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正直、嫉妬もするんです

(長女の呪いの続きも書かないといけませんが、目が冴えてるので)

わたし自身は結婚しているくせに、よその男に横恋慕したりする。相手は自由に恋愛して生きている野良猫のような男なので、好きになってしまったこちらが負け。ただの横恋慕とはいえ、彼の気まぐれな生き方を受け入れて愛するしか道はない。見ないようにする、人生から遠ざけるなんてことができるならとっくにしているしそれは多分恋愛とは言わないし。普段から女性が周りにたくさんいる人とはいえ、その中でも特別うんと若くて可愛い女の子をちやほやしているのを見るとことのほか打撃は大きくて、あぁこれは嫉妬だな、と打ちひしがれ、眠れなくなったりする(まさに今)。

或いは年下の男性の友人に彼女ができて、それが感じの悪い子だと「気に食わない!」と思ったり、逆に良い子でも「良い子ぶってていや!」と小姑のように意地悪に観察してしまったりする。これもただの嫉妬。自覚してる時で可能な場合は、あくまで穏やかな笑みを浮かべつつ、そっとその場を離れる。できない場合は……大嫌いな自虐に走ってる。困ったことに。そういうとき、『○○ちゃんは、若くていいわね』だけは誰も救われないので言わない。なぜかってわたし自身が若い頃よく言われていつも困惑したから。だって好きで若いんじゃないし、自分は何も持ってないし、若さを羨まれることで何者でもない自分を笑われている気さえしたから。翻って、若さを失くした今のわたしは一体どうしたらいいんだろう。いい歳しても、天を仰ぎ教えを請いたい気持ちになる。若くなくなっても、こんな場面で自分を救い相手を敬うワードすら出てこないよ神様。わたしはただ若さを失くしただけで、何も得てないのかもしれない。きっとそんな筈ないんだけど、まだ思春期みたいにこんな悶々としてる。

わたし自身とうに結婚してるくせに一体何をやってるのだか。もっと一途な性格だったらこんなことで眠れないこともなく、夫だけを愛していられて楽だったのに。結婚してるからね、ってそっと女を降りて、若い子に道を譲ってあげる優しいレディで居れたのだろうに。一応ヒトヅマの端くれだから、わたしだってそんな「余裕の仮面」をつけてやり過ごしてもいいんだけど、それじゃ内側の葛藤を何も解決はしてくれない。

婚姻関係を結んでいる夫も含め、本来は誰のことも縛ることなんかできないわけで、彼らの関心を少しでも自分に惹きつけるには、面白い人間になるしかないのに。面白いっていうのは笑いが取れるという意味ではなくて(それも大事で素敵なスキルだけど)、興味を引きつけるということ。仕事や興味の方向、遊び方、服装とかも。それはわかってる、けどなぁ。こんなことで悶々としてる大人、一番つまらないじゃない。偉大すぎて引き合いに出すのは恐れ多いけど、aikoはこんなこと考えずにただ標的に刺さるラブソングを書くだろうし、友近さんは新しいネタのことを考えているだろう(すみません、お二人とも大好きな同世代の女性です)。そこまでいかなくても、次の旅行先や行ってみたい変な居酒屋のリサーチしてる方がきっといいよな、少なくとも眠れない明け方にこんなnote書いてるよりは、さ。

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