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良かれと思ってやってみた

「パソコン、ちょっとわかる」という話題になると「テレビの調子が悪いんだけど」とか、なぜか家電のプロ的な扱い、つまりは街の電器屋さんみたいなことをする羽目になることを経験された人はそこそこいると思う。
テレビのトラブルもピンキリで、それはメーカーに問い合わせてくださいといったものから、リモコン操作ですぐに直るものまで、実に様々なのですけれど、一度、修理に成功してしまうと次から次に舞い込むのはご存じの通り。
某アニメスタジオのそっち系管理職さんは、よく某プロデューサーとかに呼ばれること日常茶飯事だったり、そうでなかったり、なんて話をご本人から聞いたことあるけど、どこの世界線にいても同じなのだなぁ、と。

某ホームページ制作会社に勤務していた頃の話。
とある事務所の所属メンバーの紹介ページを作っていたデザイナーさんに「ActionScriptわかりますか?ここがうまく動かなくて」と相談を受けたことがありました。
どうも、Flashを使ってランダムに表示させたいけれど、リロードするたびに順番を変えたい、でも表示しているときは決まった順番で動かしたい、というアイデアを抱えて悩んでいた模様。
時計は23時をまわっていて、たまたま何かの作業をしていて残業していたけれど、デザイナーさんも遅くまでがんばっているのだなぁ、と当時思っていました。
とりあえず、会社のパソコンにはFlashが入っていたので、思いつくままにコードを試し書きしてみると、なにも表示されないで時間が経過する一方。
うーむ、と悩みつつ、ふと気になってタスクマネージャを起動すると、ブラウザがメモリを爆食いして、さらに空き容量を食べようとしていました。
こりゃマズい、とすぐに停止させて、コードを書き直し。
そもそものアルゴリズムを裏紙に書き出して、疑似乱数がどーのこーのとか、配列に入れて読み出して、とか、その時持ち合わせていたプログラミングスキルをフルに活用して、スマートで確実なコーディングに成功。
デザイナーさんにコードとサンプルデータを渡すと「ありがとうございます!」と笑顔で自分のデスクに戻っていきました。

今までエンジニアやってきて、その時に書いたコードが職歴で一番きれいなコードだったように思うのですけれど、すっかり中身を忘れてしまっていて、動作は再現できるだろうけれどきれいなコードはもう書けないだろうな、と思っています。

おや、誰かが来たようだ。ちょっと出てきます。

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