杞憂であった。3ヶ月半の留学は、とてつもない幸せに満ちていた。


 何がそうさせたのかは、今でもまだハッキリとは言葉にできない。けれど、これまで感じたことのない精神の安定感と、自己肯定感が高まる感覚が心の底からみなぎってきたのだ。


  これまで私は、人生の大きな選択の度に(特に進路)、恐怖を抱いてきた。レールから外れてはいけない、自分のできる一番の努力をし、高みを目指さなければ、自分は堕ちてしまう...。従って常に自分を責め、追い込み、苦労することが正義だと思っていた。レールから外れたら最後。いつからだったろう、まるで常に自分は綱渡りをするような感覚がしていた。


 しかし、フィンランドに行き、様々な国の友人と対話をしたことで、自分のそんな思考は本当に本当に狭い世界の中だったのだと気づいた。そして、これまで自分が考え過ぎてきた要因は、単に自分の性格だけではなく、日本独特の社会的な「何か」もその要因だったのかもしれないとも確信した。

 そして、これまで出会った友人(日本人)と改めて対話していくうちに、悩んでいるのは私一人じゃ無かったのだ、ということも気づいた。


 このノートを通じ、 私が見てきたもの、考えてきたこと、経験したことをダラダラと綴る。それらを言葉にすることで、私のように悩みすぎる人を減らしたい。そして少しでも、生きやすい思考のヒントを与えることができたならば、それはとても、嬉しい。