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作品が売れなくても制作を続けていけるか

2021年の1〜2月、本気で絵を辞めようと思っていた。


正確に言えば「絵を描いて展示販売して食っていく」夢を諦めたいなと思っていた。
理由は自分のオンラインショップを始めてみてまったく売れなかったから。
「自分はいつか絵で生活できる」って事を信じれなくなってた。

そして今日(2023/10/24)、久しぶりの人からDMが来るまで「絵を辞めよう」とむかしとても強く思っていたことを忘れていた。


そのDMの送り主は2021年当時、1カ月まったく売れなかったオンラインショップを見ていた。
そして俺が「絵で食っていく夢を諦めようかな」と本気で思ってショップのURLを閉じた事で
「オンラインショップ閉じてしまったんですね。
部屋にnykeさんの絵を飾りたいのですが、まだ絵を買えますか?」
と連絡をくれた人だった。

会った事ない人だったし、本気で買うとは思わなかったので(インスタのDMで作品を購入する人とそれまで知り合った事がなかった)タメ口で返してた。
「欲しかったやつあったんなら送るよー」みたいな。(今ではそんな失礼な事しません。すみませんでした。)

それから作品の画像を見せてやり取りして、無事2万程度の作品とグッズが売れた。
オンラインショップは閉じたままだったので口座に直接振り込みをしてもらった気がする。
めちゃくちゃ嬉しかった。

それからもう少しだけ頑張ってみようと思い、
数ヶ月間、絵を描き続けてもう一度オンラインショップを開いてUPし、また作品はまったく売れず、また「辞めようかな‥」と思った。
(補足:ギャラリーでの展示と違ってオンラインショップの場合は売れ残っているのが公開されるので心理的ダメージがデカい。今はあんまり思わない)

しかし相変わらずオンラインショップでは全然売れてなかったけど東京の知らない人、1〜2人が「作品買えますか?」って問い合わせがまたDMで来るようになった。
それから作品で動いていく額が多くなってく。
オンラインショップも順調に売れ始めてきた。

毎月オンラインショップで売れた金額の半分を生活費、残り半分を制作につぎ込み二日市での"untitled"って個展を開くようになる。

その個展をきっかけにバイトを辞め、絵の売り上げで生活が回っていき、東京や他の地方で展示が出来るようになる。

幸運にも今日はバイトを探す程の心配はしてない。
来月は分からない。
俺はまた
「絵が売れなくなったら、自分は絵の制作を続けていけるのか?」
という事を時々考えるけど正解は出ない。

けど絵が売れなくても、
誰にも必要とされてないかもしれない表現を続けていける人はマジでカッコいいアーティストだと思う。
俺はカッコいいアーティストでありたい。

数年会ってないけど、BABUさんを見てるとそう思う。きっとあの人は絵が売れなくても描いてるだろう。

今日は久しぶりの人からの1通のDMで色々と考えた。
その人には「あなたのおかげで今があります。」
と伝えた。


2021年の問い合わせDM↓



2021年当時、オンラインショップの作品値段↓


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