はじめまして、「学問バー Kisi」店長の豆腐です

はじめまして。
このたび2023年1月4日のオープンが決定いたしました「学問バー Kisi」の店長を務めることとなりました、豆腐と申します。

店長に内定した直後のツイートが思った以上の大反響を呼んでおり、「学問バー」という今回の企画が今後与えうるインパクトを想像しては、胸の震えるような思いでいっぱいになります。


今回のnoteでは、あらためて来年初めのオープンに向けたご挨拶を申し上げるとともに、店長を務めることとなったわたしについて、経歴を簡単に振り返るかたちで自己紹介をさせていただきます。
ぜひ温かい目でご一読いただければ幸いです。

大学時代まで

埼玉県に生まれ育ち、地元の小中学校に通ったのち、県内の公立高校(男子校)に進学。
3年間の男だらけの生活を経て、東京大学文科III類に入学しました。
進振り後は文学部行動文科学科社会心理学専修課程に進学し、社会心理学を専攻しました。
お世辞にも真面目とは言えない学生でしたが、本を読んだり文章を書いたりすることについては比較的熱心で、文学・思想・哲学・心理学などの書籍を中心に広く浅く読み漁っておりました。

大学卒業後

大学卒業後は中小の学術系出版社に入社し、5年ほど編集実務(校正や原稿整理、著者とのやりとり、書籍装丁のデザインのディレクションなど)に携わりました。
いわゆる人文・社会科学にカテゴライズされる書籍全般の編集実務を担当し、歴史学・経済学・文学・法学・社会学・心理学・教育学その他、ジャンルを問わずさまざまな書籍の出版に関わりました。
当時の上司に「院卒の社員しかいない編集部にもかかわらず、学部卒の自分が採用されたのはなぜだったのか」と尋ねたところ、「先生たちにかわいがられそうだったから」との一言が返ってきたのを今でも覚えています。

携わった書籍のタイトルなどは挙げられませんが、一つ印象に残っている思い出を申し上げるとすれば、初めて「あとがき」に私の名前が載った(「〇〇社編集部の〇〇さんにはたいへんお世話になり……」)書籍が日本の近現代文学の研究書であり、当時のわたし自身にとっても比較的関心の強かった分野の作品だったことは、たいへん嬉しく誇らしい出来事でした。

フリーランスとして

約5年間勤めた出版社を退職後、一度IT系の企業に転職しましたが、雰囲気が肌に合わず1年足らずで退職しました。
その後はライティング・編集実務などを業務委託で請け負うフリーランスとして、2年ほどにわたり生計を立ててきました。

フリーになってから縁あってお誘いをいただき、現在もありがたいことに携わらせていただいているお仕事の一つに、「日本構想フォーラム」という研究会の活動報告の作成業務があります。

さまざまな分野の第一人者の方々が一堂に会し、さまざまなトピックについて豊かで深い意見交換が行われるこの研究会のお手伝いをできていることで、私は知的好奇心が満たされる喜びを毎回しみじみと感じています。
大学院進学もしていなければ、学術書の出版という仕事からも道半ばで離れてしまったわたくしですが、アカデミックな事柄に対する関心や、知的な探究に惜しみなく生涯を捧げておられる方々へのリスペクトには、一定以上深いものがあると自負しております。

学問バーの店長として

以上のような経歴のわたしですが、このたびありがたいことに「学問バー Kisi」の店長を務めさせていただくことになりました。

冒頭に書いたとおり、店長内定の告知が思った以上の大反響をいただいたことで、学術的な営みが分野や組織を超えて広がり交わることへの期待や、一般の方々が学術の先端にふれられるリアルな機会へのニーズをひしひしと肌で感じております。
浅学非才もいいところのわたしにこの役目が果たして務まるのかと、震えるような気持ちになることもしばしばですが、先に述べたとおり、学術的な事柄への関心や、学術をはじめとする知的営為に真摯に人生を捧げる皆さんへのリスペクトには、人並み以上のものがあると自負しています。

これから「学問バー Kisi」という場を立ち上げ、より有意義な場へと育て上げていくために、できる限りの努力を惜しまず精一杯行っていきたいと思っています。
至らぬところも多くあるかとは思いますが、皆さまお引き立てのほどどうぞよろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?