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初盆と相続の手続き

2019年8月、主人の50日祭と初盆を取り行った。
葬儀の時と同じ親戚の方が集まるという事で、またセレモニーホールを借りた。

私と娘の仕事の都合で日曜日にしたら、一部の親戚から
「初盆は◯日にするもんやと思って日曜日は用事を入れてしもた」と義母が文句を言われたらしいけど、うちの家族は息子だけしかお盆休みがないんだから仕方ない。


それが終わると、いよいよ相続に取り掛かる事になった。

預貯金については、もともと家のお金の管理は私がしていたし、主人の名義の口座もネットバンキングを利用していたので、ほぼ問題は無かった。

自家用車もこの半年前くらいに買い替えて、新しい車は息子の名義になっていた。

前の車は20年以上乗っていたミニバンで、7人乗りだったので、うちの家族+どちらかの両親みんなで乗れた。
家族でいっぱい遊びに行った。ジジババ連れて田舎にも行ったし、旅行にも、墓参りにも、たくさん出掛けた。

思い出の詰まった車を、主人は20年越えても手離そうとしなかった。
でも、主人が病気になり、私の父親が亡くなったあと、23年目の車検の前に乗り換える事にした。

少し心が痛んだけど、息子の選んだ新しいコンパクトカーは、格段に燃費も良く、息子曰く、運転も車庫入れも随分楽になったらしい。



残ったのは不動産。
自宅と、何故か義母宅の土地だけが主人の名義になっていた。

長男である主人と相性が良く、頼りにもしていた義母は、
主人が病気になってからその役割を何となく引き継いだ息子に、主人への信頼や愛情をそのままスライドさせていた。

「(主人の名前)のものは、みんな(息子の名前)にあげるから」と言い切った。

本来、主人の不動産をどうするかは、義母が決められる事ではないけど、もうそこはツッコむのはやめた。

元々主人と、自宅に関してはいずれ息子に譲れば良いかという話をしていたし、
娘も「別に良いけど」といった感じだった。

不動産の手続きは司法書士の方にお願いしたのだけど、名義を息子にする事については、具体的なデメリットを教えてくれた。

高齢化が進んだ上、女性の方が長生きするので、息子が先に逝く可能性も有る事
(実際主人がそうだった)
その時に息子に配偶者がいればその人の物になる事
名義が息子である以上、息子が売ると言えば売れる事

実際に、揉めたケースもいろいろあったんだろう。
自分達がローンを払って手に入れた家を追い出されたりした人もいるようだし。

それでも一応「追い出さんといてや」と念押しだけして息子の名義にしてもらった。

義母にそれを報告した時、本当に嬉しそうだったのが思い出される。
それまで、あまり考えた事は無かったけど、やっぱり自分の息子の家が、嫁の物になるより孫の物になったのでホッとしたのかなあと思えてしまう。

性格悪いかな?とも思うけど、多分こういう勘は当たっている。

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