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【エッセイ】愛と優しさのかたち

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本や映画のレビュー、感じたことや、時には私自身の恋愛のことも。
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#出会い系

モノガタリの多様性〜「私だけ◯愛していた」問題→◯の部分は"が"なのか"を"なのか?

 会社の宴会の二次会などでカラオケへ行くと、上司である父親世代のオジサマがよく歌うのが竹内まりやの「駅」。ご存知の方もいらっしゃるかもしれないが、元々は中森明菜へ提供された曲だった。のちに竹内まりや自身がセルフカバー、こちらの方がヒットした。  中森明菜バージョンを聴いてみるとアレンジも歌い方も暗い。すご〜く暗〜い。暗い理由はあとで述べる。  私も竹内まりやは好きだ。「純愛ラプソディ」「恋の嵐」「マンハッタンキス」etc…(なぜか不倫ものばかり…?)。好きすぎて、タイトルと

その2文字が話題に登らない関係は遊びなのか?

前回のRさんの話  二十歳上のRさんは、初めて写真を見せてもらったとき、チュートリアルの徳井さんに似ていると思った。徳井さんにもっとアダルトな落ち着きをプラスした感じ。でも体型や肌艶などは若い。  会う前から「君が好きです」なんてマジ告白されて、嬉しくなかったと言ったら嘘になるけれど、Rさんの言葉の端々から「結婚」の2文字がチラ見えするから、気後れを感じてしまった。  私にとって結婚というものは「その先」にあるのであって、だから彼のように結婚したいから相手を探すとか、結

デート〜年下くん大学生と

「小説を書いています。同じ趣味の方、お話ししませんか」  数年前、出会い系の掲示板にこんな募集を載せたところ、連絡をくれたのが彼だ。現役大学生(法学部)のS君だ。大手Web小説サイトの"小説家に◯ろう"で推理ものを書いているという。  すごく真面目な男子で本当に小説の話ししかしない。出会い系で募集したのだから「小説を書いている」というのは話題のきっかけにすぎない。私もそのつもりで、面白そうな人が見つかれば、というのが本音だった。  放っておくと小説の話題ばかりなのでつま