見出し画像

ChatGPT × Logic Proでサードパーティ製プラグインのキースイッチからアーティキュレーションセットを生成する

【この記事はLogicを使う作曲家向けです。】

あまりこう言う記事は書かないのだが、まあそこそこ便利だったので。作曲する誰かの役に立てば。

Logicでは、アーティキュレーションの設定をGUI上で行うことができるが、サードパーティ製の音源は、デフォルトでは当然対応していない。

しかし、キースイッチを参照し手動で設定することで、サードパーティ製の音源もアーティキュレーションセットを使用できる。


トラックインスペクタ > アーティキュレーション > 新規

とはいえ、面倒である(重要)。そこで、ChatGPTにキースイッチの情報を渡せば.plistファイルを返してくれるようなプロンプトを作ってみた。コピペで使えるはず。

キースイッチもスクショでOK。ただし、下述の注意点もある。

プロンプト

以下のプロンプトとこれからアップロードする画像に基づき、処理を行ってください。

プロンプト

	1.	画像のアップロードと確認:
	•	画像をアップロードして、各アーティキュレーションとキーの対応を確認する。
	2.	キーの割り当て表を作成:
	•	画像を基に、アーティキュレーションの名前と対応するキー(音名とMIDIノート番号)を確認して表にまとめる。
	3.	プランリストファイルの作成:
	•	以下のテンプレートを使用して、対応するMIDIノート番号でplistファイルを作成する。


<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
    <key>Articulations</key>
    <array>
        <dict>
            <key>ArticulationID</key>
            <integer>1</integer>
            <key>ID</key>
            <integer>1001</integer>
            <key>Name</key>
            <string>Articulation Name</string>
            <key>Output</key>
            <array>
                <dict>
                    <key>MB1</key>
                    <integer>Note Number</integer>
                    <key>Status</key>
                    <string>Note On</string>
                </dict>
            </array>
        </dict>
        <!-- 以下に他のアーティキュレーションを同様に追加 -->
    </array>
</dict>
</plist>

実際の例

例えば、以下のように入力します:

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd">
<plist version="1.0">
<dict>
    <key>Articulations</key>
    <array>
        <dict>
            <key>ArticulationID</key>
            <integer>1</integer>
            <key>ID</key>
            <integer>1001</integer>
            <key>Name</key>
            <string>Sustain A</string>
            <key>Output</key>
            <array>
                <dict>
                    <key>MB1</key>
                    <integer>25</integer>
                    <key>Status</key>
                    <string>Note On</string>
                </dict>
            </array>
        </dict>
        <!-- 他のアーティキュレーションを同様に追加 -->
    </array>
</dict>
</plist>

また、以下の点に注意すること。
	•	各ステップでの確認を徹底し、特にMIDIノート番号などの細かい部分に注意を払う。
	•	ファイルの生成後、内容を再度確認し、誤りがないかを確認する。
	•	MIDIノート番号の基準:Roland式MIDIに準拠
	•	再設定や修正の際には、必ず変換ロジックを確認し、正しいノート番号を適用する。

ここではMIDIノート番号をIKmultimedia × Logic想定でRoland式にしているが、プラグインによって変わってくる可能性があるため注意




例)IK Multimedia Philharmonik

注意点:GPTのOCRが画像をうまく認識できないことがあるため、以下のように画像を上下で分割して渡すと正しく認識してくれる。(おそらくテキストの座標と鍵盤の位置の対応関係を認識できない。)


応答結果


以下のようなファイルが生成される(ファイルの命名は手動)。


あとはこれを、デフォルトであれば


/Users/[任意のユーザ名]/Music/Audio Music Apps/Articulation Settings

に格納してやればアーティキュレーションセットとして認識される。

認識された



気まぐれでした。では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?