クラシックに学ぶ 五十嵐貴久
作家に限った話ではなく、どのような分野のクリエーターでも、彼らが目指している地平線には、今までなかった新しい何かを作りたいというような、一種の野望があると思います。
もっと言いますと、そういう強い意志がない者は、あんまりクリエーターを目指すべきではないのではないか、とも思います。
ですが、せっかく山のようにあるテキストを使わないというのも、これは資源の無駄といいますか、非常にモッタイナイ気がします。
優れた映画、コミックなどを何度でも見返し読み返し、そこから何かを学び取る、というのはどれほど独創力に富んだクリエーターでも(無意識であっても)やっていることであり、それは決して「パクリ」というような次元の低いものではないと思います。