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介護保険のこと

介護サービスを利用するにあたって、ひとつだけ気になってたのは、主人がその時63歳だった事。

介護保険を利用できるのは基本65歳からで、若年性認知症などの特定疾患があると40歳以上から利用できる。
この辺りの事を確認したかったのもあって、とりあえず神経内科に通っている病院の医療相談に出かけた。

社会人二年目の娘が付き合ってくれた。
この頃になって来ると、主人を連れての通院は結構大変で、タクシーで移動してたけど、それにも娘は付いて来てくれるようになってて、本当にありがたかった。

病院の医療相談で、介護保険の申請が可能な事が分かると、相談員の方に
「このまま市役所に行って要介護認定の申請をした方が良い」
と言われて、必要な物を家から取り出し、市役所に向かった。

市役所で今の状態などを説明すると、
「お家に帰られたら、すぐに包括センターと連絡取っておいて下さい。
 こちらからもなるべく早く認定員が行けるようにしますから」
と言ってくれ、包括センターの電話番号や、介護サービスについてのあれこれが書いてある冊子をくれた。
以前友人がくれたものと同じ物。

介護サービスを受けるには、住んでいる地域の「地域包括支援センター」への連絡が不可欠になる。
市役所から帰って来てすぐに電話して、その週末に訪問してくれる事になった。

多分、自分で思ってた以上に、側から見ても大変な状況だったんだろうと思う。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、次の手は打っておいた方が良いと、友人に散々言われてたのに。
というか、言われていたからこそこの時動けたのかもしれない。

週末の午前中、包括センターの人が来てくれて、主人とも面談したあと、
「ケアマネージャーを頼んでおいた方が良い」と言われ、
主人がかかりつけにしていた診療所にあるケアプランセンターを紹介してくれた。

介護認定の結果を待つと一か月近くかかってしまうので、認定時に、ケアマネージャーが同席する事で、だいたいの介護度の予測が出来る。
そうすればすぐにその介護度に応じたケアプランが作成出来るし、利用も開始出来るという事だった。
その日の午後に、今度はケアマネージャーさんが来てくれて、主人と面談した。

一日に二度も知らない人が家に来て、いろいろ聞いていったので、主人も緊張して疲れたと思うけど、仕方ない。
私だって疲れた。

でも緊急性の高さが認められたみたいで、その3日後に認定員の人が来てくれ、ケアマネージャーさんも同席してくれた。
またいろいろ聞かれたり歩かされたり、答えられない事が多かったけど、主人はとりあえず穏やかにいてくれた。

その後、
「確実に要介護1以上にはなるだろう」という判断で、ケアプランを考えてもらえる事になった。
通所サービスをお願いしたいと言うと、事業所をあたってくれる事になったけど、またそこで面談と契約がある。
なかなか面倒な事も多いけど、本当に助けられた。
一週間と少しの間に、多くの初めての人と会って話したけれど、みなさんもれなく親切だった。


因みに、一ヶ月後に出た介護認定は、「要介護3」だった。

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