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〜闇ンドゥバ種の崩壊〜 闇ンドゥバ種における中断バグと、実用的な運用方法について(風来のシレン5)

〇運命の地下におけるンドゥバ種の出現範囲
ンドゥバ・闇ンドゥバ:10~11F
ンドゥルー・闇ンドゥルー:30~31F
ンバマ・闇ンバマ:50~51F
闇ンバルーン:70~71F
ンバルーン:70~73F

◎ンドゥバ(闇ンドゥバ)
・特徴:アイテムに擬態し、拾おうとすると正体を現して攻撃してくる。
・取得:場所がえの杖等で上に乗ることで、アイテムとして拾うことができる。
・NG行動:拾おうとしたり、そのアイテムの使用や、壺に入れようとすると正体を明かして攻撃してくる。
・識別:フロアを移動したり、識別をすると正体がわかる。

◎ンドゥルー(闇ンドゥルー)
・特徴:アイテムに擬態し、拾っても正体を現さない。
・取得:普通に拾える
・NG行動:そのアイテムを使おうとしたり、壺に入れようとすると正体を明かして攻撃してくる。
・識別:フロアを移動したり、識別をすると正体がわかる。

◎ンバマ(闇ンバマ)
・特徴:アイテムに擬態し、拾っても正体を現さない。
・取得:普通に拾える
・NG行動:使用する(壺収納可)
・識別:識別アイテムを使用すると正体がわかる。

〇ンバルーン(闇ンバルーン)
・特徴:ンドゥバ、ンドゥルー、ンバマの能力のうちランダムに1つを持っている。
・取得:殴られない限り拾える。
・NG行動:使用する(壺収納が可能な個体もいる)
・識別:識別アイテムを使用すると正体がわかる。フロア移動でも判明することがある。

◎はじめに

 2024年1月に、風来のシレン6の発売が決定されました。待望の新作の発表に、各地で大きな反響を呼んだ一方で、夜システムの廃止について公式の方から正式に発表があり、シレン4,5と続いた、約15年に渡る夜システムは幕を閉じることになりました。
 さて、14年間続いたシレン5ですが、『DS→Vita→Switch・Steam→iOS/Android』と、
多くの機種でリメイクや再録が行われました。そんな中、どの機種でも修正されることはなかった、夜におけるバグが存在することをご存知でしょうか…?


◎今回発見したンドゥバのバグまとめ

 私が今回発見した『闇ンドゥバ種中断バグ』は以下の通りになります。



〇闇ンドゥバ中断セーブバグの概要

①アイテムの状態の闇ンドゥバ種が手元にある or フロアに落ちている。

②中断セーブを行う。

③再開時、上記の闇ンドゥバ種は全て昼のンドゥバ種に変化している。




 つまるところ、『闇ンドゥバ、闇ンドゥルー、闇ンバマ、闇ンバルーン』の四種類は

中断セーブを行うことで

昼の『ンドゥバ、ンドゥルー、ンバマ、ンバルーン』に変化することがわかりました。

 あまりにも簡素な手順なので、逆にわかりにくいかったかもしれませんが…

 簡潔に説明すると、現状存在している闇ンドゥバ種は、中断を行うだけで全て昼のものに変わり、夜における機能を果たさなくなりました。

 もっと分かりやすく言うと…

 闇ンドゥバ種はモンスターとして終了しました。

〇14年間誰にも気づかれなかった致命的なバグが辿った歴史

 最初にこちらのバグを発見したのは、Switch版のシレン5+でした。最新版のスマホ版(iOS/Android)でも同じバグが見られ、現在も修正されていません。

 それなら、リメイク前であるDS版の風来のシレン5ではどうなのか

 なんと、リメイク前である『DS版 風来のシレン5』から、ちゃんとこのバグは存在していました。
 
 まさかかと思い、夜ダンジョンの起源である、シレン4にて検証を行った結果…

 その心配は杞憂に終わり、シレン4では闇ンドゥババグのような現象は見られませんでした。

 それでも14年の間、この闇ンドゥバ中断バグは誰にも認知されないまま、ちゃんと存在していたことになります。

①2010年に発売されたDSのシレン5が出て、
②2015年にVitaにてシレン5plusが発売。
③2020年にSwitchとSteamにて、
さらなる進化を遂げたシレン5plusが発売。
④そして、スマホの移植版が2022年に発売。

 実に三回に渡って移植とリメイクが行われたわけですが、闇ンドゥバ中断バグは決して気づかれることなく残り続け、現在まで引き継がれることになりました。


◎中断バグによって生じた変化

 中断セーブを挟むことで、以下の変化が確認できました。

アイテム欄で既に正体が割れている闇ンドゥバ種は、中断セーブを行うことで、『昼のンドゥバ種』に変化する。
アイテムの状態の闇ンドゥバ種も、中断セーブを行うことで『昼のンドゥバ種』に変化した状態になっている。
まだ拾っていない、床に落ちている闇ンドゥバ種も、『昼のンドゥバ種』に変化した状態になっている。
昼夜やダンジョンは関係なく、闇ンドゥバ種は中断セーブを行うことで、『昼のンドゥバ種』に変化する。
⑤変化した昼のンドゥバ種は純度100%であり、夜に使用すれば消えるし、昼に登場させることができる。
⑥変化した昼のンドゥバ種を闇ンドゥバ種に戻す手段や、純正昼ンドゥバ種を闇ンドゥバ種に変える方法は現状見つかっていない。

順を追って説明しましょう!

①アイテム欄で既に正体が割れている闇ンドゥバ種は、中断セーブを行うことで、『昼のンドゥバ種』に変化する。


 皆さんは、『闇ンドゥルー』のようなアイテムが手元にあった経験はありませんか?

 それは、フロア移動で正体が割れた夜のンドゥバ種になります。※識別の巻物などで正体を明かすこともできます。

 その状態で使用すると、即座に目の前に現れて間髪入れず殴ってきます。

では、その状態で中断をしてみましょう。

 そして再開してみると…

 なんと、今まで夢でも見せられていたのか、『ンドゥルー』になっているのがわかります
(ややこしくて申し訳ないんですが、上記のツイートで変化があったモンスターは闇ンドゥバです)

昼に"闇ンドゥルー"を使えば消滅し、夜に"ンドゥルー"を使えば消滅します。

『闇ンドゥルー』のせいでアイテム欄が圧迫していたとしても、中断セーブを挟むだけで簡単に処理できるようになりました。

②アイテムの状態の闇ンドゥバ種も、中断セーブを行うことで『昼のンドゥバ種』に変化した状態になっている。

 
 正体が割れた状態の闇ンドゥバ種が、中断バグによって、昼のンドゥバ種に変化した姿は一目瞭然です。

 しかし、未だアイテムに化けている状態の闇ンドゥバ種も、実は昼のンドゥバ種に変化しています。

 特にンバマは、フロアを移動しただけでは正体が明かされないので、わかりづらいですが…

 逆を言うと、昼に使用する際は昼のモンスターとして襲ってくるため、脅威となります。

③まだ拾っていない、床に落ちている闇ンドゥバ種も、『昼のンドゥバ種』に変化した状態になっている。


 これは、最近判明した事象です。

 今回の検証、①と②の段階で切り上げていたのですが、

 実は突き詰めてみると、『床に落ちている状態の闇ンドゥバ種も昼のンドゥバに変化している』ことがわかりました。

 今まで、アイテム欄だけのお話だと思っていたため、拾おうとしたときに即座に殴ってくる闇ンドゥバには関係のないバグという認識で紹介していましたが、

 むしろ逆で、危険な闇ンドゥバに殴られることなく、昼のンドゥバとして消滅させることができる、非常に強力なバグであることが判明しました。

 ただし、まだフロア内に湧いていない闇ンドゥバ種までは対応し切れません。中断後に湧いた闇ンドゥバの可能性は捨てきれないため、不安ならその都度中断することが求められます。

 先程と同様、昼の場合は襲ってくるため、昼夜反転を予定している際は、夜の間に昼のンドゥバを増やさないように注意しましょう。

④昼夜やダンジョンは関係なく、闇ンドゥバ種は中断セーブを行うことで、『昼のンドゥバ種』に変化する。


 闇ンドゥバ種が昼のンドゥバ種に変わることについて、余すことなく実験を繰り返したわけではないので、

 もしかしたら、『中断セーブをしても変化しなかった』などの例外は見つかるかもしれません。

 ただし、現状確定していることは、あくまで闇ンドゥバ種が昼のンドゥバ種に変化するトリガーは中断セーブのみであること。

 夜であろうと、昼であろうと、
中断セーブを行えば、闇ンドゥバ種は昼のンドゥバ種に変化します。

 
全てのダンジョンで試したわけではありませんが、違うダンジョンでも同じ事象が見られ、一度持ち帰った闇ンドゥバ種も、別のダンジョンで同じ結果が得られました。

 
現在の昼夜、ダンジョンの種類、ンドゥバ種の出自、変化していた元アイテムの状態…

 全て、今回のバグに干渉していません。

 
干渉しているのは、『中断セーブ』ただ一つであり、他にバグを引き起こす要素はないと現状は判断しています。

⑤変化した昼のンドゥバ種は純度100%であり、夜に使用すれば消えるし、昼に登場させることができる。

 これまで説明した通りなのですが

 闇ンドゥバ種は、中断セーブを挟むことで、昼のンドゥバ種に変化します。

 これは名実ともに完全に昼のンドゥバ種になっており、

 夜に使用すれば消滅するし、

 昼に使用すれば、ンドゥバ種として目の前に姿を現します。


⑥変化した昼のンドゥバ種を闇ンドゥバ種に戻す手段や、純正昼ンドゥバ種を闇ンドゥバ種に変える方法は現状見つかっていない。

 ここまで、闇ンドゥバ種が昼のンドゥバ種へ完全に生まれ変わってしまう旨を説明しました。

 そのため、闇ンドゥバ種を昼のンドゥバ種に戻す手段は現状見つかっていません。

 もちろん、元々昼に生息していた昼のンドゥバ種を、新たに闇ンドゥバ種に変える手段も見つかっていません。

 あくまで今回のバグは、闇ンドゥバ種を昼のンドゥバ種に変える片道切符なバグであり、

 一度昼のンドゥバ種にしてしまった闇ンドゥバ種は、二度と元に戻せないことは、この後の内容を見るにあたって、抑えておいて欲しい事柄だったりします。


◎中断セーブバグを用いた際における、運命の地下の攻略の変化について

…今回発見した闇ンドゥバ種中断バグですが、小ネタ止まりのシレン5雑学に留まらず、非常に可能性を秘めたテクニックであることが、研究を進めていくうちにわかってきました。
 今まででは実現が不可能だった強力な運用が可能な反面、相応のデメリットも兼ね備えていることもご紹介できればと思います。
 既にご存知の方もいるかと思いますが、私は主に運命の地下の攻略を専門にしております。旧道や眠りの大地など、様々な夜ダンジョンでの開拓が身込めますが、今回は運命の地下を中心にご紹介できればと思います。

◎バグ運用・入門編

…誰でも手軽に実践でき、覚えていたら便利なバグ運用集です。今回のアドベントカレンダー企画でお越しになってくださった皆様には、せめてこれだけでも覚えて帰って欲しいほど、簡単かつ便利なバグ運用となります。

①アイテム欄にある闇ンドゥバ種の処理が前より楽になった

・成立度:☆☆☆☆☆
・実用性:☆☆☆☆
・需要:☆☆☆☆
・主な対象:闇ンドゥルー、闇ンバルーンなど
・概要:アイテム欄にある闇ンドゥバ種を簡単に処理できるようになった。

 まずは基礎的な部分を説明しましょう。

 昼には昼の敵、夜には夜の敵がいます。

 夜になれば、昼の敵は即座に消滅し、昼になれば夜の敵は即座に消滅します。

 しかし、アイテムとして落ちているンドゥバ種や、アイテム欄のンドゥバ種は、昼夜反転で消えることがありません。

 敵として姿を現した際、昼のンドゥバ種であれば、夜に登場すると即座に消滅し、闇ンドゥバ種であれば、昼に登場すると消滅します。

 そして今回、闇ンドゥバ種を昼のンドゥバ種に変えることができるようになったため…

 昼のンドゥバ種は夜に処理をすればいいし、闇ンドゥバ種は(中断セーブを挟んで)夜に処理をすればいいので

 夜だけで処理が完結することとなりました。

 闇ンドゥルーがアイテム欄にあって邪魔だと思っても、中断セーブを行うだけで簡単に処理ができるので

 初心者でも一番実践しやすいバグ運用と言えるでしょう。

②出会い頭で殴られることがなくなった

・成立度:☆☆☆☆
・実用性:☆☆☆☆☆
・需要:☆☆☆☆☆
・主な対象:闇ンドゥバ、闇ンバルーン
・概要:闇ンドゥバなどに殴られることがなくなった。

 闇ンドゥルーや闇ンバマは、素直にアイテム欄に入ってくれますが…

 闇ンドゥバや、一部の闇ンバルーンは、拾おうとした瞬間に姿を現し、即座に殴ってきます。

 闇ンドゥバ種は、夜敵同士の同士討ちでレベルアップしないため、異常に育った個体が誕生することはありませんが…

 逆を言えば、誰とも交戦をしないため、シレンの視界外で負けることなく残り続けます。また、素の火力は高く、この先のおいでよ混乱破稼ぎで支障が出るでしょう。

 ですが、中断セーブバグは床に落ちている闇ンドゥバ種すら対応しています。昼のンドゥバになってしまった彼らが夜に姿を現そうとも、消滅するだけです。

 これまでの明確な対処法は、『彼らの出現フロアでは、床落ちアイテムを拾わない』でしたが…

 そんな歯がゆい思いをする必要はもうありません。中断セーブをすればいいだけなので。

 ただし、拾おうとしたアイテムが、中断セーブ後に新たに湧いた闇ンドゥバ種の可能性はあります。松明がない状態など、ピンチの場合はその都度中断を行うことをオススメします。

③気配察血の腕輪の価値が相対的に上がった

・成立度:☆☆☆
・実用性:☆☆☆☆☆
・需要:☆☆☆☆☆
・主な対象:闇ンバマ、闇ンバルーン
・概要:察血のデメリットとして悩ましていた要素が減った。

 このダンジョンで手に入る腕輪はロクなものがなく…
 透視、鑑定師、壁抜けは愚か、弾き避け、気配察知、道具感知の腕輪すらありません。
 
原始に続く穴では普通の店で売られていた水グモの腕輪や回復の腕輪は、高級店限定の激レアアイテムとなっています。

 全体的に腕輪の価値が低い中、相対的に価値が上がったのが、気配察血の腕輪です。

 気配察血は、フロアにいる敵の位置がわかります。しかし、視界内に敵がいると、視界から消えるまで毎ターン10ダメージを受けてしまいます。

 例え敵が画面外にいたとしても、見渡せる範囲であればダメージを受けてしまうため、基本的に部屋の中では使えません。

 しかも、かなりの高確率で呪われており、解呪手段がなければ大惨事に陥ることもあります。

 しかし、夜は見渡すことができないため、『シレンの視界内に敵が入ったらダメージを受ける』という仕様に変更されます。

 そのため、視界の範囲を広げてしまう松明を外してしまえば、隣接するまでダメージを受けません。着脱をうまく利用すれば、察知と同じような利用が可能なのです。

 さらに、夜敵のドロップは必ず祝福されており、道具ナレナレ破で入手したアイテムは呪われていないため

 解呪アイテムがなくても、呪われていない察血を入手できる機会が多いのです。

 しかし、松明には視界確保以外にも、ダメージを50%カットする能力もあります。

 察血があれば、松明は必要ない…というわけにはいかず、

 おいでよ混乱破を使用する際や、ラビ階やカート階では察血だけでは対処しきれない問題があります。

 そして、闇ンドゥバ種による被害も当然あり…
①拾おうとした時に出現した闇ンバルーンによる不意の被弾(70~71F)
②アイテムを使用した時に出現した闇ンバマ、闇ンバルーンによる被弾(50F以降)
③カッパに投げられて出現した闇ンバマによる被弾(50~51F)
④ついうっかり闇ンドゥルーを展開した時の被弾(20~21F)

などが挙げられます。
※気配察血は12Fからの登場のため、10~11Fに出現する闇ンドゥバによる弊害はありません。

 松明を持っていても結構なダメージを与えてくる彼らなので、松明がない場合は死ぬ一歩手前ぐらいまで体力を削ってきます。

 ④はさておき、他の①~③の対処は困難であり、完封は現実的ではありませんでした。

 総じて察血は、昼夜共に強力な腕輪ではあるのですが、おい混による安全確保が制限され、モンスターテーブルの確認や、絶対に被弾しない慎重さが求められ、

 相応の知識と手間と判断力が必要であり、運命の地下wikiが神器のように持ち上げるほどの、最強格のアイテムとは正直言い難い存在でした。

 ここまで説明すればもうわかりますね?中断セーブを使えば、夜における被害はなくなります。

 完封が困難かつ、甚大な被害を受けかねなかったンドゥバ階における察血巡回が、最小限の警戒で済むほど安全になったのです。

 
とはいえ、中断セーブの登場により、フロアごとに覚えることが増え、察血運用の難易度がさらに上がったのも事実です。脳死で使えるアイテムだと勘違いしないようにしましょう。

④ンドゥルー階において、壺を使用するデメリットが減った。

・成立度:☆☆☆☆☆
・実用性:☆☆
・需要:☆
・主な対象:闇ンドゥルー
・概要:保存などに入れることで、収納と共に闇ンドゥルーを処理できるようになった。

 闇ンバマや闇ンバルーンは、アイテムに化けた状態であれば、壺の中に収納することができますが…
 闇ンドゥルーは、アイテムに化けた状態でも、壺に入れようとした瞬間に正体を現して殴ってきます。

 闇ンドゥルーが出現する30~31Fにアイテムを使用せず、32Fまで行けば闇ンドゥルーの正体が割れるため、

 32Fまでは壺の使用を控えるのが一番いいのですが…

 ここ近辺は黒草兄どりが出現するなど、稼ぎスポットとして適しており、

 夜待ち中継地点としても主流と言える場所であるため、ここでの壺を使用した整理はよくやります。

 その時、うっかり闇ンドゥルーを展開してしまい、次のフロアのおい混稼ぎにて、少々リスクが生じてしまうのです。

 今回の中断セーブバグを使えば、夜限定ではありますが、収納によるリスクがありません。

 とりあえず、30~31Fで中断セーブを行えば、闇ンドゥルーは完封できますが、31Fで拾い、31Fで夜を明かした場合は、昼のンドゥルーの危険がないか注意しましょう。

◎バグ運用・応用編

…入門編に比べると、少々難易度の高いテクニック集となります。覚えなくてもクリアできるほどのものですが、アイテムを有効活用したい、最大限まで安全を確保したい方は必見です。

⑤夜待ちの封鎖対象を夜の間に調達できるようになった。

・成立度:☆☆☆
・実用性:☆☆☆☆
・需要:☆☆☆
・主な対象:闇ンドゥルーなど
・概要:闇ンドゥルーを、昼になった直後に封鎖対象として展開できるようになった。

 これは実機での再現が不可能な行動であり、本来であればこの動きが成立することは絶対にありえません。バグを運用することで実現が可能となったテクニックです。
 特に直接攻撃縛りでは、ある種の革命が起こったと言っても過言ではないでしょう。

 とはいえ、何の話かさっぱり😊な方も多いと思うので、まずは夜待ちについてご説明します。

 夜待ちとは、アイテムなどで封鎖することで昼敵との交戦を避け、安全に夜を迎える戦法のことを指します。

 夜待ちにも種類があって…

主に、
・土塊の杖や聖域の巻物を設置型
・やりすごしの壺やかなしばりの杖を状態封鎖型
・トンネルの杖や爆発の腕輪を安全確保型
の三つに分類されます。

 土塊などの設置型や、トンネルなどの安全確保型は、夜の間に準備することができますが…

 昼夜反転で対象が消えてしまうかなしばりなどの状態封鎖型は、夜の間に準備することができません
 そのため、一度夜を明かしてから、最初にやってきた昼の敵で封鎖する形になります。

 封鎖が成立するフロアでは、それで何も問題はありませんが…
 ここで問題になるのは31~33Fまで登場する昼モンスター、キラーギャザーです。

 先程、昼を明かした後、最初にやってきた昼敵をかなしばりなどで封鎖すれば成立すると言いましたが…
 最初にやってきたのがキラーギャザーならどうしましょう?かなしばりが効きません。

 アイテムによる対処ができない上、装備の強化も満足にできないこのダンジョンでは、一匹倒すだけでも消耗を余儀なくされます。
(直接攻撃縛りの場合、階段に逃げられなければ高確率で冒険が終了します)

 それなら、キラーギャザーが登場するフロアを、夜抜けでスキップすればいいのでは?と思われるかもしれません。

 絶対に不可能とは言いませんが、それが成立しない難しい事情があります(25Fから40F辺りまで一気に夜抜けする作戦はなくはないです)

 キラーギャザーが登場する前の26~30Fは水路地帯であり、とても昼に行動ができる環境ではありません。ジリジリと追い詰められ、確実に死にます。

 キラーギャザーがいなくなる後の34~36Fには、パコレプキーナ、洞窟マムル、めまわし大根、シャーガなど、夜待ちアイテムで完封できず、アドリブでは到底生き残れない敵で揃っています。

そのため、キラーギャザーやデブーチョなどが生息する、お世辞にも優しくない…というか過酷を極めている31~33Fを妥協案として、一度昼を明かす必要があるのです。

 しかし、夜待ちアイテムがかなしばりしか存在しないときは、キラーギャザーによる恐怖に晒されながら、夜を迎えるしかありませんでした。

 せっかくかなしばりの杖という夜待ちアイテムを手に入れたのに、キラーギャザーのせいで抱え落ちをしてしまった残念なケースは一度や二度ではありません。

 ここで革命を起こしたのが闇ンドゥルーです。

 夜に回収した闇ンドゥルーをフロア移動で正体を明かし、中断セーブで昼のンドゥルーに変えることで昼に登場させることができます。

 夜が明けた瞬間、入口に昼のンドゥルーを展開して、キラーギャザーが到着する前に、かなしばりなどで封鎖する動きができるようになったのです。

しかも、闇ンドゥルーは30~31Fに登場します。キラーギャザーの出現が31~33Fなので、まさにキラーギャザーを対策するためだけに存在しているようなものです(?)

 このテクニックが、今まで再現が不可能だった理由はわかりますよね?

 30Fの昼は水路地帯で、悠長に昼のンドゥルーを回収する余裕はありませんし、31Fは当の本人であるキラーギャザーが徘徊しています。

 夜の間に闇ンドゥルーを回収しても、昼に展開して封鎖するなんて芸当は絶対にできません。

 夜が明けた瞬間に、夜に回収した闇ンドゥルーを封鎖対象として展開できる…

 物理的に不可能だった事象を、新たにテクニックとして運用できるようになったのです。

 かなしばりは万能ではなく、土塊やトンネルが成立しても、かなしばりだけ成立しないフロアは多いです。しかし、投げて使うことができるなど、かなしばりは回数の多さが魅力のため、なるべく他の夜待ちアイテムより優先して使いたい杖です。

 全体のリソース管理の面で見ても、キラーギャザー帯でかなしばりによる封鎖が簡単になる点は大きいと思います。

 ちなみに、闇ンバルーンが登場する70~71Fの昼には、ヘルギャザーも登場しており、

 闇ンバルーンが正体を現さなかったり、チドロによる封鎖待ちが可能だったり、他の夜待ちアイテムが揃っているケースは多く、キラーギャザー帯ほどの需要はありませんが、噛み合えば同じ運用が可能です。

⑥困った時の巻物一枚で、前後の封鎖が前よりも簡単になった。

・成立度:☆☆☆☆
・実用性:☆☆☆☆☆
・需要:☆☆☆☆
・主な対象:闇ンドゥルー、闇ンバルーンなど
・概要:昼のンドゥルーを展開しやすくなったため、困った時の巻物のかなしばり効果で封鎖が成立しやすくなった。

 先程、夜待ちには、設置型(土塊)、状態封鎖型(かなしばり)、安全確保型(トンネル)の3つがあるとご紹介しましたね?

 実は状態封鎖型に、困った時の巻物(以降困巻)も含まれているのはご存知ですか?

 困巻は、最初に必ず体力を全回復します。次に、追加で状態回復、装備解呪、満腹度回復、視界確保、ギタン調達など、困った部分の1つを解決してくれます。

 一枚で様々な場面の対策ができる便利なアイテムですが…
 二体以上の敵が隣接している際、かなしばりの効果が発動します。

 これを通路で挟まれている場面で使用すると状態封鎖が可能となり、夜待ちアイテムとして使えるという絡繰りです。

 とはいえ、敵との接触を最小限に抑えたい夜待ち準備にて、二体以上の敵が隣接するのを待つのはリスクが伴います。

 終盤になれば、昼の敵であろうと体力の4分の1は平気で削ってくるため、少しでも被弾を許せば窮地に陥る危険さえあります。

 しかし、ンドゥルーがいれば、全て解決します。

 松明で通路の先の敵を発見した際、反対方向にンドゥルーを展開し、もう片方の敵と上手く隣接して困巻を読めば…

 正面の敵と、後方のンドゥルーの両方をかなしばりにでき、前後の封鎖が可能となります。

 敵の誘導が比較的楽になり、困巻一枚で夜待ちが成立してしまうのです。

 ンドゥルーによるダメージは多少受けてしまいますが、困巻の体力回復効果が発動するので、何の問題もありません(そもそも夜を迎える際に足踏みをするので蛇足ではありますが)

 ⑤と違って限定的ではないため、昼のンドゥルーやンバルーンでも同じ動きは可能です。しかし、昼に彼らを狙って拾いに行くのは困難。

 夜に拾った闇ンドゥルーを、中断セーブで昼のンドゥルーに変えることで、困巻封鎖の成功率が跳ね上がったと言えるでしょう。

⑦安全に松明の装備が可能となった。

・成立度:☆☆☆☆☆
・実用性:☆☆☆☆☆
・需要:☆☆☆☆☆
・主な対象:ンバマ、闇ンバマ、ンバルーン、闇ンバルーン
・概要:松明に化けた昼夜問わないンドゥバ種全てを完封できるようになった。

 これまで、夜における闇ンドゥバ種の対策についてのお話をしてきました。

 今からご紹介するのは、どちらかというと、昼のンドゥバ種への対策が可能となった珍しい例です。
 簡単に説明すると、中断セーブを挟むことで、松明に化けたンバマやンバルーンを完封できるようになりました。

 これまで、夜のンバマ種は立ち回りで完封できましたが、新たに昼と夜の双方のンバマ種を完封することが可能となりました。

 従来は、昼から夜に変わる『1ターン前』に松明を装備するのが最善手でした。

 昼夜反転する瞬間であれば、例え松明が闇ンバマであっても消滅させることができますし、昼のンバマであっても、"一発殴られる"だけで事なきを得ます。

 しかし、昼から夜に変わる1ターン前は、夜更けアナウンスからターン数をわざわざ数えなくてはなりません。

 Switch以降の機種でもかなりの手間ですが、Vita以前の機種ではターン数は記録されないため、実現が非常に困難です。

 かといって、夜に松明を装備してしまえば…
 昼のンバマならいいものの、闇ンバマであれば大ダメージを受けてしまいます。

 実は松明を装備していないと、倍のダメージを受けてしまうんです。当たり前ですが、松明に化けた闇ンバマは、松明を装備する前の状態のシレンを殴ってきます。

 ンドゥバ種は同士討ちによる超過(レベルアップ)は起こらないため、即死までは行きませんが…
 その分、火力は高く、回復アイテムの消費は免れません。

 まして、フロア移動による技回復がされておらず、技が枯渇している状態だったら…そのまま死に直結することも容易にありえます。

 そんな中、中断セーブを挟むことで、闇ンバマを昼のンバマにすることが可能となり、"夜に装備する"ことが安定となりました。

 昼夜反転する『1ターン前』を数えるより、夜の最初の『1ターン目』に松明を装備した方が遥かに楽ですもんね!

 祝福状態でもない限り、松明は夜の間に付け替えることの方が多いです。

 その際の被弾の対策も、中断セーブで完全に対処ができるため、今回のバグ運用によって最も恩恵を得ているのは"松明"と言っていいでしょう。

 しかし私のように、昼に松明を付け替えることも多い人間は、ンバマやンバルーンの被害を受けないように気をつけましょう。

⑧闇たまらんガッパが相対的に弱体化した

・成立度:☆☆☆
・実用性:☆☆☆☆☆
・需要:☆☆☆☆
・主な対象:闇ンドゥルーなど
・概要:闇ンバマの対策によって、相対的に闇たまらんガッパが少し弱くなった。

 もしも、本当にンドゥバ種の被害を受けたくなければ、こんなバグ運用なんかしなくても、

  • ンドゥバ・闇ンドゥバ:10~11F

  • ンドゥルー・闇ンドゥルー:30~31F

  • ンバマ・闇ンバマ:50~51F

  • 闇ンバルーン:70~71F

  • ンバルーン:70~73F

 これらの階層で一切アイテムを拾わなければ、被害を受けることは絶対にありません。

 と、言う訳にはいかないフロアが一つだけありまして…

 闇ンバマがいる50~51Fには、全く同じ範囲に闇たまらんガッパが登場します。

 闇たまらんガッパは、ギタンを除く全てのアイテムを平然と投げつけてきます。それは闇ンバマも同様で

 カッパによって投げつけられた闇ンバマは、2ダメージと共に即座に姿を現し、間髪入れず殴ってきます。

 
とても危険なコンボ…というわけではないですが、51Fは固定店があり、昼での活動が比較的推奨されている地帯。

 51Fでの昼夜反転を予定している際は、急な闇ンバマの登場に被弾と技消費を余儀なくされ、結構厄介なコンボとなります。

 これも中断セーブによって対処することができますが、後述の昼のンバマを増やしてしまうデメリットも生じるので気をつけましょう。

 闇ンバマを対処しても、闇たまらんガッパ単体は十分危険であり、壺に入れられた場合は昼のンバマを持ち運ぶことになるため、昼の有事の際に危険になることも。

 あくまで、脅威の一つを対策できた程度の情報であり、これまで通りカッパはそこそこ危険なのでご注意ください。

⑨スーパー状態中断セーブバグとシナジーがある(DS版限定)

・成立度:☆
・実用性:☆☆
・需要:☆☆
・主な対象:全ンドゥバ種
・概要:バフ上昇バグを起動する動機を図らずも得られた。

※これはリメイク前である、DS版限定のバグに関するお話です。Vita以降のシレン5plusにて、この要素は欠片も残っていないため、plusのプレイヤーは一種のエンタメとしてお楽しみください。

 実は、中断セーブによって起こりうるバグは、ンドゥババグだけではありませんでした。
 plusにて修正されてしまいましたが、DS版のみ登場した、スーパー状態に関する中断バグが存在していることをご存知でしょうか?

 スーパー状態により、攻撃アップ/防御アップが付与されている状態で中断セーブを行うと、
 何故か1段階バフの倍率が上昇した状態でゲームを再開できたのです。

 重ねがけはいくらでもでき、中断を繰り返せば最大まで上昇させることができます。
(ちなみに最大まで上昇した攻撃アップと防御アップが成立した場合、装備がそこそこでも店主とのタイマンは普通に視野に入るし、素手でデビルとタメ張れるほどになります)

 夜ダンジョンでは、やはりおいでよ混乱破の安全確保のため、防御アップが好まれます。単に中断を繰り返すだけで、夜では本来得られないほどの耐久力が確保できました。

 やりすごし閃光との相性が悪く、あまり好まれない攻撃アップも、ここまで上昇すれば無意味なものではなく、後半から全く信用ならなくなる単体感電破でさえ、ナレナレ破のような突破力を見せます。

 とはいえ、スーパー状態のバフ上昇は数フロア移動するだけで解除されてしまいます。

 特に運命の地下では、昼ダンジョンのように同じフロアでいつまでも滞在してデビル狩りなどの稼ぎに利用することはできず、そこまで恩恵を享受することはできなかったでしょう。

 もっと言えば、DS版の中断セーブのスピードは、現在の機種ほど早くはありません

 最近の機種では、中断時のBGMが終わった頃にはセーブが完了されるほどのスピードで、中断から再開まで15秒ほどです。しかし、DS版ではBGMが鳴り終わった後も結構待たされるほどでした。
 暗転全般も長く、再開時のフロア階層の表記(フロア移動で出てくる【運命の地下  7F】みたいな表記)もAボタンで飛ばせないため、中断から再開する行為自体がとてつもないテンポロスです。当時はあたりまえでしたが、今のplusの処理を知ってしまうと、テンポの悪さにイライラするレベルです。

 即降りを主体とする運命の地下において、使うかもわからないバフのために、わざわざ時間かけて中断をする理由なんてないのです。

 全体のテンポの向上のため、運命の地下ではバフ上昇中断セーブバグを利用する必要はないでしょう。

 しかし、闇ンドゥバ中断セーブバグは違います。夜に使うことで意味のある行動です。
 もしも偶然、スーパー状態かつ、何かしらのバフ効果が付与されていたらどうでしょう?

 闇ンドゥバ中断バグと共に、もはや記憶にもなかったバフ上昇バグも同時に行われ、知らないうちに恩恵を得ることができるでしょう。

 メインではなく、副産物として能力上昇が行われるのであれば、ちょっと嬉しいですよね。
 

◎中断セーブバグによる弊害と新たな攻略方法

…これまで列挙したバグ運用集は、いずれも便利なものであり、使い得のように思った方もいるかもしれません。
 しかし、運用するにあたって決して無視することのできないデメリットがあること。そして、バグ運用を考慮しない攻略における、純粋な中断セーブを使用する上で無視できないバグの影響があることもご説明できればと思います。

①中断前の履歴が消える

・危険度:★★★★
・事故発生度:★★
・警戒需要:★★★★★
・主な対象:全ンドゥバ種
・概要:中断をすることで、中断前のメッセージ履歴が消えてしまう。

 そりゃそうやろ。

 と、思われた方もいるかもしれませんが、なんだかんだ一番これが問題だったりします。

 夜ダンジョンは、同士討ちによる超過(レベルアップ)が非常に怖いです。

 例えば闇マムル3は、火力が3倍になっているのと同じで、単純計算で1体が3回攻撃を繰り出してくることになります。

 メッセージ履歴を見れば、どのモンスターが超過していて、どれぐらいの数の危険な敵が徘徊しているかわかります。

しかし、中断セーブをすれば、中断前の履歴がなくなってしまい、後から確認する術がなくなってしまいます。

 技は有限であり、階段が遠い場合は技枯渇問題で苦しむことも多いでしょう。

 比較的優しめな敵にはアイテムで対処し、一撃も許してはいけない敵には、技で確実に封じるなど、

 使い分ける必要がある場面は存在するため、履歴が見えなくなることは、立ち回りの面で実は結構な弊害だったりします。

 一度中断を挟むことは、単純にプレイ中の感覚を忘れることにも繋がりますので、再開時は極力被弾を許さないよう重々警戒しましょう。

②昼のンドゥバ種をフロアに増やしてしまう

・危険度:★★
・事故発生度:★★★
・警戒需要:★★★★
・主な対象:闇ンバマなど
・概要:床落ちの昼ンドゥバ種を増やし、昼におけるリスクが増える。

 闇ンドゥバ相手に中断セーブを行うことで、被弾することなく消滅させることができるお話は再三したと思います。

 しかし、昼のンドゥバになっただけなので、昼に拾おうとしたら殴ってくるのは当たり前の話です。

ただ、大前提として、闇ンドゥバ階、闇ンドゥルー階、闇ンバルーン階の昼に出歩くこと自体が危険であり、

昼に被害を受けたなら、バグ運用よりも、"昼に歩き回ってる立ち回りに問題がある"と言えます。

 ただし、51Fの闇ンバマ階はやや例外です。こちらも、仮眠モンスターを起こさないように、昼における部屋の行き来は悪手ですが…

 それでも51Fは固定店もあって夜待ち推奨エリアであり、昼に行動を行うことがこの中で最も多いフロア。

 51Fで中断セーブをして夜を明かした場合は、大量の昼ンバマが湧いた状態で夜を明かすことになります。

さらに、フロア移動では絶対に姿を現さないのがンバマ。アイテムに化けた状態のンバマが昼の敵なのか夜の敵なのかを判別することは困難です。

ですが、ここで一つ思いついたことはありませんか?

 夜に闇ンバマを湧かせて、バグで昼ンバマにして昼を迎えれば…大量の昼ンバマによって、限界湧きをすることが可能ではないかと。

 フロアに湧き続けるモンスターにも上限があって、上限数を満たした場合は、そこからモンスターは湧かなくなります。

 特に51Fは、じゅくすいバクやモコッティーといった、必ず仮眠で登場するモンスターがいます。さらにカートは通路内や身かわし香で完封できるので、

 店内で夜を明かした場合、脅威となるのは断罪者だけになります(その断罪者の対処は些か大変ですが)

 そこで、夜の間に大量の闇ンバマを湧かせ、それらを昼のンバマに変えれば、店内に入ってくる敵が湧いて来ない限界湧きの達成ができるのではないか?と。

 それが可能ならテクニック集に加えるのですが、残念ながらそれは叶いません。

 アイテムに化けたンドゥバ種も敵として湧くため、開幕フロアの敵の数が少なかったり、他のモンスターが湧くスピードが遅くなる働きはあります。

 しかし、湧いた後のンドゥバ種はアイテムという立ち位置であり、正体を明かすまではモンスターとしての役割はありません。

 もしも限界湧きが起こった状態で、ンドゥバ種を出現させようとしたら、即座に消滅します。

 50~51Fで拾った床落ちアイテムは、これからも警戒が必要のようです。

③昼における対処アイテムのリスクが上がる

・危険度:★★★★
・事故発生度:★★★
・警戒需要:★★★★★
・主な対象:闇ンバマ、闇ンバルーン
・概要:夜に拾うはずのない、昼のンバマの脅威に晒される危険が生じる。

 これはバグ運用の弊害というか、通常プレイで中断セーブを行う際に弊害となるので、覚えておいて損はない事柄です。

 昼における行動を最小限にし、動き回ることがなければ、昼のンドゥバ種を拾うことはありません。
 その立ち回りなら、手持ちに昼のンドゥバ種が潜んでいた…なんてケースは本来起こり得ない事象なのですが…

 中断セーブによって、闇ンドゥバ種が昼のンドゥバ種になってしまうので、知らない間に手持ちから昼のンドゥバ種が出てきた…

なんてことが、意図せず普通に起こりうるのです。

 攻略における重大な欠陥なのですが、どうして14年間も知られることなく、現在に至るのでしょうか?夜ダンジョンの人気がないからです。

 フロア移動では正体が明かされない闇ンバマ、正体が明かされないこともある闇ンバルーンは特に危険です。

 先程、松明の使用は安全になったと話しましたが、基本的に松明は夜に使用するアイテム。

 巻物や札など、昼に使うことの方が多いアイテムもあるため、昼の窮地で思わぬピンチを招く危険も容易に想定できます。

 引き続き、50F以降の昼では、手持ちのンバマ・ンバルーンを警戒する必要があるでしょう。

 ただ、中断セーブで闇ンドゥバ種を変える手段は手に入れました。それなら、前よりも対策は楽のはずです。

 では、今後の50F以降の攻略では、新たにこのように対策しましょう。

・杖
…なるべく使用済みのものを昼に使うようにする。ンドゥバ種に関わらず、未識別のものは夜に確認していくことを心がける。

・松明、草、食料、巻物、壺
…中断セーブを挟んで、なるべく夜に使用する。

・武器、盾、腕輪
…運命の地下の床落ちにロクなものがないため、後半は装備しない、持って行かない。(敵のドロップやナレナレ破ドロップのものは安全であり、呪われていない察血などを入手するチャンスはある)

・札、矢、石
…使う需要はないが、持っていくなら、中断セーブを挟んで、夜のうちにその辺に投げて本物か確認してみる。

そもそも…

・夜にアイテムを使用する。

・自動ナオッテルーによるデメリットアイテムの対策ができる。

・床落ちの装備品は装着せず、夜敵ドロップ、ナレナレ破ドロップ、値段識別済みアイテムのみ装備する。

・呪いアイテムの着脱防止に繋がる。

 というアイテムの対策方法が前々からありました。

 そこに中断セーブバグを加えてンドゥバ種を対策することができるようになり、

 丁寧にアイテムの選別をすれば、被害は受けずに済みます。

 特に、今までは対処が困難だった、松明の装備問題は解決したので、立ち回り次第で対策できる段階までは来ていると言えるでしょう。

 しかし、中断セーブバグを使うこと自体は、リスクも生じるものだと肝に銘じてください。

④実はそこそこ便利な闇ンドゥルーが使えなくなる

・主な対象:闇ンドゥルー
・概要:昼のンドゥルーにしてしまえば、闇ンドゥルーとしての運用ができなくなる。

 厳重に警戒すれば、完封に近い段階まで対策できてしまう闇ンドゥバ、闇ンドゥルーですが、

 実は、闇ンドゥルー自身のポテンシャルをご存知でしょうか?

 アイテム欄に入れることが難しい闇ンドゥバや、正体が割れない闇ンバマ、割れないことがある闇ンバルーンとは違って

 闇ンドゥルーはアイテム欄には簡単に入れられるし、次のフロアに移動すればすぐに正体が判明します。

 アイテム欄で正体が割れた『闇ンドゥルー』は、言ってしまえば、"目の前に闇ンドゥルーを繰り出せる"数少ない"アイテム"です。

 モンスターを展開するアイテムは、魔物の壺、トドの壺、壺増犬の巻物などありますが…
(ひきよせの巻物と魔物部屋の巻物は安全の確保が難しい)

 目の前に1体展開することの柔軟性は思いのほか大きいです。

主な用途は3つ。
・やりすごし閃光封鎖ができる
・ナレナレ破の対象にできる
・陣の欠落の補填が可能

 まず、夜における閃光封鎖が可能です。

 このダンジョンでは、土塊やかなしばりなどで安全地帯を作り、昼をやりすごす"夜待ち"が重要だと話しました。

 加えて、夜を明かして昼を迎え、もう一度夜を待つ"昼明かし"も、夜の歩数をリセットする有効な作戦です。

 昼明かしにも、行き止まりなどの安全地帯で土塊やトンネルなどの使用が有効ですが、

 やはりかなしばりなどの状態封鎖型の使用は、封鎖してた夜敵が昼夜反転でいなくなってしまうので、少々もったいないですよね。

 それなら、夜の間はやりすごし閃光を使って封鎖した方が、アイテムを使うことなくリーズナブルだと思いませんか?

ただ、夜の敵って思ったよりもやって来なくて…

 来たら来たで、シレンが二人分平気で吹き飛ぶようなアホみたいな火力まで育った敵が来ることもあり、脳死で足踏みはできません。

 しかし、闇ンドゥルーを持っていれば、その場で展開してやりすごし閃光で封鎖することが可能となります。

次に、道具ナレナレ破の対象にできます。

 ナレナレ破は、敵を消滅させつつ、アイテムに変化させてしまう、ポケダンシリーズの"ものがえだま"、トルネコシリーズの"モノカの杖"に近い性能を持っています。

 アイテムの回収が難しい夜における、貴重なリソース源ではありますが…

 同時に、後半以降の敵の撃破はこれに頼り切りなので、安易に消費しては移動中に危険が伴います。

 とはいえ、ドコ?カイ弾で階段の位置を把握できる夜では、運良く敵と接触することなく、連続して即降りできることも珍しくありません。

 敵と遭遇しないことは喜ばしいことに見えて、ナレナレ破によるアイテムの回収ができず、アイテム欄が枯渇します。

 かといって、階段部屋まで来たあと、敵を探すために巡回する行為は、夜のターンを無駄に消費してしまい、強くなった夜敵に攻撃を許す危険が伴います。

『ナレナレ破を使わなければ、アイテムが稼げない』
『ナレナレ破を安易に使うと、移動先の敵の突破が難しくなる』

 この深刻なジレンマを解決できるほどの力は持っていませんが、一助となるのが闇ンドゥルーです。

 闇ンドゥルーにもそこそこ火力があるため、リターンばかりではありませんが、余らせたナレナレ破を無駄なく使用することができます。

 最後に、オマケ程度の恩恵なのですが、陣の補填が可能です。

ここで言う陣は、四方陣、八方陣を指し、空いた陣形を埋める運用が可能となります。

 四方陣は、シレンの周りにいるモンスターが、❌や➕の位置に隣接していた場合に発動し、ランダムに技が3つ回復する効果です。

 欠けた部分に闇ンドゥルーを組み込むのは決して簡単ではありませんが、成立した場合は爆アドなので、持っているなら狙いたいもの。

 八方陣は、シレンの周囲8マスの全てにモンスターによって囲まれていた場合に発動し、高飛びの効果があります。


 意図していない場合はデメリット効果となりますが、階段が遠いフロアなど、致命的な歩数ロスが想定される場所では、アイテムの使用をせずに使えるため狙いたい陣です。

 周囲8マスに一匹だけ欠けていた場合、闇ンドゥルーを展開すれば簡単に完成します。

 どちらも成立は困難であり、使う機会はまずありませんが、可能性としてゼロではないので紹介しました。

 このように、安易に昼のンドゥルーにしてしまったら得られない恩恵が実はあり、

 前述のキラーギャザー対策や困巻運用以外で昼のンドゥルーにする必要がないのでは?と思ってる次第です。

 どちらにせよ、闇ンドゥルー単体は、今回の中断バグによって、より柔軟性を持ったアイテムとして、昼夜共に恩恵をもたらして生まれ変わったと言えるでしょう。

⑤そこまで闇ンドゥバ種と遭遇しない

・主な対象:闇ンドゥルー、闇ンバルーン
・概要:遭遇することなく出現階層を抜けることも珍しくない。

 ここまで中断バグの魅力を語っておきながら、身も蓋もないことをぶっちゃけると、

 闇ンドゥバ種と遭遇する機会はそれほど多くありません。

 闇ンドゥバ種はどれも僅か2フロアの登場で、階段運が良ければ遭遇することなく突破できることはあります。

 なので、中断セーブなんて手間なことしなくても、なんとかなることがしばしばあります。

それでも、闇ンドゥバ種自体はかなり厄介な存在であり、

 これまで列挙したテクニックは、彼らを明確に対処する手段として十分なものと自負しております。


◎各ンドゥバ種の攻略の変化まとめ

…運命の地下のバランスを調整するため、一部モンスターの性能を変更いたしました。

・闇ンドゥバ【10~11F】

・夜の間は消滅するように調整しました。

…10~11Fでアイテムを拾う際、中断セーブを行う。これだけで完封できます。

・ンドゥバ【10~11F】

・夜に消滅しなかった分は、昼に出現するように調整しました。

…相対的に昼のンドゥバ種が増えたわけですが、ここ近辺の昼は危険なので、そもそも寄らないようにしましょう。

・闇ンドゥルー【30~31F】

・アイテム欄の闇ンドゥルーは、昼のンドゥルーになるよう変更しました。
・床に落ちている闇ンドゥルーは、昼のンドゥルーになるよう変更しました。
・任意で昼のンドゥルーにしない場合は、闇ンドゥルーとして運用できるよう調整しました。
・正体が割れた闇ンドゥルーは、夜の間でも安全に処理ができるよう調整しました。
・困った時の巻物による封鎖が繋がりやすくなるよう調整しました。
・壺に入れる際、消滅するように調整しました。
・昼に行動していなくても、昼のンドゥルーとして、アイテム欄に出現するようになりました。

…フロア移動で簡単に正体が割れるため、拾ったアイテムを32F以降まで使わないことをできる限り心がけましょう。一旦アイテムを整理した後、このフロアで拾ったアイテムを整理せず、下の枠に入れてフロア移動を行えば被害を受けることはありません。

・ンドゥルー【30~31F】

・昼に行動していなくても、昼のンドゥルーとして、アイテム欄に出現するようになりました。

…該当階層で使わないことを心がければ、被害を受けることはありません。

・キラーギャザー【31~33F】

・昼のンドゥルーが誕生しやすくなり、キラーギャザーが隣接する前にかなしばり封鎖が成立しやすくなるよう調整しました。

…31Fまでに闇ンドゥルーを入手していれば、有効活用できるようになりました。

・闇ンバマ【50~51F】

・アイテム欄の闇ンバマは、昼のンバマになるよう変更しました。
・床に落ちている闇ンバマは、昼のンバマになるよう変更しました。
・正体が割れた闇ンバマは、夜の間でも安全に処理ができるよう調整しました。
・松明に化けていた闇ンバマは、夜の間に装備した場合、消滅するよう調整しました。
・夜の間に使用した場合、闇ンバマは消滅するように調整しました。
・昼に行動していなくても、昼のンバマとして、アイテム欄に出現するようになりました。

…できる限り、51Fまでに拾ったアイテムは、中断セーブを挟んで夜に識別 or 使用しておき、急を要して必要としない場合は、51Fの固定店で売っておくのも大事です。それでも不安な場合は、昼は本物だと割れているものを積極的に使い、識別は中断セーブを挟んで夜に使用しましょう。

・ンバマ【50~51F】

・松明に化けた状態のンバマが、シレンを殴る前に消滅するように調整しました。
・昼に行動していなくても、昼のンバマとして、アイテム欄に出現するようになりました。

…夜の使用の安全確保により、完封できるようになりました。

・闇たまらんガッパ【50~51F】

・闇ンバマを投げ、ダメージを与えた際に発生するコンボが繋がりにくくなりました。

…50~51Fでは、カッパ対策に中断セーブを挟んでおくと比較的安全です。それでも、壺に入れられる、ンバマ以外のアイテムを投げられる危険があるので注意しましょう。

・闇ンバルーン【70~71F】

・夜に殴りかかってきた個体は、消滅するように調整しました。
・アイテム欄の闇ンバルーンは、昼のンバルーンになるよう変更しました。
・床に落ちている闇ンバルーンは、昼のンバルーンになるよう変更しました。
・正体が割れた闇ンバルーンは、夜の間でも安全に処理ができるよう調整しました。
・困った時の巻物による封鎖が繋がりやすくなるよう調整しました。
・壺に入れる際、殴りかかってきた個体は消滅するように調整しました。
・松明に化けていた闇ンバルーンは、夜の間に装備した場合、消滅するよう調整しました。
・夜の間に使用した場合、闇ンバルーンは消滅するように調整しました。
・昼に行動していなくても、昼のンバルーンとして、アイテム欄に出現するようになりました。

…70~71Fでは、闇ンドゥバと同じような対策を取り、闇ンバマのようなアイテムの取捨選択・使用を心がければ被害を受けることはありません。

・ンバルーン【70~73F】

・夜に消滅しなかった分は、昼に出現するように調整しました。
・松明に化けた状態のンバルーンが、シレンを殴る前に消滅するように調整しました。
・昼に行動していなくても、昼のンバルーンとして、アイテム欄に出現するようになりました。

…ンドゥバ以上に、拾いに行く余裕がありません。

・ヘルギャザー【70~71F】

・昼のンバルーンが誕生しやすくなり、ヘルギャザーが隣接する前にかなしばり封鎖が成立しやすくなるよう調整しました。

…ンバルーンが正体を明かした場合、キラーギャザーの応用で行うことができます。

・チドロ【69~72F】

・昼のンバルーンが誕生しやすくなり、封鎖することで、隣接するだけでドロ待ちが繋がりやすくなりました。

…チドロと遭遇しても、もう片方の安全確保が必須でしたが、ンバルーンを展開してかなしばりなどで封鎖すれば、比較的安全にアイテム温存ができます。ただし、ドロ待ちは途方もない時間を要するため、尋常じゃないテンポロスを避けたい方は両面封鎖でいいでしょう。

〇まとめ

 いかがだったでしょうか?
 DS版から14年間に渡り、気づかれることのなかった夜ダンジョンにおけるバグ。単に面白い程度の小ネタかと思いきや、闇ンドゥバ種の存在が危ぶまれるほどの発見であることがわかったでしょうか?
 しかし、中断バグを利用するだけでは完封することができません。実現不可能だった対策ができるようにはなりましたが、これまで通り、階層ごとの対策が必要となります。
 
シレン6以降の風来のシレンシリーズ及び、全ローグライクにおいて、夜ダンジョンのような異質なダンジョンはもう二度と登場することはないでしょう。シレンシリーズの節目を迎える今だからこそ、夜ダンジョンに触れてみてはいかがでしょうか?
 私からの発表は以上となります!ここまで見てくださり、ありがとうございました!

◎今回発見した闇ンドゥバのバグまとめ
・床落ちの闇ンドゥバ種が昼のものになる。
・アイテムの闇ンドゥバ種が昼のものになる。
・アイテム欄にある闇ンドゥバ種の処理が前より楽になった。
・出てきた瞬間に殴られることがなくなった。
・察血の安全面が改善された。
・ンドゥルー階において、壺を使用するデメリットが減った。
・夜待ちの封鎖対象を夜の間に調達できるようになった。
・困った時の巻物一枚で、前後の封鎖が前よりも簡単になった。
・安全に松明の装備が可能となった。
・闇たまらんガッパが相対的に弱体化した
・中断前の履歴が消える原因は作っている。
・昼のンドゥバ種をフロアに増やしてしまう。
・昼における対処アイテムのリスクが上がる。



◎おまけ『もっと詳細に知りたい人に』

…さあて、このまま締めくくっても大丈夫だと思うんですが、今回の記事作成の元となった資料があります。
 闇ンドゥババグの影響を事細かに書いたので、「ホントにこのバグ運用って強いの?」って懐疑的に思っている方には満足のいく中身だと思います。

・アイテム欄にある闇ンドゥバ種の処理が前より楽になった

 正体が判明した闇ンドゥバ種をンドゥバ種にすることで、夜でも簡単に処理することができるようになり、わざわざ昼を迎える前に、夜の間に処理できるようになった。
 もちろん処理的には全闇ンドゥバ種に影響する効果なのだが、フロア移動で判明する闇ンドゥルーと闇ンバルーン専用と言える。識別の巻物などで正体が割れた闇ンバマも行けなくはないが、さすがに拾うこと自体が難しい闇ンドゥバには無縁の話だろう。
 闇ンドゥルーを使用しない場合は、昼を迎えるまで圧迫しながら持ち運ぶか、被弾しながら処理するかのどちらか選ばなければならない。壺縛りでなくとも、昼に使うかもしれないアイテムを持ち運んでいる場合は、松明などの夜用と重なって簡単に圧迫する。壺使用ありの5種、6種の場合は気にならないかもしれないが。昼になった場合は結局圧迫してしまうため、本当に処理したいなら、中断セーブする前に昼に処理をする選択肢を取らなければならない。
 闇ンドゥルーは比較的利便性に優れているが、通常プレイで恩恵を感じるほどの存在ではない。計画的な利用をするつもりがなければ、被弾を許してしまう危険な存在である。25F~33Fまで稼ぎフロアとして確立しており、36~37Fにも腹黒ガマグッチがいる。39F以降のウニ帯に入るまでは普通におい混も視野に入るフロア帯ではあるが、33F以降は恩恵に反して少々危険が伴う。昼の40Fが夜待ち地点として理想であり、貪欲に稼ぎをしつつ手早く40Fに到着したい。夜待ちアイテムが潤沢なら、31F以降から45Fまで到着するよう目指し、46F以降の水路地帯に備えるのがベター。比較的即降りをしたい反面、アイテム稼ぎにおい混を使いたい地帯であり、ここ近辺の歩数ロスは馬鹿にできない痛手である。そんな中、闇ンドゥルーの処理のためにターンや技を消費し、被弾を許しておい混時のリスクを上げる動きは好ましくないし、稼ぎフロアにおいてアイテム欄を1つ埋めるのも理想ではない。
 闇ンバルーンの判明はもっとキツい。同階層にデブーゴンがいるため、油断ならないのはもちろんなのだが、抜けた先にはゲンナマゾウカートゾーンに突入する。その先に控えているポヨバードヘッドゾーンも異常な危険さ。また、73Fから82Fまで一気に夜のうちに駆け抜ける必要がある即降り地帯でもあり、悠長に闇ンバルーンを展開して、歩数ロスや被弾を許している場合ではない。こちらはアイテム欄に余裕ができている場面はあり、アイテム回収面でそこまで困らないかもしれないが、ナレナレ破などで入手したアイテムのやり繰りに困るのであれば十分な損害である。
 この問題を中断セーブだけで解決し、処理に1ターンしかかからないのであれば、地味ながら大きなメリットと言えよう。

・出会い頭で殴られることがなくなった

 最も有用なテクニックで革命が起きた。従来の研究では、アイテム欄に入らない闇ンドゥバとは無縁のバグだと思っていたが、新たに床落ちのアイテムすら影響するものだと言うことが判明。
 闇ンドゥバは、おい混の被弾のリスクがやや高めな10Fに登場し、モンスターの種類がガクッと減る11Fにも登場する。おい混の際に人数が少なかった場合は特に危険で、防ぐためには『そもそもアイテムを拾わないこと』しかなかった。とはいえ、この先のフロアに備えて、床落ちもしっかりと回収しておきたいのは事実。また、昼低層の松明の回収が難しい直接攻撃縛りにおいて、低層の松明問題は深刻であり、7F段階で松明がなかったり、道中の罠で失った際は、床落ちの松明に頼らない手はない。
 ありとあらゆる場面で、10~11Fで床落ちを無視する理由はなく、闇ンドゥバの被害は甘んじて受けざるを得なかった。実際の闇ンドゥバの被害はと言うと、超過が誕生しないだけで闇中チンタラと同じ、テーブル内でもトップクラスの火力を誇り、即死はないが、この先のおい混にて大きな負担となる。なるべく15F手前で夜を明かしたいが、13Fの黒草子帯稼ぎは見逃せないし、14Fのマゼも利用したい。
 階段上の歩数調整のノウハウさえあれば、足踏み回復自体はそこまで攻略に悪影響を及ぼさないが、それでも13Fのおい混稼ぎに負荷をかけたくない。
 闇ンバルーンは前述の通りである。開幕から発砲してくる危険のある闇貫通カートのフロアを前にして、被弾を許している場合ではない。昼ンバルーンが手元に残ってしまい、正体が割れない場合は危険だが、それでも床落ちを拾うならば中断セーブはしておきたい。手間がなんであれ、中断セーブの恩恵は大きい。

・ンドゥルー階において、壺を使用するデメリットが減った。

 正体が割れていない状態の闇ンドゥルーを、該当のアイテムを使用せずに展開する方法は、壺に入れることである。31F夜は、黒草兄の出現階層でアイテムの整理を行うことはあるものの、恩恵として感じる場面はそう多くないと思う。

・夜待ちの封鎖対象を夜の間に調達できるようになった。

 杖ありの直接攻撃縛りで大きな可能性を感じるバグであり、これまで実機では絶対に再現が不可能だったムーブでの対策となる、如何にもバグ技らしいテクニックである。
 闇ンドゥルーを昼のンドゥルーに変え、キラーギャザーが隣接する前に目の前で展開することが可能となった。これは、昼のンドゥルーを使えば同じことができるものの、片や水路地帯、片やカニ徘徊地帯の30~31Fのうちに昼のンドゥルーを拾いにいくことは(特に直接縛りでは)不可能であり、夜に回収した闇ンドゥルーで行えることに意味がある。
 ただし、やってることは土塊の劣化であり、夜が明けた瞬間に、近くの開幕部屋でキラーギャザーが湧いていないかなど、これまで通りの安全確認は求められる。かなしばりしか夜待ちアイテムがない状態での運用は理想だが、一番強力なのは、トンネルとかなしばりの併用。トンネルは強力だが、確定で夜待ちが成立する保証はなく、かなしばり同様、夜待ちアイテムありの状態での抱え落ちも珍しくない。トンネル1回分を使用しつつ、確実にンドゥルーかなしばりでの封鎖が可能となった点は、安全確保に加えてアイテム消費も最小限に抑えられる。歩数さえ気をつければ、案外決まりやすいコンボではあるが、恐らくこのコンボが最も決まりにくい要因は、そもそも闇ンドゥルーを拾えるかどうか。

・困った時の巻物一枚で、前後の封鎖が前よりも簡単になった。

 こちらも昼のンドゥルーで再現が可能だが、昼のものより入手が圧倒的に楽な闇ンドゥルーで実現できたからこそ価値が上がった作戦である。
 困巻は封鎖アイテムとしての運用はできるが、それが成立する場面は極めて少なく、温存、あるいはそれしか頼る他ない場合は、他のアイテムの消費を余儀なくされる。しかし、昼に一匹通路に誘い込んだ後、反対方向にンドゥルーを展開して挟撃状態にするだけで成立するため、成立難度が格段に落ちた。
 もしも一回分の昼を闇ンドゥルーと困巻だけで解決できたのであれば、それは大きな収穫だと言える。さらにこのテクニックの素晴らしい点は、困巻と闇ンドゥルーさえあれば、再現がそこまで困難ではないこと。回復効果もあるため、被弾のリカバリーも簡単で済む。ただし、困巻がキラーギャザーさえ対応できる神巻物でない限り、前述のキラーギャザーに対しては少々不安が残る。ただ31Fの通路にて、松明で視界を確保しつつ、土塊と困巻が選択になった点は大きな革命である。闇ンドゥルーはともかく、困巻単体は、封鎖以外にも需要があり、持ち運び自体はそれほど苦しくない。もしも正体が割れた闇ンバルーンがいるのであれば、同じ動きを実行できるほど、このテクニックを覚えているだけで成立させられる再現性が高い。ただし、80~83Fはひきこむゾウがおり、かなしばり封鎖自体が成立しないフロアであることは覚えておくこと。

・安全に松明の装備が可能となった。

 こちらも間違いなく革命である。安全確保の面で頭を抱えていた大きな問題を解決することになった。
 従来は、ターン数を数えて、昼から夜に移り変わる1ターン前に松明を装備し、装備した瞬間に夜を迎える手法が、ンバマ、闇ンバマ、ンバルーン、闇ンバルーンに対抗する最善手だった。闇ンバマなら、昼の間に消滅させられるし、昼ンバマなら昼夜反転と共に消すことができるからだ。しかし、昼ンバマでは被弾を許してしまうし、歩数計測を間違った場合や歩数調整を妥協した場合は、昼ンバマを処理する手間さえ生じる。原理はわからないが、昼夜反転には『数ターンズレ』のような現象が度々生じ、手間のわりに確実と言うには少々心もとなかった。
 また、誤って夜を迎えてしまった場合や、松明を装備せずに夜を迎えざるを得ない場合は変わらず夜に松明を装備する必要があり、その場合は闇ンバマの被弾を許してしまう。松明を装備していない状態で殴られるため倍のダメージを受けてしまうし、技が枯渇している状態なら処理することさえ困難。さらに松明は、今作から未識別の状態のものが存在しておらず、本物の松明に混ざって白色でアイテム欄に残る。需要も高いため、通常のアイテムより被害を受けやすい。
 今後は、中断セーブを使って夜に装備することが、昼夜のンドゥバ種全てに対して効果があり、安定となる。理由は簡単で、夜に闇ンドゥバ種を昼ンドゥバ種に変えられるからである。ただし、夜の開幕1ターンも無駄にできないフロアでは、昼の間に松明を装備することが重要となる。

・闇たまらんガッパが相対的に弱体化した

 闇ンバマが昼ンバマに変わるため、カッパの投擲で正体を現して殴ってくるコンボを受けなくなった。
 51Fは固定店であり、56Fから始まる浮遊地帯に備えて、ここで昼夜反転を行うのが主流である。しかし、昼明かしの過程で湧いた闇ンバマを投げつけてくるのがカッパであり、被弾を許し、技消費などの対処も必要となり、闇ンバマを拾わなければ被害を受けないという常識が通用しない。
 技枯渇した場合に脅威となるのが、悪ヘルギャザー。夜敵の種類が少ない51Fでは高確率で登場し、技以外の突破が不可能。一度昼を明かし、夜を迎える必要がある51Fでは、階段に向かう途中に技が枯渇しがち。特に固定店で昼夜を反転させるケースが多いため、階段部屋へ移動する道中の危険は他のダンジョンより遭遇しやしい。
 そんな中、対処を求められる闇ンバマの急な登場は脅威となる。少なくとも、中断セーブを挟めばカッパによる闇ンバマの被害は受けない。それでも、昼ンバマの台当してくるため、床落ちのアイテムのリスクが高い。カッパ単体の危険は変わっておらず、壺に入れる能力は変わらないため、大事に保持してたお香系統を持っている場合は注意が必要。

・中断前の履歴が消える

 中断セーブを行うタイミング次第では、予期せぬ危機に陥るかもしれない。それだけ夜における中断セーブは危険である。おい混前に超過が何体いるのか、徘徊している敵が誰で、何体が超過持ちなのか。中断セーブでンドゥバ種を対処する前に、本来気をつけなければならない存在に対して警戒することを常に気を配る必要がある。

・昼のンドゥバ種をフロアに増やしてしまう

 昼に徘徊する場合は、夜に昼ンドゥバ種を増やすことは脅威となる。ただし、51Fの闇ンバマ階以外は昼行動自体に問題がある。不意に昼を明かしてしまった場合は、新たな刺客を生んでしまうため注意が必要。

・昼における対処アイテムのリスクが上がる

 フロア移動で正体が割れない闇ンバマ、闇ンバルーンの場合、アイテムに化けた状態の彼らが昼敵なのか夜敵なのかわからない。夜での使用は安全になるが、昼での運用では脅威となり得る。ただ、昼の対処アイテムを、使用済みの杖などに限定し、その他の未識別は夜に使うことを心がければ解決する話ではある。もしもこのバグを使う予定がある or 一旦中断する予定であるならば、昼での使用を前以上に警戒した方がいい。

・実はそこそこ便利な闇ンドゥルーが使えなくなる

 闇ンドゥルー自体は、アイテムとしての価値はそこそこではあるものの、四方陣を一通り終えてナレナレ破が残った状態でフロア移動する際の対象として使えなくはない。昼明かしのための閃光封鎖や、陣補填としての役割はなくはないが、使う機会は皆無だろう。昼としての役割もそこそこだが、夜に使いたい場面があったのに、脳死で昼ンドゥルーに変えてしまった…みたいなケースがないよう、計画的に利用したい。

・そこまで闇ンドゥバ種と遭遇しない

 闇ンドゥバ種の登場フロアは僅か2フロアであり、徘徊しているわけでもないため、即降りが成立すれば、一切遭遇せずに突破できる。開幕で遭遇するかもわからない闇ンドゥバ種のために毎回中断セーブを挟んでしまっては、大きなテンポロスを生む。必要に応じて中断セーブを行うため、アイテムの前で行う手法も一つの戦術だが、道中のメッセージ履歴が消えてしまう弊害が生まれる。自分にとってどれだけ必要なのか、吟味してから使うことが好まれる。


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