蝉の話

暑い夏が続きますね。

今回は、思想に関連する有名な夏の話

「蝉の話」


ある日、禅の師が弟子たちとともに涼しい木陰で座っていました。
すると、木の上で蝉が大きな声で鳴いていました。

弟子の一人が、
「蝉の声が響いていますね。」
と言いました。

師は微笑みながら言いました。
「蝉の声を聞くことは大切ですが、蝉自身を見ることも忘れてはならない」


師は何故、そのようなことをおっしゃったのか?



弟子たちは蝉の声に注意を向けましたが、師は彼らに蝉自身を観察するように促しました。

外部の出来事や現象にとらわれず、それらを通じて内なる観察や気づきを深めることの重要性を示しています。



自然の中の一つの要素に注目することの大切さと、同時に自然そのものへの気づき、自然との調和や心の開放を促すことを教えています。自然そのものに対する深い感謝や一体感を持つことが大切なのです。

夏の自然の中で、五感を刺激されることへ魅了されながらも、内なる鎮静や自己の本質との結びつきを忘れないように心がけていきたいですね。

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