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人間もやっと、植物に追いついてきた?

昨日、久しぶりにフィールドに出て、なるほどなあ、と思うことがありました。

それは、「ある場所にサンショウの木があるのだけど、全然、実がならないから草刈りの時に刈ってしまった」というお話から始まりました。

小粒でもピリリと辛い、というサンショウは、「雌雄異株」といって、オスの木とメスの木が別々にあります。

このようなタイプの木には、アオキとかモチノキとか、他にもいろいろあります。

こういうタイプの木は、メスの木にしか実がならず、しかも、多くの場合、近くに花粉をくれるオスの木が必要です。

それに対して、1本の木に、雄花と雌花がつくもの、1つの花におしべとめしべがあるものは、「雌雄同株」といいます。


今まで、仕事がら、ずっと目にしてきた「雌雄同株」ということば、植物だからこうなのだ、と何の疑問ももたずにきました。

ですが、調べてみると、「雌雄異株」と言われる桑の仲間には、普通は「雌雄異株」だけど、まれに「雌雄同株」といって、1本の木に、オスの花とメスの花が咲いて、1本でも結実する木があるそうなのです。

そこで、身近な実例を思い出しました。

以前、山に詳しい方に頂いたサルナシは、普通は「雌雄異株」。

ところが、山でじっと観察すると、1つの株に両方の花がつき、実がなる株を発見。

そんなサルナシを実際に育ててみると、確かに、一株でも、ちゃんと小さいけれど、キウイのような実がなります。

そういえば、カエデの仲間にも、ほとんどは「雌雄異株」だけど、まれに「雌雄同株」あり、というものがあったのを思い出しました。


人間界では、性の多様性のありのままをきちんと認めよう、という動きが、やっと最近になって本格的に見られるようになってました。

ですが、性の複雑さというのは、植物を見ても、自然界にはごく普通のこと。


サンショウの実がきっかけとなって、自然界のおおらかさというのか、自由で型にはまらない(はめられない)ありかたを思い出すことができました。

やっとのことで、人間は、自然のありかたに、追いつこうとしているのでしょうか?

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