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留学先にフィンランドを選んだ理由

 こんにちは!少し前までは猛暑の日々だったのに、最近グッと涼しくなり秋めいてきましたね。

 今日は私がフィンランドを留学先に選んだ経緯を綴りたいと思います。

 結論から言うと、一番生きたかったスウェーデンの大学に落ちたからです。

 (ええっ...そんなネガティブな理由!?)って感じですよね笑、すみません。

 元々、「男女平等、女性の働き方、子育てのしやすい社会とは?」のようなトピックに関心がありました。なので、ジェンダーギャップが低い北欧のスウェーデンに行き、本当のところどうなのかを学びたいと思っていました。志望していたスウェーデンの大学では、ジェンダーを扱った授業が開講されていたので、スウェーデンの男女平等の文化を肌で感じながら、授業を受けたいと考えました。

 というのも、この日本の社会にすごく違和感と疑問を持っていたからです。男女雇用機会均等法が制定されて早30年以上。なのに、女性は家庭、男性は仕事、この風潮って未だに強いと思いませんか。家事はお母さんがやるもの。共働きだとしても女性の家事負担は大きい、子育ての負担もお母さん中心。2019年に世界経済フォーラム(WEF)が発表したジェンダーギャップ指数で日本は121位でした。

 これらを「フツウ」としたまま、社会に出て働き始めるのって結構ヤバいんじゃないかなって思いました。自分が社会に出たときに、「女子だから」という理由で壁にぶち当たったり、悔しい思いをどこかで必ずするだろう、という覚悟がありました。でも、「それを当たり前として捉えてしまってること自体が異常なんじゃないか?」とも思いました。女子はそういうもの、と常識としたまま社会で生きようとしてる自分が怖かったです。

 だからこそ、この社会の常識から外に出て、日本を俯瞰したいと思いました。

 よく日本のメディアも北欧が男女平等や子育てしやすい社会の先進国として取り上げますよね。けれど、それもメディアの切り抜きだと考えていました。「北欧すごいすごい!幸せな国!!!」って、日本メディアの誇張なんじゃないかな?と、捻くれている私は思っていました。

 日本の女性も北欧の女性に習って働きましょう!!みたいなことも、M字曲線を引き合いに出してよく言われます。「ああ、北欧の女性と違って、ちゃんと社会で活躍できない日本の女性は劣ってるのかな」そんな風に思っていました。(今思うとすごく洗脳されてたと思う) だから、実際に留学をして本当のところを確かめたいと考えました。 

 で、留学先の方はどうだったかというと。私の応募したスウェーデンの大学の枠は1つで、そこに私の他にもう一人、応募申請をしていたんですね。成績や、留学期間を加味された上で私は落ちてしまいました。成績もあまり良い方では無かったので納得だったのですが...。しかし、留学支援課から、「他の大学に変更するならどこか行ってもいいですよ」とおっしゃっていただきました。ただ、スウェーデンのその大学に行きたい!という気持ちが勝手に膨らみすぎていて、「他のところならもういいや。」って思っていました。

 私の昔からの悪い癖で、自分が行きたい1番のところじゃないと納得できない性分がありました。高校受験も大学受験も自分の第一志望が通ってきてしまったからか、そういう柔軟性が極端に低かったなと思います。 

 私が、もう留学は諦めるとメソメソしていたときに、「留学支援課へ一緒に話を聞きに行こう」と、当時お付き合いしていた人が説得してくれました。今思うと、自分が留学したら遠距離になってしまうのにそんな風に言ってくれるってすごいと思います。本当にしょうもないんですが、彼の説得が無かったら留学行ってなかったと思います。

 こんな感じに、以前の私は、やりたいことや学びたいことは頭にあるのに、自分に自信が持てなくてチャレンジできなかったメンタル弱々な人間でした。それと、何かに挑戦する前に失敗するのが本当に怖かったです。失敗して恥をかくなら、やらない方が安全なんじゃないか。そんな風に思っていました。

 彼に手を引かれて、留学支援課へ話を聞きに行ったところ、フィンランドの田舎の方のある大学にまだ空きがあるからどうかと紹介してくれました。ネットで調べたところ、その大学と日本で協定している大学は、私の大学とあと1つだけでした。今季留学しても、日本人は一人だけの可能性があるということでした。本当に何様だよって感じなんですが、知名度もないし、情報も少ないその大学に留学することに当初は気が進みませんでした。それに、自分の英語力に自信もなかったので、滞在中日本人一人ということかとても不安でした。いろいろ考えて不安要素はありまくりだったのですが、そこ以外に選択肢も無かったので、留学することに決めました。今振り返ると、

 やってもしないのに色々リスクや不安を挙げては勝手に心配したり、決めつけたり、止めようとしたり。すごく損なことばっかりしてたなぁと思います。

 そんな風に、フィンランドに留学へ行くことになりました。とはいえ、フィンランドも北欧諸国として男女平等は進んでいますし(むしろスウェーデンよりも進んでいる?)、元々ムーミンが好きだったり北欧雑貨に興味があったりしてたので、時が経つにつれ留学は楽しみになってきました。

 当初の志はご立派だったかもしれないけど、いざ留学となると色々紆余曲折していました。不安で何回泣いたかわかりません笑。行きの飛行機の中でも、「きっと留学中は楽しいことより辛いことの方が多いだろう。帰国後は就職活動が待っている。あーーーーどうしようどうしようどうしよう」....こんな感じでした笑

 とはいえ、そんな不安は良い意味で大きく裏切られることになりました。