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森に入って見えてきたこと、の続き

山登りでなく、それほど傾斜のきつくない森の中をぶらぶら歩いたことは、おありですか?

常緑樹が多い森は特に、ですが、年間通して気温の差が少ないので、森の中のそぞろ歩きをすると、暑ーい時期には、かなりの快適さを体験できますよね。

冬は、陽がほとんど差しこまないような森では、かえって冷たい感じもしますけどね。

先日、森に入って、樹木のない場所との気温の差、心地よさの差を痛感しました。

もうひとつ、森の中で、なるほどなあ!と思ったこと。

それは、若い人の身のこなし方、でした。

今回、3人体制で仕事をしましたが、私の他は、若い女性です。
一人は、20代後半、もう一人は19歳の大学1年生。

二人とも年齢が若いとはいえ、森の中の動きの速さ、的確さは、年齢だけの問題ではないようです。


一人はお嬢さん育ちの方ですが、父上が森とつながりの深い仕事をされているので、小学生の頃から、ときどき、一緒に山に入ってこられました。

ときには、キノコ狩りのベテランさんとともに、山でキノコ狩りをしたりもしてきたようです。

だからと思いますが、それなりに傾斜がきつくて、足下も雨の後で、すごくぬかるんで歩きにくいのですが、私から見ると、身のこなしが軽く、忍者のようなすばやさで、歩き回っています。

普段は海のそばに住んでいる大学生は、普通は、こうはいかないはず。


そして、もう一人の20代の方は、普段から森の中で仕事をしているので、これまた、「ベテラン」という感じの確かな足取りなのです。

上り下りのちょっと大変な急な斜面でも、移動が早い!

この方は、名の知られた山系の近くで育ったので、中学生の頃から全校登山を経験され、山の楽しさに早くから目覚めて、森林関係の大学を出られました。

そして、卒業後もずっと山の中で仕事をされています。


このお二人の、楽しそうに着々と森の中で仕事をされる姿を見ていて、子ども時代の教育、環境って、本当に大事だな~と感じました。

経済成長に忙しかった時代、社会全体としては、森や自然と親しむことが後回しになっていた様な気がします。

それで、失った楽しみや可能性がどれだけ大きかったか、を思うと…

今はその反省から、森の中で子どもを育てようという「森のようちえん」などの活動も盛んになっていたりします。

小さい人と一緒に森の中に入ってみて、どうにも合わないようなら無理強いをしない方がよいと思いますが、楽しい経験を一緒にしてみると、小さい人は、可能性、選択肢を1つ、増やすことになるのかもしれません。

ハイキングでもイベントでもよいですし、今は、全国のあちこちにあるフォレストアドベンチャーで、ターザンするのも、よいと思います。

今は、小さい人用のコースも用意されているパークもあったりします。

きっかけは何でもよいですが、心ひかれる場所に足を運んで、気持ちよさと若い人、小さい人に楽しい経験をプレゼントできたらいいな、と思います。

せっかく、日本には67%の面積をしめる森があるのだから、利用しないともったいないですものね。




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