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最後の大掃除と、実家の集まり

年末が迫って来て、大掃除の時期になった。
子供達が小学生になったくらいから、うちでは家族総出で大掃除をする習慣があった。
みんなが参加出来る日を決めて、手分けして大掃除を終わらせたら、最後はスーパー銭湯へ行って自分達を洗う。
もう何年もそうしてて、欠席が認められたのは子供達の大学受験前の冬期講習があった時くらいだった。

だからこの年もみんなで大掃除をした。
「病人こき使うん?」と言う主人に、
「あたりまえやん。何甘えてんの」「あかんで、サボったら」と口々に言い返した。
何か文句が言いたそうではあったけど、それでも毎年担当だった窓ガラスを拭いていった。

ちゃんと出来た。
パソコンやスマホはもう殆ど触れなくなって、
神経内科の主治医の名前も何度聞いても忘れてしまってたけど。

この後のスーパー銭湯も何とか無事こなして、人生がガラリと変わった2017年の垢を落とした。


そして2018年

これも毎年の決まり事。
「1月2日に主人の実家に、うちの家族と、主人の弟家族が集まる」
この時もう90歳近くなってた義母が鍋の用意をして迎えてくれた。
10年くらい前から「今年が最後かも」と言いながら、まだ最後には至っていない。

主人もお酒の好きな人だったので、息子が運転免許を取ってから、実家の正月で飲めるのが嬉しかったようだ。
ちなみに私は完全なる下戸で、
息子も娘も「飲めない事もないけど、別に飲まなくてもいい」といった感じだったから、実家で義母や弟と連れもって飲むのが楽しみだったんだろう。

この日も、ビール、焼酎、日本酒と飲んで、楽しそうだった。
前の年まではすぐに「もうアカンで」と言われてたのが、誰にも止められる事なく、終始、御機嫌だった。


そして、大掃除も、実家でのお正月も、これが最後になった。
主人との、ゆっくりとした時間も、もう終わりかけにさしかかっていたと思う。

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