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冲方丁のライトノベルの書き方講座

 主題とは皆さんそれぞれの中にある、大きなテーマのこと。なぜ内面から生まれてきた主題を小説にしなければならないのかと言うと、それが「意味不明なものであるから」です。主題とはたいてい、その人にしか理解できないものですから。ストーリーも何もないうちから「卵とネズミ」と言われても、何のことか分からないでしょ?(笑)主題は各個人が持っている感性や知識、生い立ち、夢・・・・・・などなど、全てが作用した混沌とした発見でもあります。そして、そんな極めて個人的なものが、もしかすると他人を楽しませ、喜ばせるかもしれない。それこそが主題の価値なんです。
冲方丁のライトノベルの書き方講座, p.p.5-6
 やるからには何かハードルを設けないと、自分自身が成長できないですからね。そういう気持ちを持っているから、物語を描く上での主題も、成長というものに何らか関わるものが多いのだと思います。
冲方丁のライトノベルの書き方講座, p.p.16-17
 悩みや鬱状態を小説にすることで人生に打ち勝つことも――
冲方丁のライトノベルの書き方講座, p.34
 誰からも期待されず、ただ黙々と書くというのは、やはり、小説を書きたい人にとって、最も大切なことなのかもしれません。
冲方丁のライトノベルの書き方講座, p.77
 好きだという気持ちを強調するために「嫌いだ」から始まるのも、王道です。
 ありとあらゆる恋愛モノが、「嫌い」から「好き」へと傾くことを描いたりします。
 ただ、ちゃんと「嫌い」から「好き」になる過程を描きましょう。あるとき突然、がらっと人物の意識が変わっても、読者がついてきてくれないかもしれません。
冲方丁のライトノベルの書き方講座, p.191

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